GANGDEMIC クラブチッタ川崎 2024.5.20
・・・続き。
「EVERGREEN」の終了と共に、メンバーは一旦ステージから去った。スクリーンに再びVTRが映写される。渋谷の雑踏の映像を経て、佇むMirei氏と街の片隅でダンスするRia氏が登場。次にKurumi氏の姿が。
そこにTsubaki氏とMegu氏がO-WESTの前で合流。O-WESTの看板が強調されたのは、アーティストを志す2人が出会い、「いつかここでライヴが出来たら良いな」と夢を描く様子を表現していると解釈できる。
最後にIce氏とSui氏が登場した。7人が7通りの人生を歩み、ここにGANGDEMICとして集合する。グループが現在に至るまでの流れを反映した映像だった。やがて大音量のSEが場内を揺るがし、メンバーがステージに姿を見せた。
舞台中央に立つMirei氏の前にIce氏が歩み寄って向かい合う。6人が横一列に並ぶ中、後方からSui氏が登場。メンバーと合流する。これも先ほどのVTRを連動した演目と受け取れる。GANGDEMICの歩みを表現しているのだ。
7人が集まり、ここから新たな未来を切り開く。VTRを経て「No.13」でスタートしたライヴ後半は、そのようなエネルギーに満ちていた。デジタル調のイントロに続き、一気に加速するパートになるとSui氏が前に走り出て力強いヴォーカルを披露。
間奏部分では、リズムに合わせてメンバーと観客が左右に移動するのが恒例。クラブチッタ川崎だけに、メンバーもフロアのファンも移動距離が通常より長い。これも大きな会場だからこその場面と言える。
曲が終わるとKurumi氏がステージ中央に立ち、ファンに感謝の気持ちを伝えた。「最高の遊び場を作り続ける」という決意表明を述べ「CRIMIE」に突入。シンガロング・パートではメンバーが手のひらを掲げ、ファンのひとりひとりと対話するかのように歌われている。
「B.L.A.C.K」は見る者にパンチを喰らわせるエナジーが充満していた。「締めはこの曲でしょう!」とRia氏が叫び、川崎の夜に「Shiningray」が炸裂した。フロアでは2ステの嵐となり、狂喜乱舞、有頂天外な盛り上がりとなった。
3周年を迎えて4年目に突入したこの日。「Shiningray 駆け出す未来は この場所から繋がってる」という歌詞は、来るべき次の展開を予感させる。
注目したのいはエンディングで、本来ならオケに「Step by Step GANGDEMIC」というフレーズが繰り返し組み込まれているが、本公演では聴こえなかった。最近のライヴでは、この部分でIce氏がスキャット的なヴォーカルを披露する。恐らくIce氏の声を強調するために、フレーズが取り除かれたのではなかろうか。
これにて本編が終了。メンバーがステージを去り、場内が暗転した。ファンの方が音頭を取りアンコールが沸き起こる。暫し経過したところで、スクリーンにVTRの放映が始まった。今後のツアー日程、新曲発表、そして新たなアーティスト写真が公開された。
SEが流れTシャツに着替えたメンバーが登場。後にIce氏のSNSを見ると、アンコールで披露されたこれが新SEとなるようだ。そのまま「PARTY GANG CRAZY」に流れ込む。Kurumi氏のダンス・パフォーマンスが素晴らしい1曲だ。
メンバーが来場者に感謝の意を表した後、クラップを促して一体感を生み出す。ラストは「SING GANG SONG」である。これにて記念すべき3周年ワンマン・ライヴは幕を下ろした。
全身全霊を込めた90分のステージ。セット・リストに入らなかった楽曲もあるが、これもGANGDEMICの持ち曲が多くなったからという事実を感じさせる。今後の情報が続々と発表され、まだまだGANGDEMICから目が離せない。4年目は既に始まっている!
セット・リスト
VTR放映
①NEXTRICK
②Up All Night Fuckers
③Welcome to my Dancing World
④TORICO
-ダンス・パフォーマンス-
⑤Klaxxxxon
-ダンス・パフォーマンス-
⑥MIRROR
⑦SMOKER
⑧Dansynchonicity
⑨EVERGREEN
VTR
⑩No.13
⑪CRIMIE
⑫B.L.A.C.K
⑬Shiningray
アンコール
⑭PARTY GANG CRAZY
⑮SING GANG SONG