皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


いやぁ〜吉満さんが巨大爆弾を投下しましたね〜笑笑

詳しくは記事をご覧いただきたいと思います。


今回のネタは長くなるため、2回の投稿にわけたいと思います...

第一弾は、少し前に修理を終えた機体についてです👇

結論から言えば、かなりアレな状態でした...笑


お客さまに以前の修理歴を伺うと、メーカー公式にて一度修理したのみとのことでした。

最近YLODとなり、近くの修理店に持ち込んだところ...

「エラーコードを読み取る基盤が外れていた。原因がわからないため修理できない。」

とメールにて連絡があったそうです。

(どこからともなく基板警察が現れそう...笑)


そして驚くことに、その修理業者は当店を紹介したそうです笑

大変ありがたいのですが、何だかイヤな予感がします...


いざ分解してみると、TX側のパッドが剥離&断線していました笑


辛うじて修正できたのでいいですが...(エラーログはA0403034、RSX:RX0:RX_STATUSでした。)



あと...GNDをはんだ付けすな!笑

はんだ付けするにしても、吸い取り線で綺麗にしなさい!笑


極め付けは、部品が何点か抜き取られていたことですかね...

各所のネジが満遍なく計9本抜き取られていました。


つけ忘れにしては数が多すぎですし、なにより目につく場所も取り付けられていなかったりと、呆れを通り越して言葉が見つかりません...


すぐにお客さまに報告して確認したところ、過去の修理歴は公式と某業者のみで、

メーカー公式→某業者→当店(今回)

となるとのことでした。

この通りであれば、抜き取ったのは某業者しかいません笑(某業者の名前は伏せますが、とあるチェーン店です。)


部品が抜き取られていたと報告すると、お客さまは、"業者からは「通常は分解作業料も頂いているが、原因がわからなかったため無料とします。」と言われたが、まさかこんな裏があったのか..."と落胆されていた様子でした。


ヒートガンで炙った修理品を正常動作品と謳ったり...封印偽装、天板バッキー、CECHA→B基板すり替え、使用に支障のない部品をこっそり抜き取るなど、おふざけが過ぎる輩は、真面目にやっている側にとっては迷惑極まりない存在ですので、ステージから退場していただく必要があります。


民間業者や個人でもメーカー公式と同等またはそれ以上のレベルの技術を持っているかたも多いのですが、低レベルで杜撰なことをする同業者が一人、一社でもあると、全体が同じように見られてしまいかねません。


民間業者や個人修理店≒三流、いい加減、所詮は非正規

などという、屈辱的で不名誉極まりないレッテルを貼られる原因になります。


今回は、基板交換をはじめ、CELLの殻割りやプロードライザの交換、ファンテーブルのカスタム+低電圧化を行いました。



固定テープも切られていたので新品を貼付


組み立て後の写真も撮って...


完成です!


このように中身を見せる(何をやったのかお客さまに伝える)のは当たり前だと思うのですが、それすらしない輩もいるようですからね...


次回の投稿に続きます...

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.9.14 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


はじめに申し上げておきますが、この記事は長くなりますよ〜笑


YLOD修理/対策の定番とも言えるプロードライザの交換ですが、MLCCを採用してさらに広帯域で安定したノイズ除去ができるよう改良いたしました!

現時点ではラインナップには加えておりませんが、修理依頼でのご希望に応じて採用可能です。


見た目はこんな感じ👇



変更点は...

1. SP-Capを4→2個に削減し、代わりにMLCC 4種類7個を実装

2. SP-Cap 1個当たりの容量を470→680に増加

となります。


採用しているコンデンサは...

・Panasonic SP-Cap EEF-GY0E681R 680μF

・KYOCERA AVX KGM-X7R 16V 2.2μF

・KYOCERA AVX KGM-X7R 16V 0.1μF

Würth Elektorik WCAP-CSGP X7R 16V 0.047μF

・Würth Elektorik WCAP-CSGP X7R 16V 0.022μF

の計5種類です!

大手メーカー品を贅沢に使用しています笑

*Würth Elektorikは馴染みのないかたもいらっしゃるかもしれませんが、ドイツの電子部品メーカーです。


MLCCには、大枠で低誘電率系高誘電率系の2種類があり、後者を採用する場合はDCバイアス特性を考慮する必要があります。


DCバイアス特性とは、「直流電圧を印加したとき、定格電圧に対する印加電圧の割合に応じて静電容量が減少すること」をいいます。

一般的に定格電圧に対する印加電圧の割合が大きくなるほど容量は減少します。

*ただし、減少の度合いは印加電圧比だけでなく、定格電圧や静電容量、サイズ、誘導体の種類などにより異なります。


今回は、定格電圧が16VのMLCCを採用することにより印加電圧比を下げて、減少量をほぼゼロ〜僅かに留めています。


実装方法についてですが、初めは手実装で行いました(RSX側の左)が流石に時間がかかりすぎたので、それ以降の3つはリフローで実装しています。

手実装したものは、他と比べると若干ガタついているのがわかるかと思います笑


リフロー実装の方が間違いなく綺麗かつ素早く実装できますが、温度と時間をしっかり管理する必要があります。


特に-22基板だと、デラミちゃんとうもろこしボーイ(吉満さんしかわからんネタですなぁ〜笑笑)を発生させるおそれがあるため、慎重な作業が求められます。

*デラミちゃん=デラミネート、とうもろこしボーイ=ポップコーン


大袈裟かもしれませんが、湿気が多い梅雨の時期などはプリベークした方が事故は防げると思います。

(ほとんどの場合、適切に予熱をすることで問題は生じないでしょう...笑)


実装に使用した基板は、1002でYLODとなっていた40nm リファービッシュ品です。

CELL/RSXのプロードライザをそれぞれ2個ずつ交換したところ、正常に起動するようになり、高負荷テスト(Gran Turismo 6をプレイ)でも電源は落ちませんでした。

まぁ、PWRGOODがいじられている故かもしれませんが...笑


この方式採用する場合は、CELL/RSX実装側はSP-Cap+MLCC、反対側はSP-CapまたはPOSCAP 4個実装がよろしいかと思います。


以上、MLCCの追加実装の例でした!



ここからは余談です...


以前の記事でも書きましたが、高周波ノイズの対策よりも、低〜中周波のノイズをしっかりと除去できるようにする≒ESRの低いコンデンサを採用する方が重要です。

低〜中周波ノイズを抑えれば、実用上問題ない場合がほとんどです。


つまり、中華のタンタルコンデンサにMLCCを加えたり、中途半端にMLCCを実装(1,2個程度)するくらいなら、中華タンタルをSP-CapやPOSCAPなどに置き換えた方が良いということです。


中華タンタルでもプロードライザの劣化によるYLODが直せるくらいなので、プロードライザ1個当たり、330〜470μF、ESRが〜12mΩ(低い方がより良いです。)のSP-CapやPOSCAPを4個実装するだけでも基本的には問題ありません。


特性などを考えずに「動いているからいいでしょ」という感覚でポンポン載せるのはいかがなものかと思います。

趣味でやったり自分で使うものなら良いでしょうが、それを販売する...というのはプロの仕事ではないでしょう...


私自身も趣味でやっていた頃〜開業当初は中華タンタルをラインナップに入れていたり、ガタついた実装だったため、あまり偉そうに言えませんが...笑


趣味でやっていた頃〜開業当初を振り返ると...

実用上問題はありませんでしたが、今思うと中華タンタルにこれはないかなぁ...と言った感じです。

(似たような実装方法による取り付けを最近始めたかたがいらっしゃるようですが、当店とは無関係です。)


その後、ナナメ実装も取り入れました。

ハンダの量はやや多く、ガタガタですねぇ〜


はんだごてすら中華を使っていましたからね...笑

この頃は片側2個 3,700円だったかと思います。

(この頃のスキル、採用部品などを鑑みると価格相応ではないでしょうか...)


'22年初頭からSP-CapやPOSCAPの採用を始め、後に陽極ブリッジも行うようになりました。
'24年7月で、タンタルコンデンサとPOSCAPは取扱終了となりました。

タンタルコンデンサについては、取扱終了後に残っていたものも、低価格出品用の機体などに使用し、先日在庫がなくなりました。
特別な事情がない限り、今後使うことはないと思います。

POSCAPについては、メインでの採用は取りやめましたが、一部容量のみ仕入れを再開しました。CELL側のプロードライザの交換に使用したり、オークション出品用に使用しています。

現在の実装方...

ガタつき、浮きはなし!

フラックスの残渣もなし!

日々、技術力を高めてより良いサービスを提供できるように努力していかなければなりませんね...!



P.S.

40nm RSX化(Frankenstein)もいよいよ最終段階...


エアコンを使わない冬場にやるのがいいですね〜

湿度も低いので最適です笑


以上になります。

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.9.11 作成

皆さまこんにちは☀️

PS-Customizeの渡邊です。


保証期間を改定いたしましたので、お知らせ申し上げます。


当店が提供するサービスやお品物の保証期間について、今までは

一週間〜

としていましたが...

8月27日付で、

一ヶ月(30日間)

に変更いたしました!

*特価品など個別に定めているものは除きます。


今回の保証期間の改定については、これから購入等をされるお客さまはもちろんですが、過去に修理依頼をされたお客さまも含めて、全てのお客さまが対となります。


保証期間については、領収書の発行日または配達完了日のいずれか早い日から起算いたします。


例)

お支払い日:1月1日

領収書発行(発送手続き後)日:1月2日

保証期間:1月2日〜2月1日


今後も安心して使用できるPS3を提供させていただきます🙇


今後ともよろしくお願い申し上げます。


ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.9.7 作成

2025.9.8 修正

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


随分昔に入手してしばらく放置していたCECH-3000Aですが、先日からメンテナンスをしておりました!


先週末から、お客さまからのご依頼(A00の40nm RSX化)に取り掛かっておりますが...

合間の息抜きとしてたまには薄型を弄ろうということで、オーバーホールに加えて、リペイントの試験機として塗装を行いました✨


加工前はこちら👇

傷は全体的に少なめですが、ちょっと黄ばんでいます...笑


ピックアップレンズは良好で、特に交換も不要でした。


サクッとオーバーホールします...!


筐体上側は、銀+ツヤ消し黒を交互に2回ずつ塗装し、それぞれ乾燥前にスポンジで擦って色ムラ、若干の凹凸を作りました。


裏側は銀一色で綺麗に仕上げました✨

シリアルナンバーのシール等はマスクして塗料が付着しないようにしました。

ゴム足は新品に交換済です!

これはこれでカッコいいのですが、下側も上側と同様にするか、色を近づけた方が良かったのかな〜?とも思ったり...笑


色ムラ凹凸仕上げは全体的に良好で、なんとも言えない渋さ(?)が出ています笑

上下の筐体は、最後にツヤ消しクリアを吹いています。


光の当たり具合によって、黒っぽく見えるところが変わります。


PS3の文字の横にはPlayStationロゴ(カラー)の転写シールを貼付!


ディスクドライブのPlayStationロゴ(灰色)は、PlayStation旧ロゴ(白色)に変更!


ぴったりサイズだったので、オマケで貼りました笑


動作確認もバッチリ!!

試験機1号としては上々の出来ではないでしょうか👍

元箱、純正コントローラーなどもありますので、近いうちに出品いたします!


以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.9.6 作成

皆さまこんにちは☀️
PS-Customizeの渡邊です。


最近は"出品しました!"の投稿ばかりで機械的になっていましたが、ぼちぼちまとも(?)な記事を書いていきます...笑

先日修理を終えたCECHA00の作業内容をご紹介します!


残念ながら、この機体は基板のトレース剥離が原因と思われるNoPS2でしたので基板交換となりました...



新たな基板は、becountで総使用時間が6日のものです!
BringupとShutdownの値がほぼ同じなので、Power-onの値にズレはないでしょう...
BringupとShutdownの値がかけ離れている場合は、Power-onの値が正確でない可能性があります。
正常にシャットダウンされない(動作中に主電源を落とす、強制シャットダウン等)とPower-onに加算されないためです。

90nm RSXの欠陥によるYLOD対策のため、CELL/RSXの低電圧化ファンコンのカスタムを行います。


プロードライザの劣化によるYLODも対策するため、CELL/RSXの両側のプロードライザを交換します。


CELL/RSX側ともに、Panasonic SP-Cap EEF-UE0E471ER
に交換しました!

ピックアップレンズの交換もバッチリ...✨


オーバーホールも終えて組み立てる前の様子です!


組み立てて...動作確認をして...完了!!


磨きっこ倶楽部(笑)で筐体のキズ消し+ガラスコーティングをしてあるので美しいです✨



以上で作業は終了です!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.9.2 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


最近は「出品しました!」の投稿ばかりですね...笑

記事にするネタは沢山あるのですが....追々投稿していきます笑


本日はBD-410のCECHA00を出品いたしました!


・オーバーホール

・CELL/RSXプロードライザの交換

・CELL/RSXの殻割り

・CELL/RSX VDDC低電圧化

・カスタムファンテーブルVer.6

など一通り行いました!


商品ページには以下からアクセスできますので、よろしければご覧ください♪


☆BD-410後期型ドライブ搭載

25,000円〜


ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.8.15 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


おかけさまで、先日出品した機体は全てお客さまのもとへ嫁ぎました!

本日、新たに2台出品いたしましたので、お探しの方は是非!✨


・オーバーホール

・CELL/RSXプロードライザの交換

・CELL/RSXの殻割り

・CELL/RSX VDDC低電圧化

・カスタムファンテーブルVer.6

など一通り行いました!


商品ページには以下からアクセスできますので、よろしければご覧ください♪


☆使用時間少なめ

24,000円〜


☆BD-410後期型ドライブ搭載

27,000円〜


ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.8.6 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


先日出品したBD-410機リファ機はお客さまのもとへ嫁ぎました(笑)

本日、新たに1台出品いたしましたので、お探しの方は是非!✨


・オーバーホール

・CELL/RSXプロードライザの交換

・CELL/RSXの殻割り

・CELL/RSX VDDC低電圧化

・カスタムファンテーブルVer.6

など一通り行いました!


商品ページには以下からアクセスできますので、よろしければご覧ください♪


☆FW 3.41 ローファーム機(公式整備基板搭載)

19,000円〜


ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.8.1 作成

皆さまこんにちは☀️

PS-Customizeの渡邊です。


先日、作業を終えた修理依頼品のご紹介です!

今回の機体は、PS3のリファレンスツール(DECR-1400A)です。


天板にTOOLの文字が印刷されています。

ちなみに、デバッグステーションはTESTの文字が印刷されています。


メイン基板ユニット裏側はこのような感じ👇

CMOSバッテリーはソケット式に変更されており、ファンはNIDEC D14F-12BS1 01H1ですが、封止シールの種類が若干違います。


基板は、DEB-001が採用されています。

DEB-001はPS1,2をサポートしていないので、実装パーツも少なく、配線もスッキリしています。


XDR DRAMは両面に実装されていますね〜


電源ユニットはCECHGなどに採用されているAPS-231です。CECHAやBに採用されているAPS-226ZSSR539IAより許容電力が少ない(399W→285W)のが特徴です。


USBポート実装側のフラックスは大変綺麗に塗布されています。


プロードライザは、CELL側がNEC/TOKIN 0E128、RSX側はケミコン WR 2R0 102ですね〜

CELL側のVRMとLCフィルタにはサーマルパッドが貼付されていますが、RSX側にはありません。


CELLとRSXは65nmプロセスのものが採用されています。


プロードライザの劣化によるYLODが発生しているため、代替コンデンサに交換します!

CELL側は、Panasonic POSCAP 2R5TPE470M7

RSX側は、Panasonic SP-Cap EEF-KX0E471RB


筐体は洗浄しました!


BDドライブはこんな感じで接続されています。

CECHL00で採用されている24p SATA接続ですね〜


洗浄および清掃が終わったら組み立てて...


完成です✨


作業のご紹介は以上になります!

ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.7.26 作成

皆さまこんばんは🌙

PS-Customizeの渡邊です。


昨日から本日にかけて、新たに3台出品いたしました!


全ての機体で、

・オーバーホール

・CELL/RSXプロードライザの交換

・CELL/RSXの殻割り

・CELL/RSX VDDC低電圧化

・カスタムファンテーブルVer.6

など一通り行いました!


今回出品した3台は、全てレアな機体で...

・BD410&65nm RSX リファービッシュ機

・FW 2.60 ローファーム機

・BD-410ドライブ搭載機

でございます✨


商品ページには以下からアクセスできますので、よろしければご覧ください♪


☆BD-410搭載機

24,000円〜


☆BD-410&65nm RSXリファービッシュ機

58,000円〜


☆FW 2.60 ローファーム機

25,000円〜



メンテナンス品をお探しのかたは是非ともご検討ください!


ご覧くださいまして、ありがとうございました✨



2025.7.20 作成