いま、ここに、いきる、おと -21ページ目
1日の終わりに
駆け抜けた1日の終わりに
少しだけ自分に意識を戻してあげる
固まった体
首 肩 背中 喉
そのひとつひとつに
いたわりの気持ちをもって
気づいていく
呼吸がどんなに浅くなっているかに気づく
例えそれがどんなに
居心地の悪いものであっても
それを変えなくても
変えられなくても
変えようとしなくても
まずは
ただ、そのまま
あぁ、そうなんだと
「わたし」が気づいてあげる
例えどんなに
やるべきことがまだ終わってなくても
ひとまずいまは
今日のところは
「終わりにしていいよ」と
意識的に
自分に言ってあげる
そうでないと、
私は走り続ける
考え続ける
とめどなく溢れる思考に
気づいてみる
そのひとつひとつに
気づき、何をするでもなくただ
呼吸をおくる
聞いたよ
と
すると、
さっきより深いところにあった
固さに気づいていく
歯のかみしめ
喉の奥
みぞおち
それに触れられるようになる
すべてを終わらせるより
大切なことがある
何をしたかより
大切なことがある
固い体のまま
浅い呼吸のまま
それでも
いま
私は、さっきより少し
「わたし」と一緒に
いられている
体に意識を向けて
伸びたいところ
動かしたいところ
その衝動に従って
自由にさせてあげる
体のなかに、
スペースをつくるように…
今、ここは
何もしなくていいところ
色んなことを同時にやろうとして
考えたり力んだりしていたのであれば
それに気づき、
今は、少しお休みしていいと
体に伝えてみる
いまは、何もしなくていい
そのことを何度か自分に伝えて
少しその感じを味わってみる
そういうところにいると
自分のからだや呼吸は
どんな風に変化するだろうか
微細な骨や関節の動き
重心の移動
広がりやゆらぎ
1つずつ、その変化に気づいてみる
そしてそこから、
自分が何もしなくても
からだに空気が入ってくる感覚
それを吸い込んで
はきだしていく感覚を味わってみる
何かとても美味しいもののように
からだがそれを味わっているのを感じる
そして、
何もしなくても
入ってくる音
におい
皮膚に触れるもの
目に入ってくるもの
に
ひとつずつ、気づいていく
それに対して
「こうしなきゃ」という思考が出てきたら
ただ、気づいて
呼吸を返してあげる
「すべき」ことが何もないとき
自分の目や耳は
何に惹かれるのだろう
からだはどう反応するのだろう
そこに、好奇心をもってみる…
外に出てみる
顔や手に触れる
空気の流れ
風に気づいてみる
それが自分の中に入り
体の中を巡り
そして出ていくのを感じる
風がどんな風に私に触れているのか
かすかに
やさしく
ふんわりと
そっと
それをあじわってみる
そして私の体を越えて
もっと大きな空間を
風が動いているのを感じてみる
果てしない遠くから
果てしない遠くへ
その一瞬
今、ここで出逢う風
目を開けて
その風が触れていくものに気づく
木々
人
遠い雲
ゆっくりと
かすかに
あの空を渡っていく
大きな流れ
果てしない空と共に
呼吸してみる…

