レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -423ページ目

すべての夏をこの一日に

車は泉北丘陵の緑の中を南西に向かって走っていた。

広がる青空に流れる白い雲。


疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-泉北1



本来なら左ハンドルのオープンカーなんぞに乗り込み、

隣には、小粋なサングラスをかけ、

ブロンドに輝く髪をなびかせた女性がいると様になるのだろうが、

軽カーではなだらかな坂でさえ、エンジンが唸りをあげている。

例年なら「夏が来た。一番好きな季節だ。アハアハ」と無性に笑いたくなる。

しかし、今年は少し様子が違う。・・・湿度が高い上に暑すぎる。

画像の道路、近隣にお住まいの方はお分かりだと思うが、一般道路である。



疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-泉北2




信号のない高架道路なので、一瞬高速道路のような錯覚を覚える。

爽やかな風を期待したいが、

窓を開けるとまとわりつくような風が流れ込んでくる。



疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-泉北3



ちらりと隣をみても、そこにはブロンド女性の姿はなく、

お気楽を絵に描いたような家内が座っているだけである。

この際、僕の事には触れないでほしい・・・

行き先は運転免許センター。

家内は思い切りペーパードライバーなのに、

優良ドライバーという事で、講習時間が短い。

おかしな話だ。

毎度思うのだが、写真撮影や視力検査などは兎も角、

講習に何の意味があるのだろう。


さて、家内の視力検査は出口近くの機器だったので、

少しのぞきこんで様子を見ていた。

「穴のあいている箇所を上下左右で答えて下さい。それでは、はいコレ」

「右・・・かな?」

「かな?と言うのはなしですよ~。コレは?」

「下・・・と思います」

「いやいや、思います、もなしね。ちゃんと言って下さい」

実に家内らしい問答だ。

と、まあそんな具合にやっていたが、

間もなく、書類を持ってにこやかに出てきた。

「大丈夫だったよ。眼鏡なし」

と、家内は心なしかスキップをしていた。

「ほんまかいな?」

「うん、勘が冴えているとはこのことね」

「・・・」

まっ、いいか、僕の時も似たり寄ったりだった。




帰途につきながら、少しばかり僕は思った。

免許更新費用は3,000円程だったが、

それはどこから算出された数字なのだろう?

さらに、免許センターの駐車場はいつの間にやら有料になっていた。

ショッピングセンターだって、

3,000円も買い物をすれば、数時間は無料だ。

一講習にざっと、150人程度入ると思うので、

一日に6講習あると考えると、ものすごい売上じゃないか。

いやいや、売上ではない。

それが全国規模で行われている。

それに、全署あげて全力で駐禁キップを切ったら物すごい財源になるだろうなあ。

そんな不謹慎な事を考えちゃいかん。

国民は善行をもって日々を過ごすべきで、

駐禁キップを切られるような行為をしちゃいかん。


しかし、この免許更新費用などは、ワンコイン程度にならないものかねえ。

生活や仕事に関わりの深いものだから、

それが例え1万円掛かったとしても、用立てないと仕方ない。

そう言いだすと、社会福祉や公共料金などきりがないか。

でも、そのきりがないことを何とかしていくのが、

国政というものじゃないのかなあ。。。


家内よ、ペーパードライバーの名を返上する時は来た。

すべての夏をこの一日にかけて走るんだ!


夏が来ると聴きたくなる