今日は「Exorcist：Legion VR」について書いていくよ。
一時期粗製乱造されていたVRホラーだけど、ここ最近は落ち着いているね。PSVRで最後にリリースされたのは「インペイシェント」か？ 「KILLING FLOOR」は中盤以降単なるガンシューティングになるから、純粋なホラーとは違うかな？
とにかく、俺的には久しぶりのホラー作品だよ。けっこう楽しみにしてた。
ただですね、やっぱり「バイオ７」の亡霊といいますか…(笑) 果たしてどこまでやれんのか？っていう気持ちもどこかにあるわけでして…
この日記を読んでくれている人ならわかると思うけど、ホラーゲームは駄目なものはホント駄目。画質が酷かったり、３０分掛からずに終わってしまったり、ストーリーを完全に投げていたり…
そんな不安を抱えたままプレイし始めた今回の「Exorcist：Legion VR」なんだけど…
素晴らしい内容だった!! 最高!!
うん、これは是非プレイして欲しいね。VRホラーゲームの問題点を見事に克服している傑作だよ。
んじゃ、感想をまとめていくよ。いってみよ～
概要
購入先：北米ストア
ジャンル：ホラーアドベンチャー
言語：日本語非対応
コントローラー：デュアルショック＆Move対応
視点：常時一人称視点
移動方式：ワープ移動or自由移動
驚愕のグラフィックに感動
今回自由移動の事を考えて、デュアルショックでプレイ。Moveでの操作感は後日プレイ日記で書くよ。
ゲームを起動するとセーブデータの作成画面に。続けて、初期設定を行う部屋に移動するんだけど、驚くほどに画質がいい。ついでに言うなら、目の前にあるホワイトボードの光沢や、脇に置かれている星条旗もよく出来ている。
(グラフィックのクオリティーが高い。これは期待できそうだ)
うん、ホワイトボードに描かれている図を見ると、立ちプレイ推奨のゲームみたいだね。座りプレイだとゲームの進行に必要なスマホやメモが顔の高さにきてプレイしづらい。ただ、キャリブレーションの高さを変えればどうにかプレイは可能。俺は意地でも座りプレイをしたいから、頑張って調整したよ。
因みに、スマホはオプションの役割をしていて、移動方法や方向転換のタイプを切り替えたり出来る。
ただ残念な事に、自由移動を選択すると視界制限が必ず入る。これは諦めるしかないね。正直ムカついたけどさ(笑)
(スマホは視界の左側に固定。右手はデュアルショックのライトバーで動かす)
(ワープ移動の時は十字キーの下＋視線を使う。かなり特殊)
うん、部屋から外に出ると怪しげな廊下へ。ここでは目の前にコーヒーの自動販売機があって、コーヒーを淹れて飲む事が可能。まぁ、これぐらいは普通だね。
んで、しばらくこのエリアを探索していると、チャプターを選択するメインルームを発見。ここもグラフィックのクオリティーが高くてな～。部屋の中に差し込む光の表現が素晴らしい。
(いいグラフィックだ。インディーでこのレベルはほとんどない)
そんなこんなでチャプター１をスタートする事になったんだけど、その前に「Exorcist：Legion VR」のちょっと変わった配信の仕方について書いておくよ。
今回俺が買ったのはシーズンパスの付いたコンプリート版だったんだけど、これだけだと全５チャプターの一番始めのチャプターしかプレイ出来ない。
チャプター２＆３は、アドオンとして無料で配信されていて、それをストアから手動でダウンロードする必要がある。
そして、残りのチャプター４＆５は、後日配信となるらしい。
つまり、現時点でプレイ可能なのはチャプター１～３の３チャプター。ややこしい配信方法だね。
チャプター１
チャプター１を選択すると、いきなりとんでもない映像が現れて驚愕する。
闇に覆われた礼拝堂なんだけど、正直「バイオ７」レベルのグラフィックじゃないかな？ 十字に架けられたキリストに、マリア像。光と影の使い方が上手くて、本当にそこにいるかのような感覚に陥る。素晴らしい!!
(スクショだとわかりづらいかな～？ 久しぶりの"そこにいる感")
うん、しばらく周囲を探索していると、部屋の隅に置かれている戸棚の中から吊るされた豚の頭と人間の死体が!! 初めのアタックだね。
因みに、グラフィックがリアルなこともあって、恐怖感は一入。明かりのないところに進むのはめっちゃ怖いよ(笑)
(デデーン!! 手に握っているアイテムを取ると動いてビビる)
その後、部屋を歩き回りながら悪魔祓いに必要なグッズ(笑)を集めていく。ただ、十字架や聖水以外のグッズは、何に使うのかよくわからない。一応、悪魔祓いマニュアル(笑)のようなものがあって、説明が書かれているんだけど英語だからね。
(悪魔祓い４点セットです。十字架、聖水、オイルライター、パウダー…？)
うん、そんなこんなでいくつかの仕掛けを解いて礼拝堂に戻ると、突如ポルターガイスト現象が発生。加えて、血を流すマリア像に豚の頭を被ったキリスト、明らかにさっきとは部屋の雰囲気が違う。
意味があるかどうかはわからないけど、十字架を片手に歩き回っていると、事態はさらに悪化。次から次へと怪奇現象が起こる。
(十字架を片手に祈るように探索を続ける)
ポルターガイスト現象がピークになったその時、闇の奥からついに悪魔が姿を現す。ここで明らかになったのは、悪魔祓いのシーンで若干のアクションゲーム要素がある事だね。さっきのグッズを使って、悪霊との戦闘が始まる。
ただ、これがけっこう難しい＆英語で戦い方がよくわからない。何度も死亡エンドになってしまった。
(終了後に事件の物証と達成率が表示される。今回は７５％)
チャプター２
続けてチャプター２をプレイ。ここは…収容所のモニタールームかな？ 沢山のモニターが置かれていて、なんとも異様な雰囲気。ここも部屋やオブジェクトのグラフィックが凄いな～
特に塩化ビニールの袋の質感表現は秀逸。PSVRでけっこう色んな映像を見てきたけど、これは初めて見るかもしれない。
(次々と映像が切り替わるモニターがリアル。そして不気味)
(グラフィックの完成度がめっちゃ高い。特に下の袋は凄い)
うん、このチャプターでは収容されている患者に悪魔が取り憑いているみたいだね。フラグを立てていくとレクター博士のようなマスクで口を覆われて拘束されている女性の姿が。
このシーンではVRを活かした演出が沢山用意されていて、それがいい感じに緊張感を高めている。映像的にも単調にならないね。
この辺から、ゲームの株がさらに上がってきて、「こりゃ凄いゲームだわ!!」って歓喜していたよ。
(後ろの影に注目。こりゃ憑いてますね)
(いかにもホラー的な仕掛けが次から次へと現れる。怖過ぎないのがミソ)
うん、ネタバレの概念があるから突っ込んだ事は書けないけど、この後再び悪魔祓いがスタート。チャプター１では上手くいかなかったけど、今回は正しい戦い方で無事悪魔祓いに成功。
悪魔祓いには十字架を握って十字を切り続ける必要があって、これがまぁけっこう体力勝負なのよ(笑) 映画の『エクソシスト』を観ると、めっちゃ大変そうでしょ？ まさにあんな感じ。
とにかく、このバトルも楽しいよ。単なるホラーゲームとは違うのがよくわかる。
チャプター３
チャプター３は現時点で一番気に入っているエピソード。リッチな部屋のグラフィックはもちろんながら、ストーリーの見せ方がめっちゃいい。
(ここもグラフィックの完成度が高い。画質がいいのが効いてるね)
(今回は夫婦のお話か？ しかし美男美女だな～)
そうだな～、チャプター３はどうしようかな～？ ここは是非前情報無しでプレイして欲しいから、内容については書かない。英語でもストーリーは大体わかるから、是非自分でプレイしておくれ。
一つ言えるのは、単にグロテスクな映像を突きつけるたり、目の前に化物が飛び出してくるタイプのホラーじゃなくて、プレイヤーをジリジリ追い込んで緊張感を高めていく品のあるホラーゲーム。
だから、ビックリする場面にもリアリティーがある。「ソーラスプロジェクト」の遺跡で謎の人影と遭遇した時のように、"見てはいけないものを見てしまった"という怖さ。
VRホラーゲームで、ここまで面白いと感じながらプレイしたのはいつぶりだろう？
(スクショだと暗くて見えないな。おもちゃの家が意味するものとは…？)
(血みどろのバスタブは単なる映像的な恐怖を煽るものではない。意味がある)
個人的な満足度：星５★★★★★
これは新たなるVRホラーの傑作です!!
グラフィックのクオリティー、ホラー演出、VRを活かしたアイディア、物語の面白さ、音の使い方。全ての完成度が高い。
ただ、一番感心したのは、長時間プレイが苦痛なVRホラーを、３０分以内で終わる小話のオムニバス作品としてリリースした事だね。展開が早いから延々と恐怖と戦わなくて済むし、チャプター毎に違うシチュエーションを用意出来る。『世にも奇妙な物語』みたいなもんだね。
うん、操作性が悪いという大きな欠点もあるんだけど、個人的にはそれよりも面白さの方が勝るね。
「バイオ７」は怖過ぎてキツいという人でもこれならバッチリプレイ出来ると思うから、ホラーが苦手な人ほどプレイして欲しいね。
そんなわけで、超お薦めの一本です!! 素晴らしい!!
追加コンテンツのチャプター４＆５の感想はこちら