日本代表『眠れるネコ』に快勝
戦前の予想を裏切る
”意外”続きのゲームとなりました。
日本 1-0 カメルーン
前半39分。
松井による見事なクロスを受けた本田が
落ち着いてゴールを決めてくれました。
まさか
まさかの日本の先制点。
この一点を追いかけるカメルーンは、
守備的意識が旺盛な布陣から、即座に攻勢に転じますが、
中央にばかり集中する攻撃からは、
有効な戦略など見出せず・・・
結局、虎の子の一点を守り抜いた日本が歴史的勝利をもぎ取りました。
日本中に『勇気』を与える、価値ある勝ち点3。
振り返ると、FWとしての能力など一切評価できない本田が得点。
守備に攻撃に駆け回り献身的なプレーでチームを支えた
大久保、松井の両名が、カメルーンのサイド攻撃を抑止。
さらに『得点させない』という気迫十分だったGK川島など、
”殊勲”に相応しい選手の名前が多数浮かんできます。
対するカメルーンは、個々の優れた能力を組織として、
生かすことができなかったことでもわかるように、
敗因のひとつが、スタメンの布陣であることは明白でしょう。
特に、世界屈指のプレーヤーであるエトーは、
右サイドのプレーヤーとして、ボールを繋ぐのみ。
日本のDF陣にとってゴールから30m以上離れた位置のエトーなど、
怖さを感じる存在ではなかったはず。
昨シーズン、エトーはチャンピオンズリーグ決勝のマンチェスターU戦で
右サイドに入り、C・ロナウドを完封。守備面で大きな貢献を果たしました。
さらに今シーズンは、インテルでも豊富な運動量を生かし、
この右サイドのポジションで、守備に対する能力の高さを発揮したのです。
しかし、これらは、彼以外にも得点能力の高い、
いわゆるストライカー的なFW選手の存在があったからこその布陣。
ルグエン監督には、まとまりのない中盤の指揮を
エトーに任せたかったのかもしれませんが、
その目論見は大失敗に終わりました。
スペインのMARCA紙は、このお粗末な采配と試合内容を
『眠れるライオンは、ネコだった』
『ルグエンは、フランスのドメニク監督と並んだ
今大会屈指の無能監督』
と皮肉っており、この試合における
日本の犠牲精神および集団意識を賞賛するも、
結局は、カメルーンの自滅によるものであったと評しています。
いずれにせよ、このカメルーン、
ソングやカメニ、エマナらの主力をメンバーから外したことが
象徴しているように我々が知りえない、
『何か』が起こっていることが推測されます。
次のデンマーク戦。
ネコのように眠りに入ってしまった百獣の王が
目覚める試合となりますかどうか。
さてさて。
総じて、個人的に最も印象的であったのが、
本田の得点直後のシーンでした。
先制点を挙げ歓喜する本田が向かったのは、
控え選手達の群れの中。
これぞチーム一丸となっている『証』と見ました。
所感では、この大会は、これまでの大会のような
楽観的なお祭り騒ぎではなく、マスコミを含めた日本国から発せられた
”猛烈批判”や”閉塞感”が、
彼らの闘争心に火をつけ、選手の一致団結を生んだのではないかと
解釈をしていますが、
少なからず、日本を発つ前の韓国戦では見られなかった
チームとしての団結を、そこに垣間見た気がするのです。
『得点シーンにこそチーム状態が見て取れる。
真っ先に監督に抱擁を求められる環境があってこそ、
最高のチーム。』
と言っていたのは、旧友セサル君ですが、
彼の言葉を思えば、その得点シーンの輪の中心に
岡田監督の姿がなかったことがミソなのです…
僕としては『勝てるはずがない』と思っていた初戦の勝利。
即興のお祭り騒ぎになっている日本列島をよそに、
次は強豪中の強豪であるオランダ戦。
立て続く厳しい戦いの中、日本のサムライたちの奮起によって、
さらに新しい歴史的なゴールが生まれることを祈るとともに、
その得点シーンで、選手たちが真っ先に”あの監督”に向かって行くような
日本代表を見守ることが出来たら幸せの極みです。






