誰かに会った後

胸の中がぐるぐる
ざわざわ
動いている

熱と興奮
行き交ったエネルギー

喉にぎゅっと力を入れて

外に出した言葉
出さなかった言葉

があることに気づく

外に出さなかった言葉は
くるくるとまわって
私の頭の中をかけめぐる

言えば良かったのかな 
言わなくて良かったのかな

もう別れた後なのに
私のなかはこんなに忙しい

喉とみぞおちにぎゅっと力を入れて
まだ考えている

ジグザグジグザグ
頭の中を行ったり来たりする考えと熱

さっきまで
全身に力が入っていたことに気づく

全身で相手に意識を向けていた
相手の顔や体、言葉に集中していた

何か怖いものが出てくるんじゃないかって
ちょっと怯えたり
あったかいものに触れて
嬉しくなったり

自分がそうなっていることにも
気づかずに


からだに残る熱い余韻


誰かに会うって
それだけ凄いこと




森をあるく


 
高い
高い
枝の向こうに広がる

真っ白な空



何もない




白が、私の頭の中にも広がる

からっぽになっていく

たくさん詰まっていた中身は
どこかにこぼれ落ちてしまった


どこまでもこまかく
繊細に描かれる
枝 と 葉 のシルエット

その1本1本に
私のからだの
毛細血管が 反応してゆく

頭の先から
手の先
隅々まで

行き渡る
かけめぐる

何かが  
私のからだを
走り抜けてゆく


あぁ

生きている





あさ
頭蓋骨がガチガチになっていることに気づいた

からだに
湧いてくる衝動に従いながら

頭の重さにまかせて
ゆっくり首をまわす

頭の骨や皮の間に
少しずつスペースができるのを想像してみる

すると
そこに少しずつ空気が入っていく感じがする

わたしの呼吸を
送っていく

頭と一緒に
からだが揺れるのに任せて
ゆらゆら動く

すは~…

そしてそのまま
喉のまわりにも
スペースが広がってゆくのを感じる

少しずつおりていって
肩のまわり

大好きなのは
うしろの肩甲骨

ここから
目には見えない羽根を広げるイメージ


いつもは閉じて
固くしまっている羽根を
思い切り開いたら

どんな感じがする??


今日は
どんな色の 大きさの 厚さの 羽根


風にあてて

気持ちよく動かしたり
広げたり 伸ばしたり


すは~…



そして、前の鎖骨まわり
胸の中に


大きな空が広がっているのを想像してみる


からっぽの
大きなスペース
空間


途端に風が入ってくる


すは~…


いつもは閉じて
どんよりしてた部分に
ぽっかり空いたスペースと風

換気するみたいに
おひさまのあったかさも感じて

はぁ…



少しずつおりていって

みぞおち
お腹のなか

ここは少し静かでゆったりしてる

ポコポコ
海の底みたいに

呼吸が泡のように
ゆっくりあがってくる

繊細な場所

その泡が
少しずつあがっていくのを感じてみる


ポコポコ
ポコポコ


下半身が大地に触れている
どっしりと重く
のっかっている



ここに、
わたしはいる



かろやかな空と
静かな海

私が今日持っていたい