サモラノ『ブラジルに勝利しても不思議でない』
『彼らがブラジルを打ち破っても
決して驚くことではない』
そう語ったのは、元チリ代表キャプテン、
イバン・サモラノ。
『彼らの今のプレーぶりは、
これまでのチリ代表とは違うんだ。
このW杯では、新たな戦い方を身に付け、
素晴らしいスタイルを突き通している。
このチームは守って勝とうとすることはない。
常に攻撃を意識しているこのチームなら
ブラジルの日刊紙"Lance"のインタビューに答えた
サモラノは彼の意思を次ぐ若者達の
サッカーを誇らしげにそう語ったそうです。
そんなサモラノも、
ブラジルは”絶対的な優勝候補”であることを認めつつ、
『5分~10分の集中攻撃で、
2・3点取れるチーム力は驚異的』
とブラジルへのリスペクトも欠かしません。
『ルイス・ファビアーノは点取り屋としての状態を取り戻しているし、
カカはフィジカル面での向上著しい。
そして、誰よりロビーニョは南米予選でチリ相手に
ペレやロナウジーニョよりも多くの得点している
選手であることを忘れてはならないだろう。
彼らは優秀なセンターバックを擁しているが、
時にスペースを与えることがある。
スアソは積極的にそこを狙う必要があるね。』
サモラノのいえば、世界的なFWとして名を馳せながら、
選手としてピークを迎えていた90年94年に、
W杯の歴史に残る『ロハス事件』による制裁を受けたことによって
W杯出場が叶わなかった選手として知られます。
90年W杯南米予選の「チリ×ブラジル」で、
劣勢を再試合で乗り越えようとキャプテンGKロハスが
客席から投下された発炎筒が自身の額に
直撃したかのような茶番劇を披露。
その代償は、主犯格数名がサッカー界から永久追放
となるなど、とても大きなものとなりました。
本大会の大一番もその”ブラジル戦”。
ワールドサッカーの厳しさだけでなく、
そんな苦渋を知るサモラノのようなOBの激励を受け
チリ代表がどんなサッカーを見せるのか?
決勝トーナメント進出が決定した際、
およそ5万人が集まったサンティアゴのイタリア広場。
喜びの表現を誤った122名が逮捕されたそうですが、
今年2月、コンセプションで発生した大地震の爪痕は
未だ消えず。
そんな被災地に束の間の歓喜が訪れるような
試合となりますように。
酷い誤審にマラドーナも激怒!!
こんなお粗末なレフリング、
各国のリーグ戦で晒しても大問題となったはず。
誰がどう見ても見事なゴール。
キーパーのNeuerだってハッキリ見ている・・・
そして、アルゼンチン×メキシコの先制点は
完全にFuera de fuego(オフサイド)。
審判も人間・・・とはいえですわ。
観戦しているだけでショックなのです。
得点を認められなくとも
いらぬ得点を加えられても
選手達に与えるショックは相当なものでしょうね。
試合後、マラドーナは、これら誤審および
アギーレ監督の心情への理解を示すも
『最も恐るべきは、誤審よりもメッシへのラフプレー
に対し退場どころか、試合も止められなかったこと。
現代サッカーを20年前の荒れた時代へ戻すつもりなのか?』
とトラードによる危険なプレーを猛烈批判しています。
FIFAからこれら誤審についての公式コメントはないものの、
FIFAのJerome Valcke氏は、公平なジャッジを目指すべく、
新たに主審をサポートするアシスタントを2名増員する
アイディアがあることを明かしながらも、
ビデオ判定の導入は否定したそうな。
メキシコの立ち上がり良かったのになぁ・・・
推している国が敗退するのは、実に悲しいこと![]()
さらに悲しいのは、せっかくの好カードも、
グランド外でこの有様。
試合内容よりも、誤審やこんな荒れ具合が印象に残ること。
アルゼンチン戦は単なる一戦にあらず
今大会、個人的に推しているのがメキシコ代表。
2大会連続で『ベスト16でのアルゼンチン』だなんて、
彼らも大きな試練を抱えたものです。
若手とベテランの融合が、
実に見応えのあるサッカーを誘発しているメキシコにあって
最も期待しているのがグアルダード。
ウルグアイ戦では、ミドルシュートをポストに直撃させるなど
好調ぶりをアピールするも、前半終了時にベンチに下げられるなど、
アギーレ監督との確執も囁かれている様子。
本人は現地マスコミに向けて
『確かにあの交代の後、監督とは話をしたよ。
怒りをぶつけたわけではなく、
自分の思うところを伝え、そして監督からも
しっかりと説明を受けたんだ。
だから、周囲が思っていることはないよ。
ただし、ベンチに座っているだけで喜べる
選手がいたら代表になど参加していない。
ベンチに座って、グランドで意気を爆発させる
チームメイトを眺めているなど耐えられないことだ。』
とコメント。
監督との確執問題の有無はともかく、
ジオバンニやベラと並び、スピード溢れる彼のプレーを
世界の桧舞台で見ていたいと思うのが本音です。
果たしてこのアステカ戦士達は、
4年前の屈辱を晴らすことは出来るのか?
対戦相手が絶好調のアルゼンチンであれ、
多くの記者陣、そしてメキシコ国民が
希望を捨てず熱い声援を送る中、
メキシコ代表の攻守の要、ラファ・マルケスは会見に臨み
『メキシコにおいては、常に悲観論が囁かれる。
時にこうした議論は信憑性のないものであったり、
他の国へ有利に働いてしまうこともあるのだ。
しかし、我らは母国の国民に喜びを与えるため
努力するしかないんだ。
これはサッカーだけではなく、
スポーツを超えた全てに言えることであるが、
さらに大きな存在になるためには、
精神面での改革が必要なんだよ。
今は、大きな存在になるために
アルゼンチンに勝っていることを思考に含めなければならない。』
とメキシコ国民独特の悲観論による
ネガティブ思考が、国の発展を咎めていることを嘆き、
メキシコ国民にこの思考の転換を訴えました。
マフィア、麻薬、貧困・・・
常に国際社会にネガティブな印象を与え続ける
このメキシコにとって、劣勢のアルゼンチン戦は、
単なる一戦にあらず。
大海を知るマルケスは、その意味を理解しているのでしょう。
『Si,podemos.(俺達にもできる)』
この国民達にそんな自信を漲らせるには、
絶好のチャンスであるに違いありません。
スアレスとフォルラン
韓国は善戦虚しくベスト16で敗退。
ゲーム後半、百戦錬磨のウルグアイを脅かす
攻撃を見せるも、決定力を欠いたのは明らかでしょう。
スペインのメディアの評価は、
『ある時間帯、ゲームを支配した
韓国の負けん気は見事であったが、
最後の仕事はさせてもらえず。
韓国には、ルイス・スアレスやフォルランクラスの
FW選手がいるわけではなかった。』
そんな引き合いにされるくらい
スアレスとフォルランは素晴らしかった![]()
このブログでスアレスに触れた のは昨年9月のこと。
バルサの補強リストに挙がったと噂された彼の話題を
扱ったときでした。
アヤックス・アムステルダムでの35得点は伊達じゃない。
W杯開幕直後には、本調子ではなかった彼ですが、
ここにきて本領発揮とは、さすが大物ですね。
フォルランについては言うまでもないでしょう。
終始、韓国を手玉に取るような落ち着いたボール支配はお見事。
彼に「焦り」と言葉は似合いません。
今更ですが、カメルーンのウグエン監督は、
経験豊かなアタッカーであるエトーに対して
フォルランのような仕事ぶりを求めたのではないでしょうか。
古豪ウルグアイの次の相手はガーナ。
派手な個人技やパスワークがあるわけではないものの、
選手ひとりひとりの役割が明確で、
かつ仕事ぶりが正確なウルグアイのこと。
フィニッシュを担う彼らが今の輝きを放てば、
自ずと勝利が見えてくるでしょう。
カンナバロ『優勝するには25年かかる』
まさかの一次リーグ敗退に終わったイタリア代表・・・
よもやの早期敗退を喫した彼らを待ち受けていたのは、
厳しいサポーター達の罵声でした。
朝の8時。ローマ国際空港に木霊したのは
『恥知らず!』
というサポーターの心の叫び。
イタリアのケーブル局SkyTG24が放送したその映像には、
現地警察の厳重な警備に守られる選手スタッフの
緊迫感溢れる表情が映し出されています。
特に手厳しい罵声に曝されていたのが
ベテランとしてチームを支えたカンナバロ。
『Abu Dhabiに消えていなくなれ!』
2年間の契約に至った異国のクラブの名を挙げ、
かつての栄光など消え去ったかのような
罵声に包まれたそうです。
『敗退』が決定したその直後、
涙を堪え切れなったというカンナバロは、
「そう。泣いたさ。
あの夜は自身が経験した最悪な夜のひとつだ。
誰がこのイタリア代表のグループ最下位を予想しただろう。
イタリアサッカーは、こんなことを続けていたら
再び優勝を飾るのに25年以上の歳月が必要になるだろう。」
彼の言う”こんなこと”とは、イタリアサッカーの地盤となる
セリエA各クラブの外国人補強主義が含まれるでしょう。
いわるゆカンテラを育てることを忘れ、
「目先の結果のために助っ人に頼る姿勢は、
この国のサッカーを腐食させてしまっている。」
と語ったのは、イタリアサッカー連盟の大物ですが、
このイタリアの失敗に学ばなければいけない
国は少なくないはず。
堂々殊勲のトロフィーを掲げてから僅か4年後に
36年ぶりの1次リーグ敗退の
”戦犯”のひとりに落ちぶれたカンナバロ。
数年後、有終の美を飾ることが出来なかったこの名選手を
イタリアサッカー史はどんな選手として評価するのでしょうか。


























