16PF(16 Personality Factor Questionnaire)とは…
16PF(16 Personality Factor Questionnaire)は、
レイモンド・キャッテルによって
開発された性格検査で、
キャッテルの性格理論に
基づいています。
この理論は、
人間の性格を
16の基本的な因子(性格特性)に分類し、
それらを用いて
個人の性格プロファイルを作成します。
16PFは広範にわたる
性格の側面を評価し、
個人の行動様式、
感情、態度を理解するのに役立ちます。
16PFの特徴
因子分析に基づく
キャッテルは
統計的手法である因子分析を用いて、
広範囲の性格特性から
16の基本的な性格因子を
特定しました。
全般的な性格の評価
16PFは個人の全般的な性格構造を評価し、
様々な状況での
行動傾向を予測するのに
役立ちます。
《WISC-Ⅴ検査の低い指標の伸ばし方を知りたい方はコチラをクリック》
16PFの具体例
①個人の性格プロファイルの作成
例
会社の人事部が、
新しい職員の採用プロセスの一環として
16PFを使用します。
応募者は16PFを受け、
その結果をもとに
個人の性格特性が評価されます。
効果
応募者の性格特性、
ストレス耐性、
リーダーシップの資質などが
明らかになり、
適切な職務への配置や
チーム構成に活用されます。
②カウンセリングや治療の支援
例
心理療法を受ける
クライエントが
16PFを受けることで、
セラピストは
クライエントの性格特性を
より深く理解します。
効果
クライエントの自己理解が深まり、
セラピストは
クライエントの特性に合わせた
治療計画や介入を策定します。
③教育分野での応用
例
教育機関が
生徒のキャリアガイダンスや
個人指導のために16PFを利用します。
効果
生徒の性格特性や
適性が明らかになり、
個人に合った教育計画や
キャリアアドバイスが
可能になります。
《WISC検査の所見作成について学びたい方はコチラをクリック》
16PFに含まれる性格因子
16PFの性格因子には、
例えば以下のようなものが含まれます。
①A因子 - おおらかさ対批判的態度
②B因子 - 知的好奇心の程度
③C因子 - 情緒の安定性
④E因子 - 支配性
⑤F因子 - 衝動性
⑥G因子 - 集団適応性
⑦H因子 - 冒険心
⑧I因子 - 敏感性
など、合計16の因子があります。
《WISC-Ⅴ検査について、基礎から学びたい方はコチラをクリック》
結論
16PF人格検査は、
個人の性格特性を
広範にわたり
評価するための
有用なツールです。
この検査は、
人事管理、
心理療法、
教育計画の策定など、
多くの分野で活用されています。
キャッテルの理論に
基づいたこの検査は、
個人の性格を理解し、
それに基づいて
効果的な対応を
行うための重要な手段となります。
★★
発達障害ラボ
車 重徳