昨日から始まったヴェネツィア世界の映像作りだね。案の定というか…
当初の予定とは
まったく違うものになりそうです(笑)
いや、でもこれでいいんだよね? 結果的に面白い映像になる事が一番大事。コンセプトに引っ張られて、より良いものがあるのにそれを使わないのはもったいない。
というか、ゴンドラに乗って移動するというステージの肝の部分はまだ生きている。この調子で制作を続けていくよ。
(ヴェネツィアは却下。より面白くなりそうなアイディアを見つけた)
昨日は当初のコンセプトに沿って、ガイドとなるキャラクターを探していた。イメージとしては、アニメの『ARIA』だね。当時はけっこう人気のあったアニメで、俺もかなり好きだった。
んで、『ARIA』をベースにするとなると、当然可愛い女の子がゴンドラを操舵する事になる。キャラクターもその路線で探し始めたね。
(イメージはこんな感じだね。映像的な面白みが一切ないのが問題)
この世界は移動の概念があるから、当然ステージが広くなる。スカルプチャーの量も増えるね。
そうなると、キャラクターも可能な限りグラフィックメモリを抑えた上で面白いものが好ましい。
ここで問題になるのが、ゴンドラ(ボート)の存在。足場としてはかなり小さいし、前方を覆うようなキャラクターだと、邪魔になってしまうのよね。
(これなんか凄くいいんだけど、ゴンドラというコンセプトを変えないといけない)
(ん~、やっぱ明るくすると世界が安っぽくなってしまうね。光と影が欲しい)
他の可能性を探るために、ボートを変更してみる事に。自分で木材を組み合わせて作ってもいいんだけど、方向性が固まっていないから、まずは他のドリーマーのエレメントを試してみる事に。
"boat"で検索してみると、いくつかヒットするものの、内容はどれも似たり寄ったり。解釈を広げて"ship"で検索してみると、今度は豪華客船や海賊船みたいな巨大な船ばかりで、乗って移動するのは難しい。
(デザイン的には左のやつが理想。サイズはもう少し縦長にしたいな~)
そんなこんなで、いくつかの船を試していたんだけど、どうも面白い映像にならない。
ん~、難しいね。これはベースとなっている空間そのものを変えないとだめなのかな~?
と思っていた時、偶然飛行機のエレメントを発見。空もスペースが空いているし、試しに配置してみると…
きたね(歓喜)
これは面白い映像だわ。やっぱエレメントの完成度と光と影がモノを言うね。
というわけで、実際のヴェネツィアを再現するというコンセプトを捨てて、レベルの高いエレメントを組み合わせて、アトラクション的なステージ作りに舵を切る事に。
(こんな感じで上空を飛行機が飛んでいけば面白いはず。採用)
続けて、取り入れたのが、びっくりするほど完成度の高い恐竜のスカルプチャー。これまで色んなVRゲームで恐竜を見てきたけど、このクオリティーは「Robinson The Journey」や「ARK Park」に迫る勢い。
さらに、サイズを大きくして空を暗くすると、素晴らしい実在感。
こうなってくると…、ゴンドラの動きに合わせて、空の色を変えるという新たな案も出てくるね。
(すっげぇ~!! これを見せられると言い訳が出来ないね。超クオリティー)
(暗くしてサイズを変えると、『ジュラシックパーク』の世界。これまた採用)
(空を赤くして工業施設のような建物を配置するとスチームパンク風に)
うん、段階的に空の色を変えるという演出は他のステージには無いものだし、強力なエレメントを観賞する空間という意味でも可能性を感じる。
ただ、どの道一緒にゴンドラに乗ってガイドをするキャラクターは必要。まだまだ決める事は多いね。