障害年金(知的障害)に関する当院の対応について

当院のホームページには、知的障害に関する障害年金申請のご相談に関しても記載しておりますが、対象となる方には一定の条件があります。

誤解を避けるため、当院の考え方と対応範囲についてご説明いたします。

当院でご相談をお受けしているケース

当院が主に対象としているのは、
児童期から知的障害としての支援を受けてこられた方です。

具体的には、
 •児童期より療育手帳が交付されている
 •支援学級・支援学校などでの教育的支援を受けてきた
 •20歳前後を迎え、障害認定や年金申請に関する整理が必要となる

といった背景をお持ちの方を想定しています。
これらのケースでは、これまでの支援歴や客観的資料が比較的整っており、適切な評価を行うことが可能です。

当院でお引き受けできないケースについて

一方で、
 •成人後になって初めて知的障害の評価が必要となった場合
 •これまで十分な支援歴や資料がなく、新規に詳細な評価が必要な場合

については、当院の診療体制上、十分な情報収集や包括的な評価を行うことが難しいのが現状です。(発達障害に関しても同様です, また社労士事務所などで書類を揃えて頂いたとしても難しいです。)

そのため、こうしたケースにおける
障害年金用の診断書作成についてはお引き受けしておりません。
あらかじめご了承いただけますと幸いです。

最後に

障害年金の申請は、ご本人の将来の生活に大きく関わる重要な手続きです。
だからこそ、十分な情報と時間をかけた評価が不可欠であり、当院としても責任をもって対応できる範囲を明確にした上で診療を行っています。


診察室から見える、いまの働き方のしんどさ


時期にもよりますが、当院には働き始めて間もない方や、昇進・配置換えをきっかけに頑張っていた方が、電池切れを起こしたように疲弊して受診されるケースが増えています。

上司が変化に気づき受診を勧めてくれたという方もいますが、会社に出勤できなくなって初めて受診される方も少なくありません。


IT化で仕事は速くなり、密度は高くなった


ITの普及により、仕事のスピードは確実に上がりました。
メール、チャット、オンライン会議、各種システム入力。「すぐ返せる」「どこでも対応できる」ことが当たり前になっています。

しかし、その分、
同じ時間内に処理すべき仕事量と判断回数は明らかに増えています。

一つ一つの作業は短くなっても、休む間のない高密度な労働が続く。診察室で話を聞いていると、こうした疲れ方をしている方が非常に多いと感じます。



責任感の強い人ほど、休むことをためらう


疲弊して受診された方には、必要に応じて診断書を発行します。その際によく聞くのが、

「今、自分が休んだら会社に迷惑をかけてしまう」

という言葉です。

責任感の強い方ほど、この考えに縛られやすい。
結果として無理を重ね、回復までに時間がかかってしまいます。



休む前提で仕事を回すのは、会社の役割


社員が突然休むことは、事故による怪我、急病での入院など、いくらでも起こり得ます。

そうした事態でも業務が回るように体制を整えるのは、本来、会社が考えるべきことです。

個人がすべきなのは、「倒れるまで働くこと」ではなく、日頃から自分の体調を整え業務に臨み、不調に早く気づくことだと思います。


なぜメンタルの不調だけ、特別視されるのか


メンタルの不調で休むことに、
強い気兼ねを感じる方は少なくありません。

しかし、心の不調も体の病気と同じです。
突然、一定期間の休養が必要になることはあります。

それを「申し訳ないこと」と感じさせる空気こそが、
不調を長引かせているように、医師として感じます。


町医者として伝えたいこと


限界まで我慢してから受診する必要はありません。
「少しおかしい」と感じた時点でブレーキをかけることは、逃げではなく、適切な自己管理です。

診察室で起きていることは、社会の縮図です。
IT化で仕事が速くなった今こそ、
無理を前提にしない働き方が本当に求められているのではないでしょうか。



皆さんが病院を選ぶ際、どのような点を重視されるでしょうか。
施設の新しさや清潔さ、立地といったハード面、あるいは医師やスタッフの経験・対応などのソフト面。どれも大切な要素です。

その中で、私自身が日々診療を行う医師として、また一人の患者としても**特に重要だと感じているのが「通院にかかる時間」と「待ち時間」**です。


通院にかかる時間について

通院時間は、ご自宅や職場の場所など、患者さんそれぞれの事情によって異なります。
ただし、毎回「遠方から予約時間に間に合うように通う」ことは、想像以上に負担になります。

実際に、無理をして遠方から初診予約を取られた方の中には、
•数回通院した後に来院が途絶える
•予約変更やキャンセルが頻繁になる

といったケースが少なくありません。

そのため当院では、初診予約の際にご自宅や職場から無理なく通院できる距離かどうかを確認させていただくことがあります。
これは受診をお断りするためではなく、継続して通院できる環境かどうかを一緒に考えるためです。


待ち時間について

待ち時間は、患者さんの努力というよりも医療機関側の運営努力が問われる部分だと考えています。

予約制を取らず、来院順で診察を行う医療機関もありますが、患者数が多い場合、
「いつ終わるかわからない」
という状態になり、前後の予定が立てにくくなります。

一方で予約制であっても、
「10時に予約しているのに、毎回2時間以上待たされる」
というケースも珍しくなく、そうした不満をきっかけに他院から当院へ転院されて来られる方も少なくありません。


当院の考え方と取り組み

当院では、待ち時間は患者さんの満足度に大きく影響する重要な要素と考え、
できる限りお待たせしないよう、受付・医師ともに日々意識して診療を行っています。(そのため予約を一定以上取りすぎないようにしています。)

もちろん、
「待たせないために診察が極端に短い」
というのは本末転倒です。

限られた診療時間の中で、
•必要なことはきちんと行う
•無駄を減らし、要領よく診療を進める

そのための工夫を続けています。

また、窓口や電話口で予約調整を行う医療スタッフも、
•初診枠の調整
•急なキャンセル・変更
•遅刻のご連絡

などがあった際には、その時点の予約状況を踏まえ、できるだけ他の患者さんの待ち時間が少なくなるよう調整しています。

そのため、私ども医師からも、
予約の変更やキャンセルは必ず事前にお電話でご連絡ください
とお願いしています。


無断キャンセル・予約なしでの来院についてのお願い

時折、
•無断キャンセルもしくは遅刻
•予約も事前連絡もなく突然来院される

といったケースがあります。(こういうケースはスタッフの努力を無力化させてしまいます。😅)

その場合、原則としてきちんと予約を取られている方を優先して診察するため、
どうしても最後の順番になってしまいます。
また、当日の診療時間の状況によっては、後日あらためて予約を取り直していただくこともあります。

これは特定の方を不公平に扱うためではなく、
すべての患者さんのスケジュールと診療の質を守るための対応です。


最後に

当院では、
「無理なく通えて、できるだけ待たずに、安心して受診できる環境」
を大切にしています。

もちろん体調が悪くて連絡がとりづらかったという方もいらっしゃるかとは思います。

皆さん一人ひとりが気持ちよく受診できるよう、
どうか予約や来院ルールへのご理解とご協力をお願いいたします。

今後も、より良い診療環境づくりに努めてまいります。


ジン•メンタルクリニック