今日は北米ストアに並んだ新作、「GORN」の感想を書いていくよ。これはSONY側もけっこう推しているソフトらしく、去年のState of Playでも紹介されていた。

 

ただですね…、トレーラーを見る限り、これが面白そうなゲームにはまったく思えない。昔見ていたPSVR専用チャンネルの人の期待値は高いみたいだから、アメリカ人好みのゲームなのか?

 

まぁ、こういう場合は自分で試すのが一番だね。というわけで、買ってプレイしてきました。

 

 

んで、今回は結論から書いちゃいます。

 

想像通りの内容(笑)

 

埋め込んだトレーラーを再生してみてよ。大体どんなゲームか想像できるでしょ? その想像のまんま。

 

故に語る事もそんなに多くないんですが、どうにか話を広げていきます。こういうソフトは感想を書くのが一番難しい。とにかくいってみよ~

 

 

  GORN

 

  概要

 

購入先:北米ストア

ジャンル:アクション

言語:日本語非対応

コントローラー:Move専用

視点:常時一人称

移動方式:腕振り移動&スムーズ(カクカク)方向転換

 

 

  酔っぱらいのバトルロワイヤル

 

ゲームを起動すると、岩に囲まれたタイトルメニューへ。プレイヤーの前方にはPSVRを被った巨人(?)が立っている。

 

ここで真っ先に気付いたのは、プレイスペースから出るとグリッド状の壁が表示される事だね。これは多くのVRゲームに実装されているシステムなんだけど、「GORN」では空間が溶けるような視覚効果が付いていて、それ自体が映像として面白いものになっている。こういう工夫は大切だね。

 

因みに、画質は普通だね。Proには対応してないはず。

 

(手の先に青い光が写っているでしょ? あれがプレイスペースを示す壁)

 

タイトルメニューで身長設定を済ませると、操作チュートリアルが始まる。トリガーで武器を掴む、Mボタン+腕振りで移動、右Moveの○×で方向転換、△でジェスチャー、□で特殊武器の発動。こんな感じかな。

 

特徴的なのはやっぱ移動だね。空間を掴んで腕を振って前進するんだけど、片手でも動けるから「Sprint Vector」よりストラテジー系ゲームに近い感じかも。

 

簡単なチュートリアルを終えると、コロシアムへ移動。コロシアムの映像は…、特に面白くないかな? 観客が巨大な顔で表示されているのは変わった表現だと思うけど、特に凄みのある映像ではない。

 

(ジェスチャーが戦闘開始の合図なのはいいね。腕をかざしてもOK)

 

そんなわけで戦闘がスタート。初戦は武器を使わないボクシングスタイルの戦闘で、「Creed Rise to Glory」みたいなルールになる。

 

ガードの概念は存在していないらしく、敵がパンチを外してよろめいている隙に何度かぶん殴れば、大量の血を流して死んでくれる。

 

(テキトーに腕を振り回していたら勝利。この時点でどんなゲームかわかった)

 

最初の戦闘を終えると、メインメニューとなる薄暗いタワーの中へ。周囲は石壁に囲まれていて、ステージセレクト用の扉が設置されている。他には、オプション用のボードや、別の階に行くレバーなんかが置かれているね。

 

オプションはけっこう豊富で、方向転換の方式や、難易度、グロ表現のオンオフ切り替えも可能。今回は難易度イージーでプレイした。

 

(メインメニューが暗いっていうのは…、どうなんだろう? テンションが下がる)

 

最初の扉をくぐると、さっきと同じコロシアムで新たなバトルがスタートする。今度は釘バットを使った戦闘だね。

 

武器は戦闘開始時に用意されているものだけでなく、敵が落とした武器を奪う事も可能。ただ、地面がプレイスペースから外れてしまうから、出来るだけ用意された武器を使って戦う方が良さげ。

 

(フェーズ毎に違う武器が用意される。まずは釘バットでスタート)

 

そんなこんなで戦い始めてみるんだけど、「Trickster VR」や「Skyrim VR」みたいにただ腕を振り回すだけの戦闘ではないみたいだね。敵の攻撃を弾くという概念があるし、一撃でも攻撃を食らってしまうと瀕死の状態に陥るから、ある程度敵の挙動を観察しないといけない。

 

特徴的なのは、フラフラとした敵の動きだね。重力や反動が再現されているらしく、重い武器を振り下ろすと大きくバランスを崩したりする。これによってパターン化しない新しいタイプの一人称バトルを楽しむ事が可能。

 

そうだな~、「Trickster VR」と「Golem」の中間みたいな感じ?  戦闘に特化したゲームだけあって、その部分にオリジナリティーがあるのはいいと思うね。

 

(「Drunkin Bar Fight」に似ている動きだね。終始フラフラしていて酔っぱらいみたい)

 

(無駄にグロいのが逆に笑える。この状況に爆笑する観客も悪趣味だね)

 

 

  発展しないゲーム性

 

うん、上の説明を読んで貰えばわかる通り、運動量はかなり多いゲームだね。終始武器を振り回しているだけでなく、移動でも腕を動かす必要があるから大変。

 

3フェーズぐらい戦って疲れたから一旦メインメニューに戻って再びコロシアムに入り直すと、なんと最初のフェーズからやり直し(笑) つまり、全5フェーズを一気に戦い抜かなければならない。これはダルいね。

 

(武器の種類が多いのはいいね。攻撃力に変化は無いみたい)

 

そうだな~、昨日「Espire 1: VR Operative」のプレイ日記の時にも書いたんだけど、敵の種類が少ないというか…、一種類だけなのはさすがに辛いね。一応、鎧を着ていたり多少のバリエーションはあるものの、ベースとなっているキャラクターは一緒。

 

そして、演出やストーリーによる進行性がほとんど感じられないのも…、寂しいところだね。淡々と、そして延々と、同じ敵と戦い続ける感じ。

 

ただ、武器が接触した時の派手なエフェクトはいいと思うね。映像的には十分派手。

 

(巨大なボス戦が挟まれたりすると、絵変わりも生まれたかもね)

 

上でも軽く触れた通り、戦闘は5フェーズの勝ち抜き戦という形式で行われる。1~3フェーズは普通のバトルで、4フェーズ目は指定された数の敵を倒すボーナスバトルとなる(普通に死ぬからボーナスになってない)。5フェーズ目はチャンピオンとのバトルなんだけど、チャンピオンのデザインも普通の敵と一緒。

 

因みに、ボーナスバトルで指定された数の敵を倒すと、特殊武器が貰える。

 

(死ぬ時は視界が徐々に狭まる演出が。けっこう死ぬゲームだね)

 

(これが一応ボス。入れ墨と鎧以外はザコ敵と一緒)

 

チャンピオンを倒した事で、新たなステージがアンロック。タワーの地下のカスタムバトルもプレイ出来るようになったね。

 

その後、アーチェリーバトルとジェネラルバトルという2つのステージで戦ってきたんだけど、ゲーム性も映像もやっぱりそこまで大きな変化はない。背景が夜になったり、コロシアムが広くなったり、その程度のもの。

 

(弓矢は遠距離攻撃が可能なんだけど、矢を拾う必要があるから使えない)

 

(若干広いコロシアム。絵変わりと呼べるほどのものではないかな…)

 

カスタムモードは、重力や世界のサイズを好きなように変えて戦えるモード。ここで面白いと感じたのは、敵の顔のサイズを変えるオプションだね。

 

このゲームは顔が急所になるから、デフォルトではあえて小さめに作られているんだけど、このオプションを使えば2頭身の急所だらけの敵と戦える(笑)

 

(敵はいっぺんに襲ってくるから、常に壁に背中をつけている)

 

(頭をデカくすると面白いね。こっちをデフォルトにすれば良かったのに)

 

うん、パターン化されていない戦闘という意味ではオリジナリティーがあると思う。

 

ただ、次から次へと現れる同じ敵を殴り続けるアーケード的な内容がしんどいというのが本音だね。アクションRPGの戦闘としてならありだと思う。

 

あと、やっぱり運動量だね。2時間もプレイしたらヘトヘトになってしまう。

 

 

  現時点での感想まとめ

 

ん~、良い部分もあるけど、これだけだと物足りないね。VR元年から4年が経つ今、あえてプレイする必要はないかもしれない。

 

というか、あまりにもトレーラーの印象通りの内容っていうのが寂しいところ。戦闘以外の要素がもっと多ければ楽しくなったかも。

 

とにかく、もう少しプレイしてみるよ。もしかしたら今後新しい要素が現れるかもしれない。今のところ星2だね。