El Diario ~青森にいながらスペインの話~ -40ページ目

被災の影響はまだまだ続く

緊張感で肩に力が入りっぱなしの日々も

今日で5日目を迎えました。


東京近辺でも物不足、燃料不足が問題となっているようですが、

中央からの配給経路を経たれてしまっているここ青森では、

また異質の懸念を抱かざるを得ません。



ガソリンスタンドは緊急車両用ガソリンだけを残し、

「売り切れ」の看板を掲げ、まだ在庫を抱えている店では、

1000円(6ℓ)あるいは2000円(12ℓ)の限定購入量が設定されているものの

長蛇の列が作られています。



El Diario ~青森にいながらスペインの話~


これらの現象は、東日本各所で見られるものでしょうが、


本県の場合、ガソリンなどを貯蔵している油槽所のうち、

八戸市の油槽所が地震と津波の影響で稼働停止し、

青森県内での補充は、ほぼ不可能


さらに、南からの配給路が寸断されている今、

これらを自由に入手できるのはいつの日か??


震災による非常事態とはいえ、

この種の燃料不足は、多くの人々の死活問題から、

本件の深刻な経済停滞へと繋がることすらあるでしょう。


こんなことを理由に、実家が被災し、

家族ともまともに連絡が取れない教え子は、

燃料不足を理由に青森を出られずにいるのが現状です。



そして、物流から切り離される孤島となるだけでなく、

しばらくの間、飛行機以外では、

関東に赴く手段のない状況の青森県。

就職活動すらできなくなった若者の表情は

決して明るくありません。



・・・とはいえ、本県とは比較にならないほど

厳しい状況下にあるのが岩手や宮城の被災地。


数日が経過しているのに、

そんな場所に物資が届かないのはなぜでしょう??


食料、燃料に毛布。

それに子供向けのオムツや離乳食など


日本中探せば何機でも工面できるはずのヘリを

駆使してでも届けていただきたい。


こんな場所を停電にして下さい

震災からどのくらい時間がたったのでしょうか。


長いような  短いような



ライフラインや電話回線も復旧し、

やや落ち着きを取り戻しつつある周囲からは


『〇〇が就活で訪れていた仙台で被災。

帰ってこれていない』


『〇〇の実家が流された』


『〇〇の父親が行方不明』


など、教え子達のネガティブな情報が届くようになり、

改めて、『最悪』から決して遠くない場所に

自分はいるのだと再認識します。



一方で昨年、卒業したばかりの元ゼミ生が

新米自衛官の身でありながら、

被災地で救助活動に参加中。


ほとんど不眠不休でツライだろうけど

どうかどうか頑張って欲しい。


被災地に対し何もできず、やきもきする気持ちを

彼らに託す想いです。


都心では、「計画停電」が始まっていますが、

節電こそ今我々一般市民ができる唯一のこと。


なのに


なのに


本日、近所にある巨大なパチンコ店が店を開け、

多くの車が駐車場を埋めていました。


パチンコという娯楽自体を否定するつもりはありません。


しかし、国から「不必要な外出は避けるべし」とのお達しが

出ているこの「緊急事態」と呼べる境遇下で、

このような娯楽が必要なの物でないことは明白でしょう。


開店させるのも不謹慎なら

入店する客も心無し。


遡ること平安時代以来とも言われている

大地震と大津波。

文字通り1000年に一度の震災からの復興に向けた

「東北地方の一致団結」は叶わぬ夢なのか・・・


どうぞ、経済の中枢ではなく、

こんな場所から停電にして下さい。


課せられた難題

このブログを通じ、いろいろと心配を下さった皆さん、

ありがとうございました。


我々は家族三人、

買い物を終えて車に乗り込んだ直後、

その揺れに遭遇。


あらゆる方向にトランポリンのように跳ね上がる車内

から目撃したのは、グネグネと折れ曲がる電柱、

恐怖に慄きながら建物から逃げ出す人々・・・


明かりの灯っていない信号機を横目にしながらの、

恐怖の帰路となりましたが、思えばこの時、

家族三人揃っていられたことで、

光のない夜を想定した十分な準備ができたことは

実に幸運であったと思っています。




震災から間もなくして、場所はスペイン。


青森(八戸)に押し寄せた津波の国際映像を見た、

スペインの親友がほぼ不通であった電話回線に挑み、

連絡がつくまでダイヤルを続けてくれたそうです。


数時間におよび家族総出で繰り返し

連絡を試みてくれた彼らの


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『今から浮き輪を送る。だから絶対死ぬな。』


という全く笑えない咄嗟の表現から、

親友という持つべきものの温かさを感じた次第です。

(Gracias, Cabron!!)



私のように、こんな時だからこそ、

友の支え、守るべき家族の大切さ

を再認識した人も少なくないでしょう。



生きていることに喜びを感じ、

そんな重要なものを再認識しながら

「自分が今できることは何なのか?」

そんなことを問われている気がします。



青森の自宅は昨日夕方から

電気と水を取り戻し、精神的にもやや

落ち着いた対応が取れるようになりましたが


未だ自分も体験した

「真冬北国でのライフライン寸断」という

厳しい状況下にある方々が大勢居ること、


自分と同じく小さな子供を守りながら

不便な避難所での生活を余儀なくされている方々、


そして、いまもどこかで救助を求める生存者、

その方の生還を待つご家族の方々が居ると

思うと心痛極まります。



28時間ぶりの電気開通によって目にしたのは、

現実世界のものとは思えない悲惨な光景。

改めて、この震災が及ぼした甚大な被害を

垣間見る思いです。



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この震災で起こった悲劇を忘れることはないでしょう。


そして


震災による大きな影響を受けた

福島・宮城・岩手を含む東北地方、

いや日本の『再建』という大き過ぎる課題への取り組みは、

国際的な協力体制の下、すでにスタートを切っています。


この激甚災害の復興に向けた道のりでは

多くの痛みを伴うでしょうが、


この国があらゆる力を結集し、

そんな難題をも克服できるという事実は、


伝え聞く「関東大震災」や「第二次大戦」の壊滅状態、

そして「阪神淡路大震災」からの復興を通じた

歴史が証明をしています。


頑張れ東北。


頑張れ日本。


決意を新たに皆で新たな歴史を築きましょう。



そんな復興・再建を前に

ひとつでも多くの命が救われますように・・・



El Diario ~青森にいながらスペインの話~


この震災によって命を落とされた方々の

ご冥福をお祈りします。




混乱

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停電で明けた明け方5時過ぎ、
自然の光とはこれほど明るいものなのかと感動しましたが、
ライフラインが絶たれている現実は変わりません。

仮にライフラインが復旧しても、物流が受ける被害は甚大。
物不足に陥るのは間違いありません。

早速、信号機も止まっている中、
食料や生活用品を調達しようと車を走らせましたが、
ガソリンスタンドは長蛇の列で二時間待ち、
スーパーも残り僅かな商品を求める市民で行列ができていました。

とりあえず、息子用の生活用品も確保。
商品などほとんどないスーパーを見て、改めて、被災地に身をおいていることを実感しています。

心温まるメッセージにコメントありがとうございました。
皆さんも引き続き、余震などにはお気をつけて。

3月11日

El Diario ~青森にいながらスペインの話~-20110311201842.jpg

数年前、マドリードでテロに遭遇したのも3月11日。

同じ恐怖でも、今日は自然の偉大さを見せつけられ、光を失う恐怖。

これをお読みの皆さんが無事でいてくれることを祈っています。