R・マドリーに立ちはだかる男
リーガエスパニョーラ第2節。
開幕戦でマジョルカ相手に勝ち点3を獲得できなかった
R・マドリーの対戦相手はオサスナです。
果たしてマドリーは、ベルナベウでの今シーズン初戦で、
どんなパフォーマンスを見せてくれるのか??
現地紙の報道によると、モウリーニョはこの試合で、
C・ロナウドを戦線に配置できる見込みなのだとか。
当方はマドリディスタ。
ホーム初戦は買って当然という考えを抱いてしまいますが、
長いシーズン、オサスナのような中堅クラブが
大物相手にどのような試合を見せてくれるのか?
そんなことにも興味を持ってしまいます。
先のW杯の実況解説で、仕事も忘れて雄叫びを上げた
指揮官カマーチョ は、どんな戦術を持って
ベルナベウに乗り込んでくるのでしょうか??
言うまでもなく、素晴らしい選手を抱えている
オサスナですが、個人的に気になるのは、
やっぱりGKのリカルドかな・・・
なぜ私が彼を推しているかについてはコチラ を。
オサスナのベテランGKであり、
セサルの悪友でもあるリカルドはこの一戦に向け
『応援してくれる全ての人々の気持ちと共に戦う』
と熱い意気込みを露にしています。
『全てはポジティブな結果を披露するため。
さもなくば、マドリーまで出かけたりはしないさ。
我々はマドリーにバスを止めるためだけに出向くわけではない。
対戦相手にプレッシャーをかけ、
熱戦を繰り広げんるんだ。
もちろん、我々はその能力を兼ね備えているわけだが
まずは、焦ることなく冷静に、我々のサッカー哲学が生む
独創性と可能性を信じることだ。』
彼の言葉の通り、昨シーズン、
このベルナベウでの一戦で、見事な試合展開を見せたオサスナ。
しかし、このベテランの頭の中は、
過去の出来事に惑わされることなく、
しっかりと現実を直視しているようです。
『ロナウドは素晴らしい選手。
しかし、試合は選手ひとりの個性で戦うものではない。
サッカーはチームプレーで戦うスポーツなのさ。
たった一人の選手に惑わされることはない。
チームが出来上がっていないマドリーと戦えるのは
ラッキーだという人々もいるが、
彼らがマドリーであることは変わりない。
彼らが自分達のスタジアムで戦うということも付け加えないとね。』
という言葉には、ライバルとしてのマドリーを知り尽くした
ベテランならではの重みを感じます。
若き頃、アトレティコ、バジャドリーを渡り歩き、
2002年第3GKとして日韓ワールドカップに参戦。
その後、マンチェスターユナイテッドでのシーズンも過ごした
リーガでも指折りのベテランである彼も38歳。
その卓越した経験を武器にゴールマウスを死守し、
序盤のリーガに熱い火を灯してもらいたい。
グティは永久にマドリディスタ
トルコリーグ移籍以来、沈黙を守ってきたグティが
マドリーを離れた本音について激白。
ラジオ局Onda Madridの番組に出演したグティは、
先ずもってマドリーは、ラウルそして彼自身と、
然るべき惜別の方法があったのでは?という断腸の思いを語ります。
『誰にとっても”別れ”とは特別なもの。
さらに、その場所と長年に渡って関わり続けていれば尚更のこと。
しかしながら、シーズン終了後も公式に取り合うこともなければ、
通常の時間の波に乗っているだけだった。
ラウルや僕のような選手との惜別には、
もっと別の何かが必要だったんじゃないかな。
とはいえ、時の流れはそんなことも忘れさせる。
時間が過ぎ去るのは実に早かったと感じているよ。』
と語ったグティは、彼の退団会見翌日に行われた
ラウルの涙の会見と比較し、クラブ同様、
マドリディスタたちの別れ方にも
物足りなさを感じた旨を述べています。
そして、一部報道にあったような、移籍決定前の
モウリーニョとの会談など存在しなかったことを激白
『シーズン終了時には、すでに心は決まっていた。
そんな決心を態度にして周囲に示してきたつもり。
そんなこともあってモウリーニョとは一度たりとも会話などしていない。
それどころか、一度の接触すらなかったよ。
もちろん、クラブ側が僕の意思を理解しての結果だったと思うけどね。
すでに留まりたくないクラブのために時間を費やすというのも
時間の無駄。実にばかばかしい話だ。』
もはや彼にとって空白となりつつある、
シーズン終了後から移籍までの時間をそう語りました。
そんなドライな彼ですが、自らがクラブに残した『大きな穴』
については気がかりな様子。
『カナレスは肉体的な部分まで僕に似ているよ。
彼はまだ若いが、ゲーム中の広い視野を持ち合わせる部分、
さらにフィニッシュに至るパスの供給に至るまで、
僕のプレースタイルと類似する点が見られる。
クラブは彼が落ち着いてプレーできるようになるまで
たっぷりと時間を与えるべきだね。
そうすれば、短期間でもしっかりと全身を果たしてくれるはずだ。
そんな意味で、モウリーニョは彼に最良のアドバイスを与えてくれる
人物であると思っている。きっと彼の元で徐々に成長を遂げるはずだ。
ただし、まだ成熟していない彼に対して、余計なものを与えてはならない。』
どうやら、彼は新加入のカナレスを自身の後継者と
踏んでいるようですね。
U-21スペイン代表でも大活躍のカナレス。
その言葉の中でグティが懸念したように、
普通の青年からスーパースターに生まれ変わる中で、
『不必要なもの』は覚えて欲しくないというのが本音です。
グティの後継者としてだけでなく、
スペインサッカー界の将来の牽引する若者として育って欲しい。
さてさて。
序盤で彼らしい愚痴を披露したグティですが、
最後には、マドリディスタを激励しています。
『非常に目の肥えたサポーターを抱えているマドリーは
勝利を義務付けられるだけでなく、美しく勝つことも求められる。
モウリーニョはそれを目指すわけだが、彼は選手の特性を理解し、
それに合わせた戦い方が出来る監督。
かつて局面でディフェンシブなサッカーを見せていたのは、
抱えていた選手の特性をいたしたに過ぎないと考えている。
望むのは、ベルナベウのサポーター達の歓喜とタイトル獲得だね。
確かに難しい時代だ。なにせバルサは、ここ数年間、
誰もが羨む選手と監督を抱えているんだから。
ただ、マドリーは彼らに困難を与える力を持っている。』
バルサの力を認めつつも、古巣の奮起を期待するグティ。
『僕は、これからも他のチームでプレーを続けるが、
僕の心は常にマドリディスタだ。』
という最後の会見の言葉が頭を過ぎりました。
そんな彼だからこそ、クラブには彼に相応しい別れの場を
作ってもらいたかった・・・
強制的社会復帰
夏季休暇も終わり、久々に大学での業務が再開しました。
今日は、どこかの誰かが、少々たるみ気味の私に
強制的に社会復帰を促そうとしているかのような慌しい一日。
自身が議長を務める会議のコントロールも一苦労でしたが、
午後になって突然舞い込んできたテレビ局による取材は
過度の心的疲労をもたらしたのでした。
取材とは、先ごろ青森県内の市立病院で発生した
不祥事についてのニュースコメントの収録。
思えば、スペイン留学中には、
現地のサッカー番組から、取材攻めを受けた経験は数知れず。
しかし、大学教員となってからこの種の取材を受けるのはお初です。
座り慣れた自分の研究室で
TVカメラを向けられるという心地良い緊張感を感じながら
十数分間に渡って専門家としての指摘をさせていただきました。
トップの話題として取り上げられ、
およそ1分半に渡って、我ながら威風堂々とした
己の顔が県内全域に晒されたわけですが、
明らかに太って見えるテレビって恐ろしい・・・![]()
この模様が放送された民放放送局のサイトでは、
ニュース動画がアップされていてさ二重に気まずい気分。
しかしながら、近々、またこのようなご指名を頂ける様に
日々邁進しようと決心しつつ、
あのロナウド先生を反面教師として、
『減量に励まねばイカンな』と思わされた一日でした。
リスペクトが足りない勝利
2010年7月11日
スペインが念願のW杯初優勝。
自分が我がことのように喜んだのは、僅か2ヶ月前のこと。
なんと今日は、
国内某サッカーショップから通販で購入した
優勝翌日のMARCA紙が到着致しました。
未だ、ビニールに入ったまま。
記念のためにきれいに保管にしたい気持ちもありますが、
やはりあの翌日、スペインの記者達は何を伝えようとしたのか
それを熟読しなければなりません。
奇しくも、この新聞が届く数時間前に、
このCHAMPIONに土がつきました。
対戦相手は、強豪アルゼンチン。
戦前には、南アワールドカップで実現しなかった
事実上の決勝戦と盛り上がりを見せた一戦でしたが・・・
アルゼンチン 4-1 スペイン
DEMASIADO CASTIGO(ひどい仕打ち)
スペインのMARCA紙には、メッシを絶賛する見出しが躍り、
揺るぎなかったはずの王者としての立場さえも
失いかねない大敗に、がっかりの様子でございます。
スペインから決して近い国とはいえない
南米アルゼンチンでのアウェーの試合
という言い訳は、王者には通用いたしません。
2003年のから出場すれば白星しか知らなかった
マルチェナの連勝記録も57試合でストップ。
僕も試合全てを観たわけでなくダイジェストのみですが、
メッシのgolazoよりも、アルゼンチンの3点目を呼び込んだ
レイナ先生の凡ミスが印象に残ってしまう始末。
よりによって、W杯優勝の宴会部長であったレイナ が
愕然とする姿を見ると心痛を感じる次第です。
一方、文句の付け所のない大勝利を勝ち取った
アルゼンチンの各紙紙面は、
『ところで、チャンピオンはどこにいた?』
さらに
『チャンピオンに対し、
リスペクトが欠けているじゃないか!』
これ以上にない皮肉で、
ワールドカップ敗戦のショックを払拭するかのような見出し。
国民の心は、アルゼンチンのユニホームカラー
「アルビ・セレステ(空色と白)」に満たされていることでしょう
疑いもなくアルゼンチンサッカー界にとっては
大きな勝利でしょうが・・・
スペイン代表を愛する者としては、
ロンドン五輪を目指すU-21代表の公式戦にて
スペインの新星カナレスが試合終了間近に
ゴールを放り込んでくれた ことを喜びましょう。
Polonia 0-1 España
大丈夫。
スペイン代表の未来は、
彼ら若武者の惜しみない成長さえあれば、
アルゼンチンのユニホームカラー
に負けない鮮やかな青空が続いているはずだ。
ジダン『それは彼が決めること』
先日も記事に扱ったジダンの長男エンゾー・ジダン 。
AS紙が一面に掲載したことでもわかるように、
若干15歳ながら、圧倒的な存在感を誇るR・マドリーが
抱える原石ですが、この度、
父であるジダン本人が珍しくエンゾーについてコメント。
世間が話題としているエンゾーの将来、
つまり、彼がフランス代表を選ぶのか?
はたまたスペイン代表を選択するのか?
についてのインタビューに答えたジダンは
『それは彼が決めること。
申し訳ないが
このテーマについてコメントは控えたい。
(U-16代表から)招聘されることがあれば、
その時に然るべき選択をするだろう。
もしもスペインが彼を選出してくれても喜ばしいし、
それがフランスであっても同じことだよ。
とにかく、今彼はマドリーでサッカー楽しんでいる。
それが最も重要なことなんだ。』
昨日も三男テオがプレーするCD Canillasが主催する
「国際青年ジダントーナメント」
のプレゼンテーションに参加。
ここ最近は、サッカー界の次世代を担う若者の育成の
バックアップ活動を盛んに行っているジダン氏ですが、
ここ今シーズンのマドリーについても
『バルサが成し遂げていることをマドリーが真似する事は難しい。
しかし、マドリーも良いチームを準備したし、
勝利に導くことができる監督も獲得した。
モウリーニョはチームに欠けていたものを獲得しているよね。
きっとこのマドリーは何かやってくれるよ。
ただし、マドリーはバルサが4人から5人のカンテラを
トップチームに昇格させているところを見習わなくてはね。』
とモウリーニョの人的補強を賞賛しながらも、
クラブのカンテラ軽視に対しては本音を覗かせました。
さて、話題をエンゾー君に戻しましょう。
着々とその頭角を現しているエンゾー・ジダン。
このまま成長すれば、前述したような”代表選択”を迫られる
場面がやってきますが、現在の両代表は、明暗くっきり。
片やワールドカップ優勝。
そして、本日、栄誉あるスペイン・アストゥリアス皇太子賞
スポーツ部門を獲得した"La Roja"。
一方、フランス代表はいわゆるお家騒動の真っ只中。
98年に父を擁し、フランスW杯を制することで、
今回のスペイン代表と同じくアストゥリアス皇太子賞
を獲得したのが嘘のような状況です。
フランス代表で世界を制した父の姿を知る
彼にとっては、まさに「究極の選択」となるでしょうが、
早くも15歳にして一流紙の話題となってしまう破格の扱いを
受けているこの状況・・・
これは決して良いことなのか??
これもスター選手の遺伝子を継ぐがゆえの宿命でしょうが、
ジダンが言うように、エンゾー他兄弟達が、
このような話題先行の報道や
偉大な父の名をプレッシャーと感じることなく、
伸び伸びとサッカーを楽しんでくれることを
強く望んでしまいます。

























