あるものはある。
あらぬものはあらぬ。
真に「あるもの」(存在)は、
唯一、不生不滅、不変不動である。 (パルメニデス)
あらぬものについては語ることなどできない。
「あるもの」の住人である我々は、
あらぬものとは全く無関係である。
故にあなたはいたずらに「死」を恐れる必要などない。
死とはあなたが「妄想」するような、喪失ではなく、
有(ある)の中の一つの変化に過ぎない。
なぜなら、「あるものはあるだけ」なのだから。
そもそも、生きているあなたの体験は
「生の中だけ」にあり、
そのあなたは決して「死を体験することなどできない。」
生者の誰にも「死は見えない」のである。
それだのにその「死」というものついて妄想し、
いたずらに恐れ、狼狽するのは、それこそきっと
「ドクサ」(思い込み)という「亡霊」にでも
憑りつかれているのだろう。
それは愚かしい事だからやめることだ。
死を恐れるという心象は、
恐れにまつわれた亡者たちのドクサに過ぎない。
滅びゆくもの、消えゆくもの、
それは我ではない。これは我ではない。
われわれはある。
ただそれだけなのである。
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「死があるところには我々はない。
我々があるところには死はない」
エピクロス



