北山五山記事のつづきです。
目次立てとしてはこんな感じ。
そんなわけで、今回は③覚範寺と④資福寺をいってみま、しょッ!!(ア"ッ!!!)
前回のあらすじ
北山五山に関する記事を予告の通りに書き始めたでうくだが、北山五山の紹介記事が想像していたより多かったこと、なんかだんだん書くのに飽きてきたことにより、「東北乱舞、始めよう」のノリで北山五山(天下五剣のパクリ)の擬人化紹介を始めたのであった。あ、刀剣乱舞の伊達組の皆さん大歓迎です(何に?)。
そういうことで、ここからますます記事の暴走は加速してゆく―――
TERA.3政宗と特に縁深い寺・覚範寺
父・輝宗を弔うため、政宗が創建した寺。ってあれ?北山五山とはそもそも、政宗の先祖にあたる伊達家第4代当主・政依が創建したから北山五山というのでは?ええはいその通りです。しかし、政依が創建した当時は「覚範寺」という寺はなく、「観音寺」と「興福寺」という別の寺であった。伊達家が福島から本拠地を変更する際に観音寺は福島に残り、のちに浄土宗へと改宗、興福寺は廃寺となり④資福寺に吸収された。
そんな資福寺から生まれたのがこの覚範寺なので、北山五山の一つではあれどかなり特殊な成り立ちをしているのです。
仁王門。つええ。覚範さんの警戒心の現れかもしれない(爆)
最も新しいというのか、観音寺と興福寺と資福寺の特徴を合わせた混沌からでけた生まれ変わりとでもいえるのか、最も壮絶で掴みどころのないお寺。祀られている輝宗も、敵に誘拐されて人質となった末、政宗軍に自分ごと敵を撃ち殺させる壮絶な最期を遂げているし(いわゆる「粟ノ巣の変」ですね)、同じく祀られている政宗の母・保春院も保春院で、実の子である政宗を毒殺しようとしたりと、政宗のドロドロな部分を煮詰めたようなお寺でもある。
そのうえ何度も焼かれたりしており、東昌にいさんのパワー!ヤー!とは対照的な不運体質。但し、形を変えながらもラピュタの如く何度でも蘇るので、ある意味爆発的なエネルギーを秘めているともいえる。
何度でも蘇れていたりエネルギーの使いどころを間違えずに済んでいるのは、一番近いお兄ちゃんである資福寺が中興の祖である9代目・大膳大夫政宗の菩提寺だからかもしれない。
あ、一人称は「某」で!(輝宗の影響)
門をくぐるとお地蔵様。
キャッチコピー(宣伝文句)は、「藩祖政宗公生母保春院殿御墓所」。
右側が保春院の墓、左側が政宗の三男で吉岡城城主(宮城県黒川郡大和町)を務めた宗清の供養塔。
本堂。だるまさんがいますね。
このときはまだ15時半頃だったのですが、曇っていたこともあり陽が落ちるのがかなり早くて!私は、「おい、ちょ待てよ!」って言ったんですけど、待つことなくあっという間に落ちていきましたね。なんなんですかねあいつ。
そして、これが神秘的な覚範寺の景色の実力ってやつですよ(誰?)
TERA.4随一の伊達男を擁する寺・資福寺
いやぁ~資福寺はね、彼はなかなか大きい男ですよ。なんだってあの大膳大夫政宗の菩提寺ですからね!(だから誰?)
資福寺も実は4代目・政依が創建したお寺ではなく、伊達家が米沢時代に自分とこに取り込んで仙台に持ってきたお寺です。元は鎌倉幕府の御家人で北条時宗に仕えた長井時秀(ながい・ときひで)という人が創建したお寺で、伊達家9代目・大膳大夫政宗が長井家を滅ぼしたことで伊達家の菩提寺となります。東昌にいちゃんとは異父兄弟になるってことかあ!(爆)
北山五山の中では最も大食漢かつエネルギッシュといえる。覚範寺の項の通り廃されることとなった伊達家ゆかりの寺を吸収しています。そしてぺいっと覚範寺を輩出。反面、やったらやりっぱなしのところもあり、米沢には現在も本堂跡や墓所などがかなり原型に近い形で残っているのだそう。
そして大きいのは、何もそういった精神的な器だけではない。
なげー!!
大書院。手前にあるのは、二宮金次郎像と枯れ果てた紫陽花。
観音堂。
急須塚。
本堂。
でけー!!
本堂を振り返るとかなり不穏ではござらんか。
「雨良門(うらもん)」と書かれています。こういう遊び心、いい
きれー!!
東昌にいさんを、霊的パワー!ヤー!とするならば、資福さんは物理でパワー!ヤー!でした(どうゆう)
資福寺は「紫陽花寺」として有名らしく、他の北山五山と比較して観光要素を意識しているように見受けられました。季節的には紫陽花はもうゾンビが如く悲惨な残骸しかありませんが(これもまたやりっぱなし)、このように紅葉スポットとしても目を瞠るほどの美しさがあります。なんかズボラだけどお洒落は楽しみたい人みたいだな(爆)
あと、めさめさねこに好かれとるんです、このお寺。筆塚を見たいなーと思ってお墓を少しお邪魔したのですが(結局筆塚は見つけることができず)、ねこ何匹かとすれ違い、中には少し遠慮しては?と思うくらい人ん墓でゴロゴロしながら背中を掻いていたり。まぁお墓にいるときって少し気を張っているので和むんですけどね。
様々な風流な側面をもつ、梅雨の紫陽花の季節にもぜひ行きたいお寺でした。ああ白銀の雪景色も美しそうだな(どうやら雪が積もってきたみたいです)。
そして満勝寺はやはり記事に入らなかった
次回が北山五山編最後さて、どのような東北男寺が顕現するかな・・・(まだやるんかい)
乞うご期待