マドリードの地下が悩みの種
ワールドカップ優勝で世界中の注目が集中している
スペインの首都マドリードですが、
いきなりストライキのニュースでございます。
今回、スペイン政府が経済危機脱却の緊縮財政案
として着手が決まった公務員給与5%ダウンについて
絶対反対姿勢を決め込んだのが地下鉄労組。
先月28日から7月2日まで決行されていたこのストライキ。
29・30日の2日間はストの常識とされる『最低限の運行』をも拒否し、
『完全ストライキ』を行ったからさあ大変。
地下鉄という移動手段を失ったマドリード市民は、
代替手段を求め、マドリード市内がパニックに陥ったにも関わらず
労組側は、「有意義なものであった」と満足気味。
通常、ストライキには寛容なスペイン市民も、
この0%運行には非難轟々でございました。
ただでさえ経済が滞っているマドリードですが、
この大型ストライキによる経済損失もかなりのものであったはずです。
この度、再びストに突入した地下鉄の運行は、
通常の50%に値する状態を維持する意向を見せていますが、
ピーク時の車内は、日本の通勤ラッシュさながら。
景気回復にせっかくの好材料が舞い込んだスペインですが、
緊迫した国家を目の前に、厳しい懐事情は誰もが抱える現実。
公務員だろうが誰だろうが、柔軟な献身姿勢が求められている
気がしてならないのです。
さらに、W杯の優勝で観光スポットとしてもイメージアップを目指す
スペインだけに、あまりネガティブな話題は、
政府の頭痛を生むだけでしょうね。
今こそ、スペイン国民の団結を求む。
忘れ去られたラウルとグティ
ラウルとグティーが、モウリーニョ新監督と共に新シーズンを
スタートさせない方針であることが発表されました。
W杯に出場しなかった選手達は、木曜日に行われるメディカルチェックに参加、
金曜日からは、新たにデザインされたジャージ姿をお披露目しながらの
練習がスタートするそうですが、この中にバカンスの延長を申し入れている
ラウルとグティは含まれておらず。
新監督の下では、練習参加さえ実現しないであろうと予想されている彼らは、
今月26日を目処に、残留かそれとも移籍かという
今後のプランをクラブ側に伝えることになっている模様。
マドリーはオフシーズンには、カナレスをラシンに
レンタル移籍させないことは発表し、
その後、アルゼンチン代表のディマリアを獲得。
さらにヘタフェのFKの名手ペドロ・レオンの移籍交渉に本腰を入れつつ、
この二人のポジションを埋めるに十分な選手を獲得していることからも
この期間を利用した移籍の最終調整に入ることは確実視されています。
クラブ側は、この2選手に対し、先日のW杯優勝凱旋セレモニーには
参加しないように通達したとの噂もありますが、
なにせ彼らは、マドリーのシンボル的存在である名選手たち。
もしも移籍となれば、クラブが抱えるイメージの保守のためにも、
彼らに相応しい退団への段階を準備する必要があることが、
彼らにバカンス延長が認められた最も大きな要因といえるでしょう。
実はシーズン終了後から、3週間はマドリードの練習場にて
シーズン終盤に負った怪我のリハビリに費やしていたラウル。
万全の常態でシーズンを締めくくりたかったという彼らしい選択ですが、
ラウルはこの期間でモウリーニョと数回にわたり会話を交わし、
全てはラウルの意思決定に委ねられたといわれています。
一方で、グティは、現在マドリードに滞在中。
この数日間にも将来を決定することになるでしょう。
ラウルのケースとは違い、モウリーニョとの直接対話がもたれていない
グティは、ベルナベウでの最終戦でマドリディスタへの別れを告げたことで
新監督の想定する戦力には含まれていないことが明らかとなっています。
彼の代理人は、先月すでにマドリーの幹部との会談を開き、
移籍前提の話し合いが進められていたという噂。
移籍先として濃厚なシャルケ 以外にも
友人であるミッシェル・サルガドが所属するブラックバーンや
ロサンゼルス・ギャラクシー、さらにはマンチェスターユナイテッドからの
誘いもあるというラウルに、
ガルタサライ やベスキータス。さらには、オリンピアコスなど
様々なチームからのオファーを受けているグティ。
彼らのスペインサッカーからの離脱は、
古株のマドリディスタには悲しい出来事でしょうが、
”客寄せパンダ”としてではなく、『サッカーを続けたい』という
彼らの切な願いを窺い知ると、これら事実を受け入れざるを得ませんね。
栄光と現実
昨日は優勝の興奮を抱えたまま打ち込んだ
エントリーですが、驚くほどたくさんの方々に
読んでいただいたようです。
こんなことなら、もう少し丁寧に
言葉を選んで書けば良かったと後悔もしていますが、
昨日の僕にそんな余裕があるわけもなく(^▽^;)
スペイン代表が世界を制覇してから何時間がたったのでしょうか。
『凱旋パレードに訪れた観衆2.500.000人』
いやはや。スペイン本国の興奮冷めやらないのは当然として、
昨日たまたま休日だった僕は、
本日出勤しましたが、今日も心は「遥か西の空へ」…
見慣れたはずのマドリード市内が
完全に都市機能が寸断されるほどの人々で溢れ返っている。
あの国の抱えていた経済危機、民族問題、
時として情熱溢れる彼らではあるものの、
普段のドライで無気力な国民性を肌身で感じていた自分には、
その映像が現実なのか夢なのかも区別が出来ないほどですが、
選手たち、そしてスペイン国民の笑顔を見ると
自分も幸せな気分にさせてもらいます。
昔から感じていました。
この国民がそれぞれ隠し持ったベクトルを同じ方向に向けた時、
とんでもないPowerを生み出すのだろうなと。
それがカタチになったのが、一昨日の優勝であり、
昨日の凱旋パレードであったのだと思っています。
世は21世紀。未だ大航海時代における大国
スペイン帝国を誇りにしている人々です。
時は巡って、彼らは武器を持たない戦争で世界を制覇。
彼らが”その誇り”を取り戻してくれるのは喜ばしいですが…こいつはしばらく調子に乗るだろうなと(笑)。
現地の日刊紙は、
デルボスケ、イニエスタなど、もはや英雄となった彼らの
素顔や裏話を掲載しています。
興味のある皆さんもいると思うので、
今週は、そんな記事を日本語で綴ってみたいと思っています。
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世界で最も幸福なスペインの男達
"祭り"を通り越し、天国に一番近い場所となったようです。
23人の戦士たちが帰国直後に行った
W杯の凱旋パレード、そして凱旋セレモニー。
もはや主役は、選手だけでなく、
集まった数十万人のサポーター達。
そんな主役達を抑え、
卓越したエンターテイメント性で
祭りの盛り上がりに火をつけたのが代表GKレイナ。

2年前の欧州選手権制覇の際にも
観衆を沸かせていた彼ですが、
今回は、"レイナ・SHOW"の極めつけ。
スペイン語のわからないあなたにも、
レイナの凄さが伝わることでしょう。
W杯優勝に導いた選手達、
さらにはスタッフに至るまで、
ひとりひとり讃えているわけですが、
絡まれたくないと逃げ隠れする選手達が笑えます。
そして、無残にも
『将来のバルサの選手』と紹介され、
ピケとプジョールの助太刀を受けて
ユニホームまで着せられたセスク(笑)

なんだか見ているだけで幸福を分けてもらっている
気にさせられます。
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スペインを象徴する一枚の写真
スペインが優勝を決めてから間もなくして撮影された
この一枚の画像。
優勝の喜びに沸くスペイン代表の選手に紛れ、
国家を代表するVIPが笑みを漏らしています。
中央のソフィア王妃に加え、
フェリペ皇太子にレティシア皇太子妃らが華やかさを醸し出せば、
最後列には、テニス界の王様ラファ・ナダルの姿が。
さらに、バスケットボールスペイン代表の英雄パウ・ガソールも
この試合の観戦に訪れ、歴史的快挙を見守りました。
王室とスポーツ界のスーパースターを一同に会させた
このワールドカップ決勝。
もしかすると、これらVIPの結集は、
スペイン国民の団結と精神的統一の象徴ではないかと感じるのです。
かつては、地域へのローカルプライドの高いスペイン国民にとって
『スペイン代表<地元のサッカークラブ』
の構図がハッキリしていた時代、
「自分達の生まれ育った土地は、スペインではない」と言っていた人々が
今、赤と黄色に彩られたスペイン国旗を振りかざしています。
スペイン国との同化を最も嫌う傾向にあったカタルーニャからは、
シャビ、プジョール、そしてスペインサッカー史で
最も重要なゴールを決めたイニエスタら
"王者バルサ"の中核選手達が代表のスタメンに名を連ね、
カタランたちの大きな興味と期待を引き寄せたのでした。
失業率およそ20%。国債の格下げなど、
経済破綻したギリシャの後を追随するような
決して喜ばしくない現実が立ちはだかるこの国において、
スペイン代表がもたらす経済効果は、計り知れないでしょう。
ちなみに、これまで歴代のW杯優勝国の優勝後の
経済成長は平均で+0,7%。
国内の内需が増幅するだけでなく、
"SPAIN"というブランドが世界中でPR効果を放ち、
様々な産業が活性化することが期待されます。
スペインの精神的統一と経済効果。
スペインサッカーがもたらした栄光は、
この国そのものを変えてしまったのかもしれません。
おっと、こんな記事を書いている間に
スペイン代表がマドリード・バラハス空港に到着。
栄光のトロフィーはスペイン国民に届けられます。
現地では、早速現地時間で19時よりパレード
および優勝セレモニーが行われるのだとか。
月曜日の夜ではありますが、
一体、どれだけの人々が繰り出すのでしょうか。
しばらくは続きそうなスペインの世界一フィーバー。
国民がひとつになったこの国の景気回復は
すぐそこまできているはずです。


















