今日は「Skyworld」の感想を書いていくよ。これは先日PS Blogで取り上げられたボードゲームで、「ARIZONA SUNSHINE」を作ったメーカーの新作だね。

 

「ARIZONA SUNSHINE」はグロを前面に押し出したゾンビシューティングだったから、こういうゲームを作るのはかなり意外に感じる。まぁ、個人的にはありがたいんだけどね(笑)

 

 

今週北米ストア並んだソフトは全て購入したんだけど、真っ先にプレイしたのはこれだった。めちゃくちゃ面白そうだったからね。

 

ただ、チュートリアルを始めてすぐに、「これはガッツリプレイしないと感想が書けないぞ…」と思って、この3日間毎日少しずつプレイしていた。それぐらいに語るべき要素が多い。

 

因みに、このゲームは日本語に完全対応しているから国内ストアにも並ぶはず。数あるVRゲームの中でもトップクラスの完成度を誇っているから、是非プレイして欲しい。

 

それじゃあ、感想を書いていくよ。気合を入れていってみよ~

 

 

  Skyworld

 

  概要

 

購入先:北米ストア

ジャンル:バトル系ボードゲーム

言語:日本語テキスト&音声対応

コントローラー:デュアルショック&Move対応

視点:常時一人称視点

移動方式:移動&方向転換なし

 

 

  メインメニュー

 

ゲームを起動すると、早速情報量の多い映像が現れる。手前側にはメニューが書かれた本が開かれていて、その奥には円型のテーブルが設置されているね。画質はまぁまぁいいね。

 

因みに、このゲームは絶対にMoveでプレイするべき。デュアルショックだとテーブルの回転や移動がスティックで可能だけど、それ以外のメリットはない。

 

(Moveでプレイしましょう。デュアルショックだと色々しんどい)

 

メニューは【キャンペーン】【小競り合い】【マルチプレイヤー】【ゲームをロード】【チャレンジ】【順位表】【クレジット】【オプション】【アバターの編集】の9つだね。

 

【オプション】は音量や言語の設定だけだったから、デフォルトのままでプレイする事に。

 

【アバター編集】では、用意されたアバターの中から好きなものを選んで変更出来る。アバターは10種類以上用意されていて、グローブのグラフィックも変化するから、シングルプレイでも変更する意味があるね。

 

(基本は【キャンペーン】と【小競り合い】で遊ぶ事になりそう)

 

(アバターは豊富に用意されている。俺は魔王でプレイしている)

 

【キャンペーン】は8つ用意されていて、繋がりのある一つの大きなストーリーになっている。このへんの作りは「Castle Storm VR」と一緒だね。

 

【小競り合い】はいわゆる"クイックプレイ"と同じで、好きなステージと難易度を選択して、サクッと遊ぶ事が出来る。

 

(ステージ数はかなり多い。これはガッツリ遊べそうだね)

 

 

  シミュレーション要素 Part1

 

【キャンペーン】を選択すると、背景だったテーブルが回転して箱庭型のステージが現れるんだけど、この演出は最高だね。普通のゲームなら暗転で処理するところを映像的な見せ場にしている。こういう点に拘っているゲームは、それだけで価値がある。

 

箱庭ステージも情報量が多くて眺めているだけでワクワクするね。この時点で「ARIZONA SUNSHINE」の満足度を大きく上回っているよ。

 

(巨大なテーブルが一回転。ワクワクする箱庭世界が目の前に広がる)

 

最初のミッションはチュートリアルの意味も兼ねていて、ガイドのキャラクターがルールを説明してくれる。

 

ここで嬉しかったのは、キャラクターの表現方法だね。ウィンドウの横に絵が描かれている昔懐かしい手法が使われている。無理してキャラクターをCGで作るより、こういう方法で表現した方が労力が掛からないし、粗も隠せる。

 

(キャラクターの絵がウィンドウ横に表示される。最近こういうのって少ないよね)

 

んじゃ、ここからは「Skyworld」の基本ルールいついて書いていくよ。このゲームは一言でいうと、バトル系のボードゲームなんだけど、そこにシミュレーション要素を加えて、かなり奥の深いゲームに仕上げている。

 

(シミュレーション要素があるから、パラメーターの関連性を理解する必要がある)

 

プレイヤーと敵にはそれぞれ拠点となる城が用意されていて、円形のテーブルで陣取りをしながら戦って、相手の城を攻め落とした方が勝ちとなる。

 

プレイヤーはまず建物を作って、そこに働き手を配置する。これによって、資源を確保する事が出来る。

 

たとえば、"製粉所"を作れば食料、採石場を作れば石材の採取が可能。食料は働き手の人数を維持するために、石材は建物を作るために必要になってくる。

 

(それぞれのメニューはとても使いやすい。パラメーター表示も整理されている)

 

(資源は6種類。状況によってどれが重要になるかが変わってくる)

 

うん、このへんのシステムはは「Tethered」によく似ている。ただ、「Skyworld」は「Tethered」とは決定的に違う点が一つある。

 

リアルタイム操作ではなくターン制。

 

個人的にはこれが「Skyworld」の最大の魅力だと思うね。最近のゲームはアクション性が高くてキツイと感じていた俺にとって、じっくり考えて行動出来るゲームはマジで嬉しい。

 

(シミュレーションRPGみたいに、自分でターンチェンジを行う)

 

そして、このゲームのもう一つの大きな特徴は、各メニューウィンドウを好きな位置、好きな角度で配置出来る部分にある。これはVRのメリットを最大限に活かした超便利なシステム。

 

RPGやシミュレーションゲームなんかは特にそうなんだけど、コマンドを選択してウィンドウ出したり消したりするのはもう時代遅れ。必要な情報は空間の好きなスペースに配置出来るようになるべき。

 

いや、ゲームに限らず、これからの映像は全てマルチスクリーンを基準に考えるべき。DTMとかめちゃくちゃ楽になると思うよ。

 

(ウィンドウを空間の好きな場所に配置出来る。これが映像のスタンダードになる)

 

 

  シミュレーション要素 Part2

 

建物を配置して資源を確保した後、進軍に必要な将軍を決める必要がある。これはSRPGにおける駒のようなもので、1ターンに1回決められた範囲を移動出来る。

 

将軍にはカード(兵士)のデッキが用意されていて、それを強化したり編成したりする事で、戦闘を有利に進められる。

 

(戦闘については後編で語っていくよ。これが中々楽しいんだわ)

 

兵士の強化、新兵器の開発、税率の変更は、メインステージとは違うテーブルで行われる。

 

どれも頻繁に使うメニューだから、変更の度にテーブルがひっくり返るのはちょっとストレスなんだけど、まぁ映像的には面白いからアリだね。ロードもないし。

 

(謁見の間では租税の変更が可能。租税は働き手の幸福度に影響を及ぼす)

 

(兵士の強化には様々な資源が必要。やっぱシミュレーション要素が強い)

 

うん、覚える事は多くて大変なんだけど、チュートリアルが丁寧だし、昔この手のゲームをたくさんやっていたおかげで、どういう風に遊べばいいかはわかる。

 

建物を作る場所によってボーナスが獲得出来たり、城そのものを強化したり、ここでは紹介していない要素もたくさんあるから、是非自分の目で確かめて欲しい。

 

 

  後編へ続く

 

感想日記を前後編に分けるのは久しぶりだね。しっかり作り込まれたゲームだから、語るのも時間が掛かる。

 

個人的には、昔のゲームをVR世界でアップグレードした作品だと感じるね。懐かしいけど新しい。そして楽しい。こういう作品がきちんとローカライズされてリリースされるのは幸福な事だよ。是非遊んで欲しい。

 

というわけで、続きはまた明日。よろしく~