LIVE「モーニング娘。’24 日本武道館 24.5.27」① | PSYCHO村上の全然新しくなゐ話

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発売より時間が経過したアルバム、シングル、DVD、楽曲等にスポットを当て、当時のアーティストを取り巻く環境や、時代背景、今だから見えてくる当時の様子などを交え、作品を再検証。

モーニング娘。’24「コンサートツアー春 MOTTO MORNING MUSUME。FINAL」 日本武道館 24.5.27

本ツアーのタイトル「MOTTO(もっと)」は、現状に満足せず もっと上を目指すといった意味が込められているらしい。進化と挑戦を繰り返し、25年の歴史を作ってきたモーニング娘。の精神性を再認識するタイトルと言えまいか。

 

3月のJ:COMホール八王子公演からスタートした今回のツアーは、全国各地でコンサートが行われ、ファイナルの日本武道館に辿り着いた。御承知のように、前日の夜「秋ツアーをもって石田亜佑美が、モーニング娘。’24及びHello!Projectを卒業」という発表があった。

 

その状況の中で迎えたツアー・ファイナル。特に石田氏のファンにとっては気持ちの整理がつかぬまま当日を迎える事になったはず。いずれにしても、このメンバーで行われるコンサート、発表される作品、そして残された時間がすべて貴重なものとなるのは間違いない。

 

コンサートは18時開演であるが、その前にハロプロ研修生ユニット’24がオープニング・アクトとして出演。17時40分頃からパフォーマンスを行った。そこから暫しのインターヴァルを経て、17時58分に場内BGMの音量が上げられる。

 

本公演はライヴ・ビューイングと生配信も行われるため、念密な時間配分の下で進められているのか、18時キッチリに暗転している。客席がサイリュウムの明かりで染まり、大きな歓声が沸き起こった。

 

SEと共に舞台上のスクリーンにメンバーの名前が映し出される。ツアーを通してこの段取りでありつつ、本公演ではファイナル用にVTR内の一部音声が変更されていたことを特筆したい。後方の高台にメンバーが登場すると、再び大きな歓声があった。

 

デジタルの重低音がクールに響き「One・Two ・Three」でパフォーマンスが開始された。本曲を筆頭に、ここ数年で多くの歌パートを担当するようになった山﨑愛生氏の活躍を見逃せない。

 

地方公演で使用されたセットはメイン・ステージに飾られ、今回はアリーナ席方向に伸びた花道と、スタンド席両サイドに伸びた道がある。日本武道館らしい光景だ。ここから「Wake Up Call~目覚めるとき~」「Happy Birthday to Me」「HEAVY GATE」と立て続けに披露。曲によってメイン・ステージと花道を効果的に使い分けてパフォーマンスが行われている。

 

挨拶MCでは、石田氏が本ツアー・タイトルの説明を。ここまでは地方公演と同じ流れであるが「私、石田亜佑美は卒業を決めました」と、改めて御本人の口から昨日の発表についてコメントがあった。

 

続いて、小田さくら氏が「新曲を用意してきました!」と言い、大きな歓声が沸き起こる。リリースは8月らしい。タイトル・コールから「最KIYOU」がスタート。ファンキーなリズムを主体としながら、サウンドはヘヴィ・ロックと呼べそうな重厚感がある。歌詞は「最強」の他に「最器用」というワードがあり、これがタイトルに繋がっていると考察する。

 

その後「ギューされたいだけなのに」「私のなんにもわかっちゃない」「青春小僧が泣いている」「KOKORO&KARADA」を連続で披露。「KOKORO&KARADA」は、赤と青のライティングが左右に分かれて放射される伝統的な照明が見られた。2019年の秋ツアーを想起させる。

 

メンバーがステージを去り、牧野真莉愛氏、横山玲奈氏、山﨑氏が残る。3人によるトーク・コーナーだ。今回のテーマは山崎氏の発案で「100分の1アンケート」とのこと。つまり100人中の1人に該当する質問をメンバーが観客に出す流れだ。

 

まず山﨑氏が「この会場に来る前にパンダさんを見た人」と問うと、結構な人数が手を挙げており、メンバーが「意識高い!」と言う。牧野氏の「今日、入籍した人」「結婚記念日の人」の質問は該当者ゼロ。横山氏が「朝食を床に落とした人」と訊くと数名がおられ、「それは納豆ご飯ですか?」と更に続ける。

 

「ギネス記録を持っている人」の質問に、1階席の南エリアで手を挙げている方がおり、何と牧野氏の親戚のようだ。牧野氏が花道前方まで行き「戦うアレだよね?何の記録だっけ?」と訊くと「ブラジリアン柔術(私が聴き取れた範囲内で)」と叫ぶ。

 

日本武道館という大きな会場で、小規模なライヴハウスかのようにステージと客席で会話をする牧野氏の行動が面白い。牧野氏が「また球場で会いましょう!」と親戚に挨拶すると、場内から笑いがあった。

 

続く・・・。