El Diario ~青森にいながらスペインの話~

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スペインの文化、政治、事件を絡め、


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【スペイン残念日誌】 【チュッパチャプスの秘密】


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祭りが終わった夏休み

久々のブログ更新となります。


今年も猛暑に見舞われる日本列島ですが、

皆様はいかがお過ごしでしょうか。


こちら青森は、毎年恒例の大行事『ねぶた祭り』も終焉し、

急に静まり返った街並みが、秋の訪れが近いことを感じさせます。



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しかし


しかし


ねぶた祭りの虜となった我が家の息子君は、

祭りが終わっても、未だ『ねぶたモード』全開(笑)


太鼓の代わりになるものを見つけては

お囃子の太鼓叩きを真似したかと思いきや、


どこで覚えたのか、祭りを楽しむ沿道のお客をまねるべく

御座代わりになるものを見つけては床に敷き、

お気に入りのぬいぐるみを隣に座らせると、

りんごジュースを楽しみ始める始末。



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そしてぬいぐるみには、自分の飲みかけの牛乳。


果たして息子君のねぶたごっこはいつまで続くのか??



幼いの観察眼に驚きを覚えつつ

彼なりに2歳の夏を楽しんでくれたら良いなとにひひ


皆さんも素敵な夏を満喫ください音譜


祝・代表選出

久々の更新は、喜びの記事です。


先日現役引退を発表したばかりの我が朋、ビクトルが

なんとインドアサッカーのスペイン代表に召集されました。


昨日は新代表初の練習試合だったのだとか。


試合前の写真を見てビックリ。。。



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コントレラス、アマビスカ、アルフォンソ、フアンミ、セルヒオ


それにカンポちゃんまで(笑)


元スペイン代表のオンパレードの中、よくぞ選出されました。

アルフォンソは、ビクトルが『これまで出会った中で最高のFW』

と賞賛していた選手。


彼らのプレーが奏でるハーモニーを見てみたい!!


訪れた喪失感

ビクトルとの出会いは、今から16年前の1996年3月。


当時はまだ21歳の新星だった

ビクトル・フェルナンデスが、

突如『現役引退』を発表しました。



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彼が最後に所属したのは、彼が幼少時代に所属し、

サッカーのいろはを学んだ2B所属のレガネス。


彼の実家の目の前を本拠地とするこのクラブを2部に昇格させるべく

Ⅰ部昇格も夢ではなかったカルタヘナから

「無報酬」を条件に移籍したビクトルですが、


シーズン終盤を迎えた現在、このカテゴリーにおける降格圏に

片足を突っ込んでいる状況です。


この状況でまさかのサプライズ・・・


存続の危機さえ迎えているクラブ側は、苦肉の策として

シーズン終了までだったビクトルとの選手契約を終了し、

彼との監督契約を結んだことを発表しました。





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20年のプロ生活の中で


公式戦出場試合数 627

総ゴール数 177


身長160cmのFWが残した数字としては

まさに驚異的な数字と言えるはずです。


リーガエスパニョーラにおける日本人ファーストゴールを生む

アシストを披露した のもこのビクトル。

彼が僅か1試合ながらも、スペイン代表に召集されたのは、

その城彰二がバジャドリにレンタル移籍していた時のことでした。


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クロアチアとのフレンドリーマッチで、

ルイス・エンリケに代わって登場したときには、

朋として誇らしかったなぁ。。。



奇しくも、引退発表を迎えるに至ったこの4月17日で

38歳の誕生日を迎えていたビクトル。


バジャドリ、ビジャレアル、カルタヘナ…

所属するクラブのサポーターからは常に深い愛情に包まれてきた

彼に最も似合うのは、満員のスタンドから惜しみない拍手を

受けての引退シーンではなかろうか。



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いつかはこの日が来るとはわかっていても、

こんな地味な引退劇は、なんとも味気ない、

そう思わざるを得ないのです。


Gracias eterno 21 de nuestro corazon...



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カタカナに込められた哀悼の意

今日、部屋に飾ったのは、3・11に相応しいユニフォーム。


およそ一年前、

バレンシアが日本への追悼の念を込めて準備してくれたのが

選手名がカタカナで刻まれたユニフォームでした。




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この震災を忘れないために入手したのが、

#20 リカルド・コスタ、セビージャ戦の選手実支給品。



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あの惨事を思い出しながら、

世界から注がれた愛情も忘れぬようにしよう。



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3・11

「3・11」。


2004年にはマドリードで連続列車爆破テロに遭遇。

そして、昨年の「東日本大震災」。


今日は、脳裏に焼きつく惨事を思い出すに相応しい日。



死への恐怖と、


生きていることへの喜びを感じた二度の3・11。



とりわけ、まだその傷口が癒えない人々が多数存在する

東日本大震災の復興については、

日本人なら誰しもが考えるべき問題かもしれません。


思えば、1年前のこの時間、

我が家は電気、水…というライフラインが断たれ、

寒さを堪えながらロウソクの火を囲んでいました。



     El Diario ~青森にいながらスペインの話~-20110311201842.jpg


この日を迎え、スペインEL PAIS紙のネット版には、

「FUKUSHIMAの1年」という特集があり、

”あの日と今日”と題された画像比較が掲載されていました。



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あの日から今日まで、

一体どれだけの事柄が「棚上げ」されているのでしょうか。

気持ばかりの義援金を送っただけの自分が

いえたことではないですが、

あの頃、多くの国民が口にした

「自分にできることをする」

という気持ち。


1年経った今日、そんな気持ちを思いだせた人たちが

一体どれだけいるのか。



何も神妙になれとは申しません。



ただ、恐ろしいのは【無関心】。



震災で一つの時代が終焉を迎え、

新たな時代が始まったはずの震災後の日本。


原発、被災者、復興・・・

この国の「今」を知らずして、

どんな歩みを進められるというのでしょうか。


被災地からほど近い青森の街中で

ただ馬鹿騒ぎしている若者を見かけると、

EL PAIS紙に掲げられた


"技術大国・日本が、実は脆く、

壊れやすい国であることを露呈した日"


という文字と目の前の光景とが重なり、

この国の未来に、いささかの不安を感じるのでした。



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