スペイン代表24人目の戦士。
スペインが初戦で敗戦。
言うまでもありませんが、現地マスコミは、
国民全体の『落胆』を代弁するような文言を並べつつ、
”まだ大丈夫!”と自らを奮い立たせていますが、
欧州制覇以来、大き過ぎる志を抱いていた選手達が
抱いたショックの大きさが、今後の戦いに影響するのではないかと
不安を抱かされます。
キャプテンのイケル・カシージャスは、この試合後、
この敗戦直後のスペイン代表の様子を包み隠さず口外。
『選手達の落胆ぶりは相当なもの。
我々の戦いぶりから考えて、こんな形で敗れるのは痛恨だ。
(次の試合は)優勝候補としてでなく、
サッカーを楽しむことをしなければ。
とにかく、何が起こったのかわからない。
我々はスイス相手に寝ていたのか。
実際、序盤などは一切ゴールチャンスがなかった。
得点された後は、同点だけを目指したが、緊張感に苛まれた。
この敗戦は、我々の今後に影響するかはわからない。』
ゲーム終了後に愕然とするイケルの後姿が、
フランス大会のグループリーグ敗退を味わった
かつてのスペイン代表キャプテン・スビサレッタの
後姿がダブって見えました・・・
悲壮感漂う新旧キャプテンの後姿・・・
しかし、このスビーとイケルの間で
このスペイン代表キャプテンを務めた”あの人”は、
極めて前向きな発想をしているようです。
それは、スペインサッカー連盟の一員としてチームに帯同している
スペイン代表元キャプテン・フェルナンド・ルイス・イエロ。
この試合の後にも動じることなく記者陣のインタビューに答えています。
『重要な点を挙げるとすれば、選手個々の特性が生きたことだ。
我々はこの試合の終盤を4トップで仕掛け、猛攻を生むことが出来た。
サイド攻撃も機能を果たしたんだ。
(スイスの得点は、)偶然がもたらしたものに思える。
幾人かの選手を貼り付け、長所を最大限に発揮した結果だろう。』
少々負け惜しみとも解釈できるコメントですが、
彼の前向きな談話は続きます。
『我々にはホンジュラス戦が待ち構えている。勝たなければいけない。
チームが胸を張ってぶつかり、ホンジュラス戦に全ての人たちの
希望を乗せて戦って欲しい。
この選手達は、見事に成熟している。
こんなことが起こることは想定の範疇であったはず。
確かに、負けることは前提ではなかったが、
誰しもが、この試合を楽なものであるとは捉えていなかったんだ。』
4度のW杯を経験しているフェルナンド・イエロの足跡は、
スペイン代表の悲壮な歴史を意味しています。
とりわけ厳しかった大会とは・・・
90年 初戦のウルグアイ戦、
ルーベン・ソサのPKミスも手伝って引き分け。
翌朝からのマスコミと選手たちの口争が、
チームに内紛を生み・・・
98年 初戦のナイジェリア戦、イエロの得点で先制するも逆転負け。
3戦目のブルガリア戦でゴールラッシュを見せるも
グループリーグ敗退。
そんなイエロにとって、スタッフとして初めて迎えるW杯。
過去の苦渋を知る男だからこそ、
チームに与えられるものがあるはずです。
すでに連盟幹部として2年間の仕事を全うしているイエロですが、
実はアラゴネス前監督とは犬猿の仲で、
(当時のラウル未召集問題が影響していたといわれています)
代表の試合を生観戦することすら容易ではなかったといいます。
それが、現デルボスケ体制で一変。
『僕が100の代表チームに関わったとしても、
ビセンテ(デル・ボスケ)と築けたような関係は構築できないだろう。
彼は僕の選手時代の監督でもあったし、
マドリーと関わり始めた20年前から面識がある。』
イエロはこの監督に絶大の信頼を感じ、
そして彼もデルボスケの信頼に支えられているようです。
その証拠とのいえるのがこれ。
この画像は、スペイン代表がW杯本戦に向かう機内で撮影されたもの。
ビジネスクラスの最前列の特等席に陣取るデルボスケの座席の隣に座るのは
このフェルナンド・イエロでした。
現在、指導者さながら選手達を見守り、
技術面やメンタル面など様々なアドバイスを授けているというイエロ。
選手用のプラクティスシャツも、
コーチ陣が身に着けるチームジャージなど纏わずとも、
グランドレベルを徘徊するイエロこそ、
W杯の厳しさを知る生き字引といえるでしょう。
もうこれ以上の躓きなど許されないスペイン代表。
目指すその”頂”に辿りつくため、
誰よりも今の選手達の心情を知るこの”24人目の選手”が、
”LA ROJA”を静かに牽引してくれるに違いありません。
僕達は、君らの歓喜する姿が見たいのです。
やられた…
個人的には、日本の勝利以上に意外な
そして、あって欲しくない結果。
スペイン惨敗![]()
プレッシャー??
油断??
長いシーズンを終えたばかりという
BADコンディション??
スペイン、デルボスケ監督の談話
"Ha sido una sorpresa, hemos buscado la victoria, pero hoy no era el día".
ひとつの驚きだった。我々は勝利を目指したが今日は我々の日ではなかった。
"Esto nos obliga a ganar los dos partidos.
これは我々に残り2試合の連勝を義務付けるわけではない。
No ha acabado el Mundial, faltan dos encuentro y hay que buscar nuevos estímulos"
W杯は終わっていない。残りは2試合。新たな刺激効果を探さなければ・・・
結局、この種の大会での『先制点』の重要性を
思い知らされた試合。
まだ2試合あるけれども、
”いつもの嫌な予感”だけが残る試合![]()
目下、目先の問題は、気持ち良く眠れそうもないこと(笑)
3ヶ月のこの日
今日は16日。
本日、我が子が、生誕3ヶ月を迎えました![]()
どうしてでしょう。
誕生日でもないのに祝いたくなるのは(笑)
ちょうど3ヶ月目を迎える彼
普段は22時頃に寝ると、夜明けまで起きない彼が、
今朝はブラジル×北朝鮮が終わった頃から夜泣きを始め
原因不明のギャン泣き
我々をとことん困らせてくれました。
しかし、諦めて布団から出て行くと・・・
うひょひょひょひょ![]()
と言わんばかりのご機嫌さんに![]()
ただでさえW杯のTV観戦で寝不足の私ですが、
”絶対に負けられない戦い”が、ここにもあるわけです![]()
そして今晩は、いよいよ”LA ROJA”こと
スペイン代表が登場です
『今回こそ・・・』
W杯では、十数年間そんな期待を裏切られ続けてきた
スペイン国民が、心から期待を寄せる
デル・ボスケ率いる”LA ROJA”。
向かうところ敵なしと息巻くMARCA紙もこの通り。
46.745.807人のスペイン国民が固唾を呑む
彼らの行く末を占う初戦。
これは見逃せません

我が子よ・・・
今晩はしっかりと眠っておくれ
FIFAが女性達を退場処分
日本と同組みのオランダ×デンマークの熱戦が
繰り広げられていたスタジアムのスタンドで
珍事が発生した模様。
これは、この試合を観戦していた合計36名のオランダ人女性が
FIFAの判断でスタジアムからの退場処分を課せられたというものです。
女性ばかりがオレンジのTシャツで統一している
この集団ですが、本日の地元紙によると彼女達は、
W杯のオフィシャルスポンサー登録がされていないビール会社が
広告宣伝目的で送り込んだメンバーであったとのこと。
この36名のうちの1人Barbara Kasteinさんによると、
後半戦の途中、およそ40人にも及ぶ警備員が立ちはだかり、
彼女達をつまみ出したといいます。
『彼らは私達を退場させるために
階段で背中を強引に押してきた』
その後、彼女達はスタジアム内の事務所に連行され、
数時間に渡りFIFAからの聴聞を受けたといいます。
実は、問題となった彼女達が着ていたTシャツとは、
Bavariaビールが、このW杯に合わせ、
オランダ国内の販促のためにプレゼントしていたモノ。
『警察官は、繰り返し同じ質問をしました。
”Bavariaのために働いていたのか?”と。
それから、無許可の広告活動は
アフリカの法律に則り6ヶ月間の懲役になると
言っていました。
まさに恐怖の時間でした。』
彼女達が解放されたのは、少なくとも3時間後。
警察はワゴン車で彼女達をホテルまで運ぶと、
パスポートのコピーを取ると、
証言が事実であることに署名をさせられたそうです。
『スタンドにいるサポーターがオレンジを纏うのは当然でしょ?』
もしも本当にこの企業との関係がないのなら、
こうした叫びを上げるのは当然の権利ですが、
この集団・・・あまりに不自然です。
本件に関し、FIFAは女性達は南ア人であり、
オランダ人ではなかったことから逮捕者は出なかった
ことに加え、一部オランダ人女性達がオランダのビール
の広告宣伝を買って出ようとしていたと発表しています。
少々意味不明な発表内容ですが、
オフィシャルスポンサーの企業からは
高額なスポンサー料を受け取っているFIFAにとっては、
このような厳格な対応は正等と言えるでしょう。
一方で、Bavariaの広報担当Peer Swinkelsは、
あのシャツに、我々の企業のロゴが入っているわけでもない。
人々が何を着るかは自由なはずだ。
と真っ向交戦の構えです。
実は、このBavaria。
ドイツW杯では、ロゴの入ったズボンを
デザイン・配布したことで、これを身に付けて入場した人々が
一部下着になって観戦を強いられたというお騒がせ事件を
演じたこともある企業なのです。
このような騒ぎによる「話題提供」という
ある種の広告宣伝を目論んでいるとすれば、
『酒の勢い』では済まされない問題行為ですね。
日本代表『眠れるネコ』に快勝
戦前の予想を裏切る
”意外”続きのゲームとなりました。
日本 1-0 カメルーン
前半39分。
松井による見事なクロスを受けた本田が
落ち着いてゴールを決めてくれました。
まさか
まさかの日本の先制点。
この一点を追いかけるカメルーンは、
守備的意識が旺盛な布陣から、即座に攻勢に転じますが、
中央にばかり集中する攻撃からは、
有効な戦略など見出せず・・・
結局、虎の子の一点を守り抜いた日本が歴史的勝利をもぎ取りました。
日本中に『勇気』を与える、価値ある勝ち点3。
振り返ると、FWとしての能力など一切評価できない本田が得点。
守備に攻撃に駆け回り献身的なプレーでチームを支えた
大久保、松井の両名が、カメルーンのサイド攻撃を抑止。
さらに『得点させない』という気迫十分だったGK川島など、
”殊勲”に相応しい選手の名前が多数浮かんできます。
対するカメルーンは、個々の優れた能力を組織として、
生かすことができなかったことでもわかるように、
敗因のひとつが、スタメンの布陣であることは明白でしょう。
特に、世界屈指のプレーヤーであるエトーは、
右サイドのプレーヤーとして、ボールを繋ぐのみ。
日本のDF陣にとってゴールから30m以上離れた位置のエトーなど、
怖さを感じる存在ではなかったはず。
昨シーズン、エトーはチャンピオンズリーグ決勝のマンチェスターU戦で
右サイドに入り、C・ロナウドを完封。守備面で大きな貢献を果たしました。
さらに今シーズンは、インテルでも豊富な運動量を生かし、
この右サイドのポジションで、守備に対する能力の高さを発揮したのです。
しかし、これらは、彼以外にも得点能力の高い、
いわゆるストライカー的なFW選手の存在があったからこその布陣。
ルグエン監督には、まとまりのない中盤の指揮を
エトーに任せたかったのかもしれませんが、
その目論見は大失敗に終わりました。
スペインのMARCA紙は、このお粗末な采配と試合内容を
『眠れるライオンは、ネコだった』
『ルグエンは、フランスのドメニク監督と並んだ
今大会屈指の無能監督』
と皮肉っており、この試合における
日本の犠牲精神および集団意識を賞賛するも、
結局は、カメルーンの自滅によるものであったと評しています。
いずれにせよ、このカメルーン、
ソングやカメニ、エマナらの主力をメンバーから外したことが
象徴しているように我々が知りえない、
『何か』が起こっていることが推測されます。
次のデンマーク戦。
ネコのように眠りに入ってしまった百獣の王が
目覚める試合となりますかどうか。
さてさて。
総じて、個人的に最も印象的であったのが、
本田の得点直後のシーンでした。
先制点を挙げ歓喜する本田が向かったのは、
控え選手達の群れの中。
これぞチーム一丸となっている『証』と見ました。
所感では、この大会は、これまでの大会のような
楽観的なお祭り騒ぎではなく、マスコミを含めた日本国から発せられた
”猛烈批判”や”閉塞感”が、
彼らの闘争心に火をつけ、選手の一致団結を生んだのではないかと
解釈をしていますが、
少なからず、日本を発つ前の韓国戦では見られなかった
チームとしての団結を、そこに垣間見た気がするのです。
『得点シーンにこそチーム状態が見て取れる。
真っ先に監督に抱擁を求められる環境があってこそ、
最高のチーム。』
と言っていたのは、旧友セサル君ですが、
彼の言葉を思えば、その得点シーンの輪の中心に
岡田監督の姿がなかったことがミソなのです…
僕としては『勝てるはずがない』と思っていた初戦の勝利。
即興のお祭り騒ぎになっている日本列島をよそに、
次は強豪中の強豪であるオランダ戦。
立て続く厳しい戦いの中、日本のサムライたちの奮起によって、
さらに新しい歴史的なゴールが生まれることを祈るとともに、
その得点シーンで、選手たちが真っ先に”あの監督”に向かって行くような
日本代表を見守ることが出来たら幸せの極みです。

























