尾形さんを巡る旅、本日が最終日。ですが、最終日は新選組とは関係の無い場所、鞍馬寺に来ています。
鞍馬寺といえば稚児時代の源 義経が鞍馬天狗に武術の手ほどきを受けた寺として有名ですが、鞍馬天狗の正体が実は護法魔王尊なのだといわれている事を知る人は少ないんじゃないかな。私の作品『護法魔王尊』の舞台は、日本神話の時代から国譲りを経て大化の改新までを予定していますが、本編終了後、番外編としてクラマと義経の物語を書こうと思っています。恐らくですが、源平の合戦を書く予定でいますので、尾形さんの先祖である豊後緒方氏の始祖・緒方 惟栄が登場する可能性があります。緒方 惟栄は平家から源氏に寝返って大分に飛ばされたという汚名のある武将ですが、私の作品での尾形さんも裏切りスキルが高いので、どこか共通した部分を感じます(笑) だからこれは一応、尾形さん(の先祖)に関係ある旅でもあるのかな。

この庭園は「瑞風庭」といって、護法魔王尊が金星から鞍馬山に降臨するさまを形象化した庭だそうです(後ろの建物は社務所)。護法魔王尊は650万年前に人類救済の為、配下である『焔の君たち』を従えて鞍馬の地に降り立ったのだそう。650万年前なんて人類生まれてねえじゃねえか!というツッコミはさておき、私がこの護法魔王尊を日本神話と絡めて書く事になる動機はここにあります。配下に『焔の君たち』が存在した事は鞍馬寺に来て初めて知りました。
そして、これが魔王尊の祀られている魔王殿。瑞風庭は鞍馬寺本堂の隣に存在するので鞍馬寺から出ているケーブルカーに乗れば程近かったのですが、魔王殿はそこから離れているので、相当骨が折れました。根の道といって道中に木の根が張り巡らされていて足場が悪かったり、アップダウンがとにかく激しかったり、天狗のおともだちはどうにもつれない(笑
魔王殿の内部は椅子が並べてあり、誰でも入る事が出来るようです。魔王尊が祀られているのは、魔王殿の更に奥にある立入禁止の場所で、魔王殿の柵から覗き込む以外近づく事すら出来ません。何気にすごいヤツなんだなぁクラマ。上の写真は、魔王殿内部の柵から奥に祀られる魔王尊を撮ったもの。
魔王尊と義経の関係は意外にも深くて、義経は死後、魂だけは残り、遮那王尊となって魔王尊の元に仕えている、と伝わっているそう。あの国民的ヒーローを配下にしてしまうなんて、本当にぱねえですクラマさん。
いよいよ旅の報告も終盤。今回の旅は新選組結成150周年という事もあってか非常に運が良く、この時期では本来入る事が出来ない場所も入る事が出来ました。次回は尾形さんの痕跡を巡って、得る事が出来た最新の情報と小説に関連する名所について触れたいと思っています。