今日は「Five Nights at Freddy's VR Help Wanted」の感想を書いていくよ。これは…、『State of Play』で発表されたゲームで、とにかく謎が多い一本だった。トレーラーを見てもどんな内容かがさっぱりわからない。

 

しかし、長いタイトルだな~(笑) どういう風に略そうか? 「Five Nights VR」でいいよね? 決定です。

 

 

んで、早速4時間ぐらい遊んでみたんだけど、これまた完成度の高い一本だね。VRゲームとして本当によく考えられている。特に感心するのが、"移動が苦手"というVRの弱点を逆手に取ったゲームデザインがなされている点だね。

 

正直な話、キャラクターをカメラが追いかけるという概念はここ最近定着したもので、それ以前は1フレームの中にゲーム画面とUIを表示したゲームが大半だった。それでも面白い作品が作れていたのに、"移動が出来ないからVRは駄目"という無能な連中の考えには全く同意出来ない。

 

うん、ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが(笑)、そんな不満に応えるかのような素晴らしい一本。気合を入れて語っていくよ。いってみよ~

 

 

  Five Nights at Freddy's VR Help Wanted

 

  概要

 

購入先:北米ストア

ジャンル:ミニゲーム集

言語:日本語非対応

コントローラー:デュアルショック&Move対応

視点:常時一人称視点

移動方式:移動なし&カクカク方向転換(デュアルショック使用時のみ)

 

 

  メインメニュー

 

ゲームを起動すると、半透明な線でコントローラーと注意書きが表示される。今回はデュアルショックでプレイを始めて、すぐにMoveに持ち替えたね。圧倒的にMoveの方が遊びやすいゲームだと思う。

 

注意書きをスキップすると、見慣れたメーカーロゴが。それは…

 

 

Quar Infernal Machines」と同じメーカーか…

 

これは先行きが不安。正直、「Quar Infernal Machines」はクオリティーの低いゲームだからね。

 

とまぁ、文句を言ってても仕方がない。ゲームを進める事に。

 

メーカーロゴをスキップすると、タイトルメニューが表示される。背景に浮かび上がる動物の姿からして、やっぱホラー系のゲームっぽい? かなり不気味な雰囲気。

 

因みに、画質は微妙かな?まぁ、映像が暗めのゲームだからあまり気にならないかも。

 

(きぐるみ? ロボット? こちらを見つめる動物達が不気味)

 

メニューは【ニューゲーム】【オプション】【クレジット】【ゲーム終了】の4つ。

 

【オプション】は特に変更する項目がなかったから、【ニューゲーム】を選択。すると、真っ白な背景の中にゴンドラとレールが現れる。

 

プレイヤーを乗せたゴンドラはレールの上をゆっくり進んでいって、やがて暗いトンネルの中へ。左右には不気味な絵が表示されているね。

 

(レールシューティング? この時点ではどんなゲームか全くわからない)

 

ゴンドラが止まると、そこは怪しげな部屋になっている。プレイヤーの前にはボタンやモニターの設置されたテーブル、後ろには売店のようなスペースが設置されているね。

 

とりあえず手前にあるスイッチをいじると、売店に移動したり、照明の色が変わったり、ちょっとした変化が発生する。ただ、この時点では何がなんだかわからない。

 

(これがメインメニュー。モニターやスイッチが並んでいる)

 

(これが売店。コインを集めて景品と交換出来るみたい)

 

(レバーを動かすと部屋の色が変化するど同時に、モニターの表示が変わる)

 

 

  7つのミニゲーム

 

うん、とにかく遊んでみよう。モニターから適当なステージを選んでタッチすると、これまた暗い部屋へ移動する。部屋のサイズは小さめで、コックピットの中のような圧迫感があるね。左右のシャッターも気になる。

 

(モニタールーム? 散らかった狭い部屋にコントロールパネルが)

 

とそこへ電話が掛かってきて、ゲームルールの説明がされる。もちろん英語だから意味不明。

 

とりあえず、テキトーにボタンを押して反応を調べていると、モニターに映っているのは監視カメラの映像だと判明。左右のボタンはシャッターの開閉や、廊下の電気をコントロールするものらしい。

 

ただ、それらを操作して何かが起こるわけでもない。ゲームの進め方がわからずに困っていると突然…

 

 

ビックリした~

 

何? 何が起こったの? 「Until Down:Rush of Blood」みたいに目の前にウサギが飛び出してきて、心臓が止まるかと思った。

 

とにかく、驚かし要素があるのはわかった。気を抜いたら殺されるね(笑)

 

一旦、メインメニューに戻って他のステージにも挑戦。すると、ステージによってルールが違う事が判明。いつ襲ってくるのかわからない動物達に怯えながら色々試しているうちに、少しずつ「Five Nights VR」のゲーム性が見えてきた。

 

これはミニゲーム集だ。

 

メインメニューでページを左右にスクロールして、ゲームの種類を選択。各ゲームにつき2~4のステージが用意されていて、クリアと共にアンロックされていく。

 

(7つのミニゲームが用意されている。どれも完成度が高い)

 

うん、今回は7つのミニゲームを分けて語っていくよ。若干内容が重複するかもしれないけど、そこはお許しを。

 

  FNAF1

 

これは上で書いたモニタールームでプレイするゲームで、「Five Nights VR」のベースとなるミニゲーム。

 

ルールを一言で説明するなら、"だるまさんがころんだ"の鬼になって、近付いてくる動物達の部屋への進入を防ぐって感じ。

 

プレイヤーの手元には監視カメラを切り替えるコントロールパネルが置かれていて、それを操作して動物達の接近具合を確認。動物が部屋の近くまできたら、シャッターを下ろして進入を防ぐ。

 

(スクショだとわかりづらいね。ボタンを押して監視カメラを切り替える)

 

とここで重要なのが、電力の値。シャッターを下ろしていると、電力が激減してあっという間にゲームオーバーになってしまう。つまり、動物が部屋に突入してくる瞬間にシャッターを下ろして対応しなくてはならない。

 

うん、これは緊張感&戦略性がかなり高いゲーム性だね。常に左右を確認するからVRとの相性もバッチリ。

 

移動が苦手なVRの世界で、逆に敵を動かすというアイディアも実に素晴らしい。「ホラー SENSE ~だるまさんがころんだ~」より遥かに進んでいる。

 

(クリア後にはアイテムが貰える。なんに使うかはわからない)

 

  FNAF2

 

これもFNAF1と基本ルールは一緒なのかな…? ただ、プレイヤーがクマのマスクを被るという追加要素があって、難易度は相当上がっているっぽい。コントロールパネルにも意味不明なボタンが増えているし、結局1ステージもクリア出来なかったね。後日もう少し検証してみる。

 

(動物が3方向から迫ってくる。電力やシャッターがないのは何故だ)

 

  FNAF3

 

これも…、カメラを見ながら迫ってくる動物の侵入を防ぐのか? いや、でもFNAF2に引き続き

シャッターが存在しないから…、また違うルールかもしれない。

 

横にある電力復旧のスイッチに意味があると思うから、後日もう少し検証してからまとめていくよ。

 

因みに、このミニゲームに使われている部屋は全ステージの中で一番怖い。テーブル越しに廊下が伸びているんだけど、そこを誰かが歩いていそうで何度も確認してしまう。

 

(なんかいる…? 目が合ってもゲームオーバーにはならないのがミソっぽい)

 

  Parts and Service

 

これはFNAF1~3とは全く違うゲーム性。ガイドの指示通りに動いてロボットの動物を修理するという内容。どうやらプレイヤーを襲う動物はきぐるみではなくロボットみたいだね。

 

このミニゲームで問題になってくるのはやっぱ言語の壁。指示が英語で全くわからないから、総当たりの覚えゲーになってしまう。

 

ただ、ロボットのデザインは面白いし、ゴキブリが這いずり回ったりといった見せ場もある。意外にもプレイ出来ちゃうね。

 

(ギターを弾くウサギのロボット。映像的に面白いミニゲームだね)

 

(ゴキブリがロボットの隙間から這い出てくる。気持ち悪いッス)

 

  Vent Repair

 

これはまさにVR的なミニゲーム。前、右、左、上に首を動かして襲ってくるロボットを牽制しつつ、配線の修理や歯車の交換作業を行う。

 

ルールはシンプルなんだけど、ホラーとの相性の良さもあってかなり緊張感のあるゲームになっている。

 

ここで素晴らしいと感じたのは、プレイヤーの後ろを使わなかった点だね。後ろを向いても疲れるだけで全く面白さには繋がらない。それをよく理解している。

 

(数少ない明るいスクショ。まぁ、この後すぐに暗くなるんだけどね)

 

(エレベーターの四方から襲ってくるカラクリ人形。このステージは難易度が高い)

 

  Dark Rooms

 

これも単純だけどよく出来ている。プレイヤーは懐中電灯を持っていて、それを消すと椅子に座っている動物が動き出す。暗闇の中で動く動物の位置を、音を頼りに探して、制限時間内に指定の位置に導けばステージクリア。

 

おそらく、普通のインディーメーカーが作っていたらつまらないミニゲームで終わっていたはずなのに、ここまで遊べるゲームになったのは、演出がしっかりしてるからだろうね。

 

(シンプルな内容なのに夢中で遊んでしまう。演出って大切だな~)

 

  Night Terrors

 

これは唯一ワープ移動が存在するミニゲームだね。ただルールが全くわからない。触手の生えたモンスターのようなものが現れるから、それをなんらかな方法で撃退すると思うんだけど…

 

ん~、これまた後日検証だね。言語の壁に悩まされるゲームだ。

 

(懐中電灯を使って暗い部屋を行き来する。ルールがハッキリしない)

 

うん、これで全てのミニゲームを紹介したかな。他にも、隠されたカセットテープやコインを探す要素があるから、けっこうガッツリ遊べると思う。

 

そうだな~、運動量もそこまで多くないし、ホラー特有のゲンナリした気分になる事もない。

 

そして何より、VRゲームとして綺麗にコンパクトにまとまっている。特にFNAFの完成度には唸らされる。

 

 

  現時点での感想まとめ

 

とても良いと思う。

 

日本語に対応していない一点を除いて、全く不満がないね。VRと相性のいい素材をきちんと調理した結果、見事に美味しい料理が出来ましたって感じ。

 

正直、VRホラーはこのぐらいでちょうどいいと思うね。本気で怖くされても気が滅入るだけで楽しさに繋がらない。

 

とにかく、まだわからない事が多い。もう少しプレイして、ルールを理解してから再度感想をまとめる予定。

 

というわけで、しっかり面白いゲームです。日本語に対応してくれればさらに楽しめるのにな~