今日も昨日に引き続き、線世界の方向性を探っていた。

 

んで、その成果なんですが…

 

物量勝負になりそう(苦笑)

 

ハッキリ言って、スカルプチャーを中心に組み立てている他の空間とは比較にならないぐらい難しい。他のドリーマーが作ったエレメントに頼れないし、動きも色も簡単にはつけられない。

 

そもそも、お手本になるような作品が無いのよ。「Rez infinite」「BLIND」「Stifled」で線をベースにした世界は出てくるけど、今回俺がやろうとしているものとはちょっと違うのよね。

 

ただ一つわかったのは、立体感を強調する配置とスケール感の調整で、映像の説得力がだいぶ変わってくる。戦う覚悟は出来たって感じだね(笑)

 

(描き込みを増やす以外に道は無さそう。こうなったら徹底的にやる)

 

今日も別のシーンを使って、線を動かすテストからスタート。というのも、アニメーションを使って変化する空間を作れないかと考えたから。たとえば、山脈と雲が浮かんだ空があって、それが段階的にビル群に変化したりする感じ。

 

ただ、これも情報量を増やして全体が動く様子をチェックしないと完成像が見えてこない。たとえ一つひとつの絵をラフに描いたとしても、相当の時間が掛かるだろうし、早々と身を引いたね。

 

次に取り組んだのが、昨日の日記で少しだけ触れた路地裏への舞台変更。最初に描いた建物は汎用性が高いから、それを左右の壁になるように並べて、どんな雰囲気になるかをチェック。

 

そこで判明したのが、壁=ただの空きスペースという事実。CGの場合は色で変化をつけられるんだけど、線世界の場合は何も無いスペースになるだけ。白い部分の多い漫画とかってあるじゃん? あの感じ。

 

こうなってくると…、中々厳しいね。ハッタリは通用しない事が徐々にわかってきた。

 

というわけで、細かいオブジェクトを一つひとつ作っていく事に。なるべく汎用性の高いパイプや看板なんかで情報量を増やしていくのが良さげ。

 

(室外機の横側を作っているところ。このへんを本気で作らないと駄目っぽい)

 

(装飾をちょっと足すだけでだいぶ雰囲気が変わる。根気よくやるよ)

 

そんな中、偶然発見したのが、カメラパラメーターのVRスケールの変更による見え方の違い。これまでリアルサイズにこだわってきたんだけど、ミニチュアサイズにする事で、情報が圧縮されて映像の説得力が一気に増した。

 

一つ気になるのが、キャラクター紹介でもミニチュア世界を使う予定だから、それと被ってしまうという点だね。まぁ、あっちは図鑑を使うという方法もあるし、こっちに譲ってもいいか。

 

因みに、今回はT字路の空間を作るつもりだね。道が真っ直ぐ続いているだけだと、建物の向きが限定されて立体感が薄れる。

 

(スケール感を変えるだけでだいぶ映像が良くなる。どのぐらい小さくするかは決めてない)

 

この線世界にはもう一つの大きな問題がある。それはテキストをどういう風に展開するかだね。

 

線で描いたキャラクターをアニメーションさせるのは難しいし、背景の看板を使うのもひねりがない感じがする。

 

そこで試したのが、4コマ漫画との合体。これを日記本文と絡めて展開していく。さらに、この4コマ漫画部分をカラーにすれば、色にも変化がつけられる。

 

ただ、実際にやってみると、その存在感が強すぎて、線世界とは関係のない"なにか"になってしまう。

 

ん~、もし4コマ漫画を用いるにしても、日記本文とは切り離して仕掛けの一部にするのが良さげ。

 

となると…、テキスト自体を空間に手描きか…。それ自体が面白いとは思えないけど、VR空間で線を使うというコンセプトには則っている。

 

(奥行きが簡単に表現出来るから、立体を活かしているとは言える)

 

線が重なる部分は、背景と同色のテキストウィンドウを使って隠すつもりだね。この方法はかなり有効で、クローンしたペイントを編集する事無く後方に配置出来る。

 

あとは…、動きをどうやってつけるか考える必要がある。たとえばキャラクターにスカルプチャーを使うというのは一つの手だと思うね。アニメーションでキャラクターを動かすのが理想なんだけど、現実問題として厳しくてな~

 

(手前側の建物と被っている部分をテキストウィンドウで隠す。必須テクだね)

 

うん、タイムリミットもだいぶ迫っているし、来月はこの空間をメインで作りつつ、時間が空けば他の空間も作っていくつもり。一ヶ月で一つの空間を作れば、7~8月ぐらいにはプレオープンが可能なはず。

 

あとは…、半年~一年ぐらい掛けて少しずつブラッシュアップを重ねていく。そんな感じ。