VELL’z FIRE 吉祥寺クレッシェンド 2024.5.18
VELL’z FIREとしては久々の吉祥寺クレッシェンド公演が行われました。
と言うのも、昨年(2023年)末に行われた同会場でのライヴは、VELL’z FIRE Project Tri Powerの名義で行われ、ニセモノ・ミュージックの罠によって参加できなかったMIKEYさんに代わり、ゴッチンさん(イレイサーズ)を迎えた特別編成で出演しています。
そのため、VELL’z FIREの4人が顔を揃えた吉祥寺でのライヴは久々なのです。今回はイヴェントの2番手として出演。セット・チェンジを経て定刻の17時55分に暗転しました。
映画「地球防衛軍」のテーマが勇ましく流れ、ステージ前のカーテンが開くと右側に上田BODO康弘さん(g)、左側にGOGAさん(b)、そしてドラム・セットにはMIKEYさん(ds)の姿と、お馴染みの光景が見られました。
SEが終わると、カウントに続きBODOさんがメロディアスなフレーズを弾き始めます。オープニング・ナンバーは「Life Stealer」。登場したKUNIさん(Vo)が「吉祥寺!盛り上がって行きましょう!」と観客に呼び掛けました。
疾走パートになるとフロアのファンは拳を突き上げ、熱い盛り上がりを見せます。中盤で聴けるGOGAさんのベース・ソロ、BODOさんのギター・ソロ、MIKEYさんの派手なドラミングと、スリリングな展開を経て演奏が進行。
注目すべきは、本公演で使用しているBODOさんのギターです。これまでセッション・イヴェントを中心に登場していたエディ・ヴァン・ヘイレン・モデルのギターを、今回のライヴではメイン・ギターとして使用しています。
「Life Stealer」のエンディングから音が続き、そのまま「The Last Stand」へ。KUNIさんのヴォーカルは、俗に言う「口からCD音源」という表現が相応しいほど、凄まじいシャウトを披露。いや、ライヴで聴けるKUNIさんのヴォーカルはCD音源以上のパワーがあります。
2曲の演奏を終えて挨拶MC。KUNIさんが「今日は忘れ物が多かった。忘れ物を取りに帰って、また忘れ物をする」と言って観客の笑いを誘います。BODOさんも「俺もギターをどこに置いたか忘れ、本番前に探してた」と続けました。
タイトル・コールから「Sad Slumber」を開始。本曲はBODOさんの感情とギターが直結しているかのように、泣きのメロディが紡がれる1曲です。間奏とエンディングでBODOさんのギターが炸裂し、聴き手の心を揺さぶるソロが披露されました。
ギターのフィードバック音の中、MIKEYさんが「Reach For The Sky」とタイトルを叫び、演奏がスタート。先ごろ、新曲として披露された1曲です。メタル然とした曲調の中でKUNIさんが雄大なヴォーカル・メロディを歌い上げ、曲が進行しました。
終了後、壮大なBGMがフロアに響き、MIKEYさんの演説コーナーへ。5月と言えばGOGAさんの生誕月ということで、メンバーからプレゼントが贈呈されました。まずはKUNIさんが描いた似顔絵の色紙。
次にBODOさんがメインのプレゼントを渡すはずが「楽屋に忘れて来た」と述べ、客席では笑いが。「後で渡しているところを撮影してSNSに上げる」と続けました。MIKEYさんによる本日の鋼鉄党のマニュフェストは、「閉店した(MIKEYさんの)焼き肉店に、廃品回収のチラシを未だに入れてくる業者はデストロイ!」。
その勢いのまま「The Metal Party」に突入。ラストは名曲中の名曲「Burning Blood」です。エンディングでKUNIさんが、突き抜けるようなハイ・トーン・シャウトを聴かせ、この日のライヴは締め括られております。
7月には日本のハードロック、ヘヴィ・メタル界の伝説的なバンドと同じイヴェントに出演するVELL’z FIRE。鋼鉄の精神で素晴らしい楽曲を発表し、ライヴを披露してきたVELL’z FIREが、日本のメタル・シーンを作ってきたバンドのひとつとしてステージに立つ、その日を見逃せない!
セット・リスト
SE(映画「地球防衛軍」メイン・テーマ)
①Life Stealer
②The Last Stand
③Sad Slumber
④Reach For The Sky
⑤The Metal Party
⑥Burning Blood