終わらない夜
本日の日本の日刊紙にも扱われていたニュースだが、
昨今、相次ぐ構成員たちの逮捕劇によって
その過激な活動が沈静化に向かっていた
スペインバスク地方の民族分離過激派バスク祖国と自由(ETA)が
イギリスBBCを経由し、事実上の『停戦宣言』 を行った。
BBCはここ数年、ETAとの接触を保っており、
そこで築かれたある種の信頼関係が、
今回の公表に関する委任に繋がったのだと推測されている。
これまで歴史を振り返れば、バスク地方の地元紙"Gara"が
その立場を誇っていただけに、まさに非常に驚きの結末である。
さて、スペイン中が騒然とした彼らの停戦宣言だが、
実際のところは、その『真実味』に関してはやや疑わしい点が
見られることも否定できない。
事実、2006年3月22日には今回同様、
ビデオによる声明 を以って
『無期の武力放棄』を宣言したETAであったが、
それから間もなくして、再度、無差別テロに着手したという
歴史がある。
さらに今回の声明には、武力放棄の期間が
明示されていないだけでなく、
彼らが民族分離の思想を貫く活動を放棄するものではない。
むしろ、彼らにとって危機的状態にある現在を乗り切る
「時間稼ぎ」の手段として、当局を欺こうとしているという
推測は容易に立つのだ。
数年前、たった一度ではあるが、彼らの"暴力"を体感 し、
その恐ろしさを肌身に染み込まされた
私でさえ懐疑的に思えるこの報道。
スペインの政府そして国民が彼らの暴力行為に屈しなかった
憎しみに満ちた50年という月日は、あまりに長い。
終わらない夜が続いた足跡を辿っていけば、
安易にこの報道を鵜呑みにできるはずがない。
何よりETA達が望んだはずもない"降伏"である。
完全なる暴力の放棄を達成するため、
スペイン内務省をはじめとした当局の戦いは
そう簡単に終わりを告げない。
ジダンからの贈り物③
今日の「AS紙」の一面を飾ったのは
かつてのスターの遺伝子を継ぐ者でした。
彼こそ、
”Enzo Zidane Fernández ”
(エンゾー・ジダン・フェルナンデス)
彼の父は言わずと知れた
ZizouことZinedine Zidaneでございます。
このブログでは、昨年
(センス溢れる息子達のプレーは↑でご覧あれ)
にてジダンが誇る4人の息子達についてお伝えしましたが、
遂に長男エンゾーがASの一面を飾ったわけですね。
彼の名は、父が最も敬愛したサッカー選手
元ウルグアイ代表のEnzo Francescoli
から名付けたもの。
この偉大すぎる二人の名を背負い
新たな伝説を生み出してくれるのが楽しみですが、
この度の報道は、15歳に成長した彼が遂に今シーズン
マドリーの下部組織"Cadete A"に登録され、
左サイドまたはトップ下での起用がされることが
明らかとなったためです。
"Cadete A"といえば、Madrid B(Real Madrid castilla)が
目の前の青年チーム。
現在このチームの10番を背負う彼が、
マドリーのカンテラとしてトップチームにデビューするには
遠くないかもしれません。
AS紙によると、エンゾーは先日マドリーの練習場で行われた
Cadete A × アディダス世界選抜
の試合に出場。
得点こそなかったものの、非凡なテクニックを披露していたのだとか。
何せ特技はあのマルセイユルーレットですからね。
ホルヘ・バルダーノ氏は、エンゾー・ジダンに関して
『様々な面で父親を見ているような思いにさせられる』
と目を細めています。
とにかく、彼の成長を妨げるあらゆる”雑音”を避けるため、
エンゾー達とのメディアの接触を厳しく制限している
レアル・マドリードにとっては、
まさに「ダイヤの原石」を抱えている気分でしょう。
すでにU-15のマドリード自治州代表に選出され、
スペイン代表への道も用意されているエンゾーに負けじと
次男のルカ・ジダン(12歳)もU-12マドリード自治州代表に
選抜されているそうです。
果たして数年後、彼らが白いユニホームを纏い
世界に羽ばたく日は来るのでしょうか。
マドリディスタとして、そんな日の実現を願ってやみません。
2ヶ月ぶりの代表戦に落胆したもの
今日はW杯以来の代表戦でしたね。
W杯からすでに2ヶ月。
スタンドが満員なことにも驚きですが、
非常に多くのパラグアイサポーターがスタンドに
陣取って居たことに仰天でした。
日系人を含む出稼ぎ労働者がこれだけ多くの存在する
という証拠ですね。
彼らにとって、日本で自国の代表を応援できるのは
この上ない喜びだったでしょう。
ここ数年、この種のチャレンジマッチには、
各国代表チームの2軍・3軍クラスを送り込まれてきた中で、
来日したパラグアイ代表は、W杯で活躍した主要選手達。
まずは、真剣勝負を挑んでくれた
パラグアイサッカー協会の敬意に感謝。
そして、改めてですが・・・
あるスペイン人を含む多くの著名な監督達が、
日本代表監督就任を敬遠する中、
『失敗』という汚名襲名を恐れず海を渡ってくれた
アルベルト・ザッケローニさんに感謝しなければいけないでしょう。
気候の違いなどコンディションに問題があったであろう
パラグアイが相手とはいえ、
強豪相手に果敢に攻め込む日本代表。
1-0で勝ってくれたのは嬉しい結果です。
全ては積み重ね。
世界を体感し、経験という財産を吸収していけば良いのです。
世界を知る若武者達の今後に期待。
その試合に水を挿しているように感じられたのが
中継を担当したTVの実況。
南アW杯の実況解説から何ら変らないことですが、
民放のサッカー放送は、ハッキリ言ってつまらない。
この試合のワンプレーに、世界に君臨する
シャビやイニエスタ、ビジャの名前をしつこく引き合いにして
一体何の意味がある??
日本サッカー界が様々な手段で世界レベルを目指す中、
それを取り巻くメディアのあり方は、
依然として”三流”を維持している。
次世代へのバトン
我々日本人の多くが、
華やかなイメージを抱いているヨーロッパ。
しかし、欧州評議会発表の統計によると欧州における
幼い子供の5人に1人が貧困に瀕しているという事実が
明らかとなっています。
その数は、およそ20,000,000人。
スペイン日刊紙によると、年々増加傾向にあります。
そこには、昨今の世界規模の経済不況による
失業問題などが影響しているのは明白ですが、
中でも最も深刻なのは、移民やジプシーなど、
欧州が慢性的にはらんでいる諸問題が
波及しているのも事実なのです。
約300人の専門家達が揃えるのは、
これら子供達の「現在」だけでなく
彼らの『未来』を懸念する声。
目の前の”機会”を逃し続ければ、
教育の機会さえも失い、モラルを欠いた欧州国民が
増加するのは明らかです。
先日フランスにおいては、
ジプシーにの国外追放が決行されました。
ジプシーに生まれたが故に、貧困の最中に身を置くことを
強いられるばかりでなく、追放までされるとは・・・。
自分も子供を持ったことで、
日々、次の世代へバトンを渡す重要性を感じているところですが、
日本が抱える莫大な”借金”しかり、
我々の身勝手のシワ寄せが次世代を担う子供達に
及ぶことだけは避けたいもの。
「言うは易し」。
一体、我々に何ができるのか。
ひとりひとりがそう考えられる世の中ならば
もしかして何かが変るかもしれません。
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真の悪人を知らなければ…
本日の報道によると、
合成麻薬MDMAを飲んで容体が急変した女性を
放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死など
4つの罪に問われた押尾学被告の裁判員初公判が行われたそうで。
この期に及んで、反省の弁の述べるどころか
「無罪」を主張する辺り、呆れてものもいえませんが、
振り返ると昨年の今頃、世間はそんな話題でもちきりでしたよね。
一方スペインでは、先月中旬、北部ビルバオ港にて、
スペイン警察当局が”不審”と見極めたコンテナ船から
およそ762キロのコカインが押収されました。
ご覧の通り、カラフルに彩られた大量のコカイン。
一見それがコカインと分からぬよう偽装されていたそうですが、
それを見抜いたスペイン警察のお手柄です。
この押収をきっかけに、ビルバオ、ブルゴス、マラガで
密輸に関わった容疑者が相次いで逮捕されている模様。
ちなみにコンテナ船の出航元はアルゼンチン。
世界でも有数のコカイン生産地として知られる
コロンビアを中心として、南米発の薬物摘発は後を絶ちません。
コカインは、時にメキシコを経由して米国へ。
そして欧州の大きな窓口のひとつが、多くの南米諸国と同じ
スペイン語を話すスペインであるといわれています。
今回のように摘発されるのは、所詮は氷山の一角。
さらに昨今、中東アフガニスタンにて
アヘン生産の元となるケシの栽培が盛んとなっており、
その後の密売で発生する利益が、タリバンなどの
テログループの資金源となっているといわれます。
そもそも、コロンビア周辺のコカイン生産も
反政府ゲリラ組織の最も重要な資金源であることは
世界的には良く知られた事実。
しかし、日本の若者達はそんな常識も知る由もない様子です。
世界の薬中毒者が、様々な薬物を摂取することに対して
ついつい「勝手にしろ」とも思ってしまいがちですが、
結果的にそうした行為が、
日本では暴力団に益を与えていたり、
海外ではテロなどの凶悪犯罪に繋がっている
ことを考えると、薬物売買を単なる『害』で済ますわけにはいきません。
中東の国パキスタンでは、今日も爆破テロが起こり
少なくとも罪のない市民が43人が犠牲となりました。
マスコミは、芸能人の薬物逮捕を話題にするのも良いですが、
これら薬物に関わる問題の本質を学び、そして伝えながら、
その撲滅を訴えていただきたいものです。
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