24/06/25 大崎梢 プリティが多すぎる | ptureのブログ

大手出版社に勤める青年主人公。出版関係に入社有利な同好会に属し今も先輩だったり後輩だったりする仲間と懇親会を行ってる。大小様々な出版関係の仲間たちが集ってる。ある日青年さん、配置換え。なんとローティーン向けファッション雑誌ピピ編集部。おー、そうきたかー。またもや知らない世界きたな。一体どんなふうに雑誌つくってるんだかと思ったけど、あくまで真摯に、誇りをもって丁寧に雑誌をつくってるじゃん。編集者もカメラマンもヘアメイクさんもメイクさんもスポンサーさんも。そして中心となる中学生もしくは高一までのモデルたちも、笑顔を絶やさず。いい話じゃないか。かっこいいぞ。特にモデルとその候補者の女の子たち。人を妬まず、自分のできることを一所懸命やり、時にはライバルに声援を送る。これこそ、プロフェッショナル!唯一主人公だけが、しばらくの間、見栄えを気にし、落ち込む。もちろん、そんなことを仕事に出さないのは立派とは思うけど、文芸書に携わる仕事のほうが格が上というのがあるんだなあ。エピソードの一つで、新進気鋭で落ち着いた雰囲気の若き女流作家さんが昔はこの雑誌を愛読していたというエピソードよいな。この雑誌のモデルと妄想の中で友人となり、会話を繰り返す。もしかしたらそんな体験が物語を紡ぎ出す原体験になっているのかもって。今回は写真に映し出されるモデルたちのオーラみたいのがふんだんに描かれる。ちょっと前に読んだ小路幸也の役者の話が思い出される。うーん、モデルの力、カメラマンの腕ねえ。俺にはそこまで見分けることはできないなあ。うん、おもしろかった。