今日は北米ストアに並んだ「マーベル アイアンマンVR 体験版」の感想を書いた後、いつものプレイ日記を書いていくよ。

 

コロナの影響で(本当かな~?)リリース日が未定になってしまったこのゲームなんだけど、アメリカでは7/3に発売される事になったらしい。日本でどうなるかはまだわからん。

 

んで、それに先駆けて体験版が今日ストアに並んだから、早速プレイしてきた。期待値の高いゲームは製品版が出るまで待つんだけど、「アイアンマンVR」はそこまででもなかったからね。

 

因みに、みんなは『アイアンマン』ってどのぐらい知ってる? 俺は映画の始めの一本は観た記憶がある。たしか超金持ちのロバートダウニーJrが自分でアイアンマンスーツを作ってるんだよね? それぐらいしか覚えてない(笑)

 

まぁ、そんな設定するハッキリしない状態で遊び始めたもんだから、「こいつ誰?」とか「アイアンマンってこんなんだっけ…?」みたいに戸惑う部分も多かった。製品版をプレイする前に、映画版を観た方が楽しめるかもね。

 

とにかく、感じた事をまとめていくよ。いってみよ~

 

 

  マーベル アイアンマンVR 体験版

(こうやってロゴを見るとやっぱダサいと思うね。ヘビメタのジャケットっぽい)

 

体験版を起動すると、セットアップが始まる。このゲームはカメラから1,5mぐらいの距離が必要だね。それより近くても遠くてもプレイ出来ない仕様になっている。

 

一応プレイヤーが立って回転しながら、360度全ての方向を使うのが売りのゲームなんだけど、ボタンでの方向転換が可能だから、座って正面を向いていてもプレイ可能。俺はその体制で遊んでいる。

 

(セットアップ時の演出は淡白で、あまりテンションが上がらない)

 

セットアップを終えると、タイトルメニューへ。真っ暗な背景にアイアンマンが立っているんだけど、クオリティーはまぁまぁだね。もう少しデカい方が迫力があるかもしれない。

 

体験版では【本編】と【オプション】がプレイ出来る。【オプション】は特にいじる項目がなかったから、すぐに【本編】をスタート。

 

(やっぱりダサい。まぁアメコミはダサいが正義だからね。しかたない)

 

最初に面白いと感じたのは、マスクを被る時の演出だね。視界にマスクのフレームが表示されて、それが溶けるように空間が現れる。ヒーローになりきるゲームだから、こういう演出はとても重要。

 

ちょっと脱線するんだけど、VRHMDも映像が表示される前にこういう演出があるべきだと思うね。『レディプレイヤーワン』でも光の中に吸い込まれていく演出があったでしょ? あんな感じのものが必要。

 

因みに、体験版の画質は普通レベルだね。Proに対応しているかどうかはわからない。

 

(ヘルメットのフレーム部分が表示されて…)

 

(中央から溶けるように外の世界が現れる。ロボゲーでもたまにある演出)

 

んで、ここからチュートリアルがスタートするんだけど、驚いたのは飛び方だね。俺はてっきり「TO THE TOP」の飛行モードみたいに両手を前方に突き出して空を飛ぶと思っていたんだけど、実際にはまったく逆。手を後方に伸ばして、"ヒゲダンス"のような姿勢で空を飛ぶ。

 

どうやらアイアンマンは手のひらにジェットが付いているらしく、それを再現するとこういう風になるらしい。

 

(確かに手のひらにジェットが付いている。これは知らんかったわ)

 

とここで、飛行訓練が始まる。後方に手を伸ばすもんだから、当然自身の手が見えない。それをフォローするために、視界にアイアンマンのホログラムが表示されていて、それを確認する事によって自身の姿勢がわかるようになっている。

 

これは「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS」で使われていた手法によく似ているね。成功しているかどうかはさておき、一人称のゲームでプレイヤーのアバターを小さく表示するというアイディアは今後重要になっていくと考えている。

 

因みに、アイアンマンのホログラム以外にもいくつかのUIが表示されているんんだけど、もう少し視界の中心に寄せて表示しないと、まともに確認できないと思う。首を動かすとUIも一緒に動くし、目線を動かすにしては距離があり過ぎる。視野角ギリギリのところに表示されているからね。

 

(どうしても手を前に伸ばしてしまう。これだとブレーキになっちゃうのよね)

 

(視野角ギリギリに表示されるUIは改善の余地あり。もう少し中央に寄せてくれ)

 

そんなこんなでしばらく飛行訓練を続けるんだけど、かなり操作に癖があるね。直感的に飛べる感じではない。特に速度や高度のコントロールは難しいね。垂直に下りたい時に手のひらを上に向けるというのは、かなり違和感がある。

 

ボタン割り当ても…、どうなのかな? まぁ、慣れもあるだろうし、座って前を向いてプレイしているのも問題かもね。

 

因みに、このゲームはバッチリ日本語吹き替えに対応しています。ただ、主人公の声がむちゃくちゃ若くて軽いのよ(笑) 俺の中ではアイアンマンはオッサンだから、かなり違和感があるね。

 

(これが基本画面。操作はかなり癖があって、ただ飛ぶのも難しい)

 

映像的には「Eagle Flight」に近い感じかな。マップの広さは体験版だからなんとも言えないんだけど、「Eagle Flight」ほど広くはない。

 

今回体験したステージは夕日の表現がとても綺麗で、思わずチュートリアルである事を忘れて眺めていたぐらい。これは空を飛ぶゲームとしてとても重要な事だね。

 

(ん~、綺麗。バトルよりこういう映像体験にグッとくるのよね)

 

トレーラーを見ればわかる通り、シューティング要素も出てくる。ショットはMボタンで手から発射して、×でパンチを放ったりもする。

 

ん~、パンチはブースト的な要素もあって面白いんだけど、正直ショットは良いと思えない。どう考えてもショットはトリガーで発射するべきだし(トリガーは飛行に使う)、手は移動のために使っているからね。

 

要は、Moveに多くの仕事を割り当て過ぎているのよ。攻撃は「Rez infinite」みたいに目線でロックする方が絶対に良かった。

 

(操作が難しいから会話を聞いている暇がない。吹き替えでもこれかよ)

 

チュートリアルを終えると、次のチャプターへ。飛行機の中でのストーリーパートが始まる。敵組織が飛行機を襲撃するという流れなんだけど、正直よくある一人称VRゲームのストーリーテリングだね。特に新しい試みは見つからない。

 

というかさ、やっぱ一人称のゲームで主人公がベラベラ喋るのは良くないね(笑) 特にこのゲームの場合、主人公が軽妙で声も幼いもんだから、プレイヤーの思考とかけ離れ過ぎていて感情移入出来ない。「ライアン・マークス リベンジミッション」と同じ失敗。

 

(アイアンマンスーツってトランクに収納出来るのか…。扱いがスパイダースーツと一緒)

 

(飛行機が爆発。外へ投げ出されるというのもよくあるパターン)

 

その後、雲の上でのバトルがスタートするんだけど、う~ん…

 

たしかに、360度全方向+上下を使った戦闘になっているし、生身の体だから、スペースコンバットともまた違う。スピード感もそれなりにあるし、飛行機を修理したり、シューティング以外の要素も絡めて単調にならないように工夫されている。

 

ただ、そこまで面白いとは…(苦笑)

 

(なんだろう? この煮え切らない感じ。悪くはないのよ、悪くは)

 

やっぱり操作が難しいからなのかな? 飛んでいて全然気持ちよくないし、敵ドローンのグラフィックもショボい。「Rez infinite」の一人称モードでハンドコントローラーを使って、音の概念を抜いたらこんな風になるのかな…?

 

というか、移動方法が特殊なだけで、結局はシューティングだからね。現状真新しい何かは見つからない。

 

まぁ、これはあくまでも体験版だからね。今後新しい武器を手に入れたり、変わった敵が現れたりすれば…、良くなるかもしれない。

 

(このシーンは良かったね。イベントが操作パートとシームレスに存在しているのはいい)

 

そうだな~、製品版は「ライアン・マークス リベンジミッション」のフライトバージョンみたいな感じになりそうだね。グラフィックや演出も含め頑張ってはいるものの、予想を超える要素は今のところ見つかっていない。

 

まぁ、元々期待値が低かったし、こんなもんだろうね。製品版も買うよ。

 

 

                                                        

けっこう細かく語ってしまったから、プレイ日記は明日書いていくよ。アメコミVRゲームもけっこう数があるけど、「バットマン アーカム VR」を超えるものはまだ現れないね。

 

結局、原作が存在する場合、その素材とVRとの相性を考えないといけないのよ。アイアンマン

は手のひらにジェットが付いているという時点で、けっこう厳しかったのかもしれない。