プレイボーイ誌に見る女性の体の変遷
この心理学者はプレイボーイの中綴じに載っている女の子の体型が時代と共に変化するかを見た。すると50年の間にプレイボーイに載る女の子の傾向は、身長は伸び、ウエストも太くなっていたが、胸と尻は小さくなって、BMIも低くなっていたと言う。つまり体自体は大きくなる傾向にあるものの、脂肪が付くべき所を付けないでいるのが今風の傾向と言える。その時代ごとの男が最も好む女の子の写真を見れるところと言ったらやはりプレイボーイ誌だろう。この心理学者は創刊1953年から2001年までの全577誌のプレイボーイを調べた。これはおいしい仕事だな。研究費と称してプレイボーイを購入したのかなとも思ったが、特に研究費は出なかったようだ。プレイボーイ誌が使いやすい点としては女の子が体のサイズを申告しているところだ。自己申告だけれど、それでも時代での移り変わりがわかる。
細かいデータをこの心理学者は公表してないんで図から読み取ってみると、BMIが計測年とともに下がってきている(左図)。BMIとはボディ・マス・インデックスの事で計算方法は体重kg/(身長mの二乗)だ。BMIの基準では標準体重として18.5以上が要求される。この図を見ると1953年ごろでは19.7のBMIなのが、50年の間に18.0に近づく勢いで下降している。ちなみに計測年とBMIの相関関係はr=-0.41と高い結果が出た。これを見ると最近のプレイボーイ誌の女の子が身長の割に痩せている(体重が低い)のが分かる。

体のどこが痩せたのかを見るのにウエスト・ヒップ比を見る(右図)。ウエスト・ヒップ比の測り方は単純でウエスト周りの長さ割るヒップ周りの長さだ。これは0.63から0.69辺りへの変化が見られる。計測年との相関関係はr=0.47と高い。この数値の変化は50年のうちにウエストが太くなってきたと同時に尻が細くなってきたと見れる。身長が伸びていることを考えると尻だけが小さくなって来ていると取った方が良いかな。つまり体の痩せてきている部分は尻だ。
この統計の結果、この心理学者が言いたいと思われることは、プレイボーイ誌の女の子はこの50年の間に痩せてきているよ、と言う事だろう。個人的な好みを言わせてもらえば、女の子にはこういうメディアに騙されずに健康的な尻(に限らず健康な体)を作る方法を磨いてもらいたいね。
元の論文:Martin Voracek & Maryanne L Fisher (2002). Shapely centrefolds? Tempral change in body measures: trend analysis. BMJ. vol. 325. 21-28 Dec 2002.
検索キーワード: 心理学 社会心理学 魅力 バスト ウエスト ヒップ 体型 WHR SHR 拒食症
G.I.ジョーに見る男性の理想体型
理想とする体型の誤ったイメージを持っているのは女性だけではない。男性もメディアに作られた誤ったイメージを植え付けられている。
女性は健康的な体型を捨てて、より細くなろうとしている。それは女優やモデルの細い体を見て、女はこうあるべきだと思ってしまっているためだと言われている。個人的にはこの傾向は嫌いで、健康的女性大歓迎ムード時代が早く到来しないかなぁと心待ちにしている。ソフトボールやバレーボール女のような体型をメディアには崇めて欲しいよ。
そんな僕個人の嗜好はさておき、男性にも似た傾向がある。G.I.ジョー(軍人型の人形)の体型の変化だ。これが1960年代と現代のG.I.ジョーの体型の変化だ。
1960年 現代
上腕周り 30cm → 67cm (125%アップ!)
胸囲 112cm → 140cm (25%アップ)
身長 178cm → 178cm (変わらず)
この数値が示しているところは、少年達のヒーロー像である軍人が筋肉で肥大しているイメージだ。つまり男は子供の頃からこういう人形で遊ぶことにより、筋肉をつけるべきだという思想を植え込まれてしまう。そしてこの筋肉の量がかなり有り得ない数値になっている。上腕周りの変化は30cmから67cmだ。マーク・マグワイア(筋骨隆々の野球選手)の上腕周りでさえたった53cmだったのに!
このG.I.ジョーの進化の仕方はちょっとやり過ぎだとは思うけど、でもこうやってある一定のヒーロー像を作れるアメリカの社会というのは僕は結構好きだ。軍人がカッコいいとは思わないけれど、この誤ったヒーロー像がアメリカの運動が盛んな雰囲気を作っているのに一役買っているのなら、それはなかなか良い国家戦略だと思ったりもする。
情報元:G.I.ジョーの数値など
検索キーワード: 社会心理学 体型 理想
オーケストラは難聴になるほど大音量ではない
耳の聞こえ具合の衰えの原因は大きく分けて二つある:脳の劣化と耳の物理的な劣化だ。後者の耳の劣化というのは大きな音に曝されるとだんだんと聴覚器官が傷んでいき聞こえにくくなる。逆に言えば大きな音を聞かないようにすれば耳の劣化だけは確実に防げる。オーケストラの人たちにとっては耳の劣化が怖いらしい。そりゃそうだよな、あれだけの音量の震源に常時いるんだもんな。さらに音楽好きなら耳は大事だろう。で、トロント大学に研究を依頼したとの事。
この研究によるとオーケストラの人たちが曝される音量レベルは85db(デシベル)だったので、難聴になる心配はほとんど無いだろう、とのこと。85dbと言うのはそれほどでかい音ではない。ISO(国際標準化機構)の基準によると、40年間85dbの音を聞く生活を送っても10%しか難聴にならないと言う。
でもこの研究結果で音楽家の人たちは安心なのか?研究の第一段階としてはこれで良いと思うけど、もっとちゃんと調べてあげた方が良いんじゃないの?個人的な体験としてはオーケストラとかを間近で30分とか聴いていいると耳の状態が明らかに変わってくると感じるよ。直後に人と会話しても遠くでぼおぉと鳴るような感じに聞こえる。だいたいこんな国の規格に合ってるから大丈夫ですよ、ってのも嫌だよな。国は金を生む企業の味方でデータなんてさんざん書き換えられてる気がするよ。
この研究課題なら2群間のT検査が一番良いだろう。同年齢で、幼児期に音楽の教育を受けている人たちで、唯一違う環境は中年時代にオーケストラをある期間やっていたか、いなかったか。それで難聴度を比べる。そんな研究をする金が無かったのかな。研究者はどこでも貧乏だからな。
過去記事
だいたいこの研究者自身がつい去年には「音楽教師に難聴の危険性」って研究を発表してんだよな。
元のニュース:orchestra pit no danger to hearing
検索キーワード: 心理学 知覚心理学 認知心理学 dB デシベル
声で異性の魅力を的確に判断する
男女の魅力の調査が行われた。この実験では男女とも異性の声の魅力はその異性の身体的特徴や性的活動と大きな相関関係があった。つまり異性が魅力的だと思う声の持ち主はより多く性的体験を積んでいて、より異性の好む体系をしていた。
この研究者は大学生(女77人、男72人、平均年齢20.9歳)の1から10まで数える声を録音した。その後、同じ被験者に他人の声の魅力を得点にさせた。するとこの声の魅力の点数が高いほど、その声の持ち主は性的体験の人数が多く、初体験の年齢が若かった。また魅力的な声の男は肩対尻比が大きく(つまり肩が大きく尻が小さい)、魅力的な声の女はウエスト対尻比が小さかった(つまりウエストが細く尻が大きい)。
このことからこの研究者はこう推察している。人は声を聞くだけで、その声の人物の性的活動や身体的な魅力を無意識にしかしかなり的確に推察できている、と。これが意味するところは、男なら肩幅が広く尻が小さい方が、異性に気に入られ、性交渉をより多くの相手と持ち、声が魅力的だと判断される。ただし相関関係はわからないので、この3つの共通点は逆の因果関係かもしれない。ちなみにこの声の判断は男女とも異性の方がより正しく、同性が判断した魅力的な声は相関関数がそれほど高くなかった。
細かい相関関数の数値を見ると、女性が採点した男性の声の魅力とその男性の性的活動の相関関数は、初体験の年齢(r=-0.41)、体験人数(r=0.36)など。また声の魅力や性的活動のどちらとも相関関係が高い身体的特徴としては、男性では肩対尻比が高く(r=0.5程度、声にも性的活動にも)、女性ではウエスト対尻比(r=0.37程度)だった。肩対尻比(ショルダー・ヒップ比率)の肩周りというのは胸囲を肩の一番膨らんだラインで測るもの。
この肩対尻比が意味するところはつまり、肩周りが大きく尻周りが小さい男は、性的体験人数が多く(r=0.53)、初体験の年齢が早く(r=-0.42)、異性(女性)が採点する声の魅力が高い(r=0.5)、ということになる。女性の場合ではウエスト対尻比が0.78が平均で、ウエストが細く尻が大きいと、同様の結果になる。
ふーん、声でいろんな事を予想できちゃうもんなんだな。または異性を選ぶ時に声が大きな部分を占めているとも解釈できるな。それとこの肩対尻比ってのが男性には使われるんだな。ウエスト対尻比ってのは有名だけど。
さぁ、僕の場合はどうかな。僕の肩周り119cm:尻周り103cm=1.15だ。ちなみに1.15は男性の平均で、男性76人の値の幅は1.01~1.47だったそうだ。うーん、面白くない。しかしこの1.47って最高値の男は人間なのかね?ロボットみてえな数値しやがって。ところでこの論文では触れていないけれど、女性のウエストヒップ比は低けりゃ良いってもんじゃない。男が選ぶ理想の女性は0.7のウエスト・ヒップ比だというのが他の実験で示されている。結構今回の平均(0.78)と近いんだな。女性は努力してますな。
元の記事
(PDF)Hughes, Dispenza, & Gallup (2004)
ウエスト・ヒップ比の解説、男女の魅力について(PDF)
週末で復帰してきました
いやー、過労中です。アメリカの大学や院では5月に学業年度が終わるんで、それに向かってもう大変なことになっているよ。学校も、論文の執筆も、教授の論文の手伝いも本当に忙しい!週末になってやっと落ち着いたんで、後ほど最近読んだ論文の紹介なんかをアップしていきます。
そんな時期に夏時間に変わった。時差って影響大きいな。一週間前に夏時間に変わったんだけど、今週は眠かったよ。以前の記事にも書いたけど、時差は体調やストレスに繋がる可能性があるってのを実感したよ。夏時間に変わるときは1時間失うんだよね。ってことは朝も1時間早く起きなくちゃいけないんだけど、それは睡眠時間の変え方としては悪い変え方だよな。睡眠時間を削る時は起床時間はほぼ同じにして、就寝時間をだんだんと遅くしていく方が良い、という記事をどこかで読んだ記憶がある。元記事を見つけたら紹介します。
とにかくそんな朝の1時間の違いがバタフライ・エフェクトのように大きくなっていって、今週一週間は寝不足の毎日だったよ。
性行為の理想の相手の数は男女同じ
男女は性行為の相手の数について違う戦略を持っているか?一般に言われる理論として、男は自分の遺伝子をばら撒きたいので複数の女性と関係を持ち、孕ませ、自分の子孫をより多く残すことが男の遺伝子の戦略と言われてきた。逆に女としては、一人の男と家庭を持ち、その男が一生その家族を守るというのが女の理想とする家庭だと言われてきた。この心理学者は今まで唱えられてきたそんな考えに異議を唱える。
今まで言われてきた男女の性行動の戦略の差は統計のまやかしだと言う。それは馬鹿でかい数が平均値に及ぼす統計の罠だと言う。例えばこの研究でのデータでは、今後30年間に自身が持ちたい性のパートナーの理想の数を聞いている。男が持ちたい理想の女性経験数の平均は7.69人。女は平均で2.78人の男性経験を持ちたいと答えた。この違いだけ見ると男は3倍もの相手を持ちたいと見れる。
しかし男の回答者107人中3名ほどがこの統計を狂わしている。この3人は百人斬りをしたいと回答している。その結果、男の回答の平均値が7.69人という結果になってしまっている。それが全体の傾向ではないことを裏付ける傾向として内訳を見ると、今後30年間に持つ理想の性相手の数は大多数が1人以下(1人か0人)で良いと答えている。男性で52%、女性で66%がそう答えている(上の図を参照)。
統計は本当に使い方を誤ると結果がてんで変わるよな。僕もこの手の研究に関しては平均値を使っている研究をしばしば見受けていたので、この論文の警告は最もだと思うよ。ちなみにこの研究者はメディアン(中央値)を使うことを推奨している。
中央値と言えば、懲罰的損害賠償と言うのを思い出す。マクドナルドで買ったコーヒーが熱くて火傷をしたために陪審員は3億円だかを懲罰的損害賠償としてマクドナルドに支払うように決める。この3億円と言う数字は誰が決めるのかと言うと、確かこれが陪審員が気ままに決める金額の平均値だか中央値だかなんだよな。法律のことは専門外なんで話半分で聞いといて。しかしそんな適当な決め方で行われちゃう裁判制度ってのも怖いよな。
最後に話を無理に男女差に戻して、男女とも一人の性相手が理想の数だと考えている、というのがこの研究者の結論。ふーん、じゃあ、男の中では3%程いた百人斬りを理想とする人たちはなんなんだろうね。これは大学生が調査対象だったんだけど、彼等も精神的に成長すれば性相手は1人で良いと思うようになるのかな。それなら、その成長の違いや個人間の違いはなんなんだろう。その辺が僕の興味なんで、そのうちにまた関連論文を見つけてきて関連記事を書くよ。
元の論文:Pedersen, Miller, Putcha-Bhagavatula & Yang (2002). Evolved sex differences in the number of partners desired? Psychological science. Vol 13(2). March 2002.
検索キーワード: 心理 心理学 社会心理 outlier winsorization winsorize nonwinsorize sexual strategies theory buss & shmitt 1993
しゃ○ってはいけない-処理の深度
我ながら上記のタイトルはかなり無理のある翻訳だな。僕がタイトルにしたかったのは「You c_nt say that」という言葉(左の画像を参照)。これはある新聞の見出しだったんだけど最高にうまい見出しだと思う。 心理学的に見て、この見出しは処理の深度が深いので読者に考えさせるし、記憶にも残る。ただしこの見出しは世に出ることは無かったらしい。
「You c_nt say that」を英語の分かる人が読めばこれが意味する2つの言葉と全体としての意味は明らかだ。c_ntの伏字がポイントだ。第一の言葉はcan't。つまり「あなたは言ってはいけない」。第二の言葉はcunt(カント)だ。これはアメリカでは放送禁止用語。なので文全体の意味としては、放送禁止用語のカントという言葉は言ってはいけない、と取れる。
アメリカでは7つの放送禁止用語がある。Fワード、Cワード、Sワードの3つが最も有名で上に示しているカントというのはそのうちの一つだ。アメリカではこれらの放送禁止用語はよく議論の対象になる:禁止にしておくべきか?なぜ7つの言葉が対象なのか?卑猥な意味を含まない使われ方なら放送で使っても良いのか?など。そんな現状を受けてこの新聞紙の見出しは良く考えられている。
この見出しが心理学的に良い点として、刺激的な言葉を暗示させているので人目を惹きやすいというのもあるが、今日は処理の深度というのに集中して話そうと思う。
処理の深度というのは人の記憶を説明する心理学の理論だ。単語を読むときに単に繰り返しその単語を唱えるよりも、その単語と意味的な関連があることを考えた方が後でその単語をより覚えている、という実験結果から来ている。似た実験で伏字を埋める作業というのも記憶の保持を手伝うというのもある。どちらの実験結果にしても、言葉を処理する時に浅い処理(読み流す)より深い処理(より考える)を促す文や単語の方が記憶により残るということだ。
処理の深度という理論は広告や商品名なんかにも使われている。ただこれがいつも成功するとは限らない。僕のブログの名前は「しんりの手」で、敢えて平仮名にしている。願わくば、なぜ平仮名なのかと処理の深い読みをして記憶に留められると良いと姑息に考えていた。だけど平仮名を使ったためにタイトルだけを見ると心理学系のブログなのかが分からなくなってしまったよ。僕の中では「Psych note」という副題で心理学だと伝わると考えてたんだけれど、psych(心理という意味)は一般の人にはあまり馴染みが無い単語だったようだな。今日の教訓:なので心理学の実験を応用するときは他人の意見も聞いてみましょう。
処理の深度について:クレイクとロックハート(1972) Levels of processing : a framework for memory research.
画像元:Design Journal No.93. Winter 2004.
見出しの新聞:Chicago Tribune. October 2004.
検索キーワード: 心理学 認知心理学 記憶 再生 再認 処理の深度
勝ちゲームで観客はより怪我をする
スポーツ観戦はとても人を熱くさせ、時にはER(救急医療室)のお世話にもなるだろう。面白いことに救急医療室の利用頻度は、ゲームのある日に多く、勝ちゲームの日は更に多かった。
ウェールズ地方で熱狂的に応援されるスポーツはラグビーとサッカーだ。この研究者は7年間に渡り、救急医療室の利用頻度を試合のある日と無い日で調べた。試合の無い日は救急医療室の利用は一日当たり21回だった。しかし試合がある日だと利用回数は1.4倍、30回に跳ね上がった。
一日で30回の利用というのは、価値日と負け日の平均だが、細かく見ると、ホーム・チーム(地元のチーム)が勝った日は救急医療室の利用が更に上がり33回だった。負けた日には25回だった。
この研究者は次のような理由を挙げている。自分の応援するチームが勝つことにより、自分がすごいんだと錯覚する、自信過剰になる、お祝いでアルコールが入る、これらの要因は全て暴力に繋がりやすいため、勝ちゲームで観客は救急医療室をより利用するのだろう、と。
こういうのを見ると人間手単純でかわいいよな。自分のチームが勝つことで、子供みたいに幸せになっちゃうんだから。そして羽目を外してしまう人も相当数いるようだね。救急医療室に行くのはちょっとやり過ぎだろうけど、こうやって単純に幸せになっちゃう人って大好きだよ。
元のニュース(BBC):Winning 'triggers sport violence'
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新しいアメブロのデザイン
アメブロの述べ3日に渡る大リニューアルがやっと終わった。僕も大学院の方が忙しく記事を書く時間が無かったのでリニューアル工事は無縁のことだったけど、デザインまで一新されたのにはちょっと驚いたよ。良い機会なんでデザイン論の概略なんかを語っちゃおうかな。
まず、広告スペースを左上に持ってきたね。アメブロもどっかで知識を仕入れてきたな。左上というのは一番目立つ位置だ。というのは日本語や英語の読者は視線を左上から右下に移す傾向がある。いままでは広告スペースが右上だったんで、視線からは漏れていた。広告の内容が変わろうが誰も気付かず、読者にとっては人畜無害状態だった。広告主としては痛かっただろうけれど。でも今回、アメブロの運営会社は一番良い位置を広告主に献上したよ。僕にとっては邪魔だけど。近日中に変えさせてもらうよ。
次に自己紹介の画像が下の方に行ってしまったのが嫌だ。ブログを訪れた時に最初に確認するのが、そのブログが目的のブログかということだ。自己紹介の画像が最初に視界に入ることによって、ああここは「しんりの手」だ、と分かる。画像の力は強いので、プログ・タイトルの表示よりもまずは、僕のブログ固有の画像を見せたい。できれば一番上の青背景のところに自己紹介画像を入れられれば問題は全て解決するのにな。
あとは段組みが縦に3つに分かれているけれど、そのコラム割りが浮き出ていない。広告スペース以外には縦の線が使われていないので、縦の列の分化がわかりにくい。脇の列の文字を小さくしていることにより、真ん中の列を浮き立たせようとしているらしいけれど、僕は小さい文字を使うのには反対。囲い線や縦線を使って欲しいところだ。
それとは対照的に広告スペースだけが線で囲まれて目立っている。この辺にもアメブロの広告主一番主義が出ているな。その主義は良いけれど、それと同時にブログの読みやすさも追求してくれ。ブログの読者あっての広告効果なんだから。
そんな訳で近々より読みやすいデザインを模索する予定。アメブロの運営者は広告主と同様にブログの読者や作者も大事にして欲しいところだよ。
関連記事:しんりの手:グーグル検索結果で無視される広告(2005年7月30日):
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英語学習法の検証 ATR
ATRという会社が 英語の聴き取りの教材
を出している。この会社は学習効果を確認するために心理学の実験をして学習効果を示している。なのでその効果は確からしい。この論文によると、この学習方法の良い点と悪い点が見える。ちなみにこの論文で検証されているのはLとRの音の聞き分け学習だ。この会社自体は他にも母音の聞き分けなどの学習を提案しているが、この論文には載っていない。
訓練方法としてはLとRだけが違う単語(例えばliceかrice)を聞いてそれがどちらの単語かを2択する。選んだ瞬間に正答が教えられる。全体で言うと学習前では65%の正答率だったのが3週間(計15時間)これを繰り返した後では正答率が78%にまで上がった。なので全体としてはこの訓練は使える。
LとRは単語の中での位置によって正答率が著しく異なる。語尾にL/Rが来るのは分かりやすい。例えばBearとBellなど。学習は83%→96%とほぼ完璧に習得できている。語頭(LedとRed)68%→78%や語中(OleoとOreo)56%→75%はそこそこの効果がある正答率の推移だ。このくらいの正答率なら実生活でも十分使えるだろう。
効果が少ないのが語頭重子音(FlyとFryなど)だ。57%→63%。伸び率も低いし、これじゃ学習後でも2択の偶然当たる確立(50%)と大して変わりが無い。この学習方法は何かまずい点があるのだろう。
この学習の欠点はズバリお手本表示が不明瞭という点だと思う。お手本というかLとRの違いをまず明確に見せなければ、その違いが分からない学習者にとっては一生分からないままだ。つまりLとRが違う音を長く聞き続けたからといって聞き分けられるようになる訳ではない。それは12歳くらいまでは余裕で獲得できる能力でも、二十歳過ぎると自然の獲得は困難になってくる。この学習法はその第一歩のところを抜かしている。第一歩というのは2つの音が違うことをまず確実に示すこと。
この会社の学習方法は学習の第一歩目が抜けているものの、その効果は大きい。全体の聞き分け度は冒頭にも書いた通り65%→78%に上昇している。なのでLとRの聞き分けの初心者にとってはかなり有効だろう。更にその効果を実験で検証したりするところから、この会社は真剣に良い学習方法の開発に取り組んでいるようだ。ただ長年英語を聞いていてもLとRが分からない人にとってはこの学習方法から得るところは少ないかと思われる。
この会社の人(または競合他社)は僕を雇ってくれないかな。より良い学習教材を一緒に作りませんか。なんならうちの大学院でそれを裏付ける実験もしましょうか?院生は貧乏で仕事にガツガツしています。
元の論文:
Lively, Pisoni, Yamada, Tohkura & Yamada (1994). Training Japanese listeners to identify english /r/ and /l/. III. Long-term retention of new phonetic categories. J. Acoust. Soc. Am. Vol 96(4). Oct 1994.
ATRのホームページ。
幾つかの資料はここから抜粋させてもらいました。
関連記事:成人後からでも外国語の音を聞き分けられる (2005/07/12)
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