映画「変な家」 at イオンシネマ春日部 | PRYCE16写真日記

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このブログも今やすっかり凸凹凸凹ブログに?(笑)

久しぶりにいつものこのジブリ的な大看板が特徴である映画館へとやって来た。

 

 

本日だけでこれだけの作品を観る事が出来る。その中で今回観るのは…

 

 

コレ(上の写真をトリミングした)。この間取り図はネットで何度か見た事があったが、それが映画になると知り、これは観なければと楽しみにしていた。映画館で流れる予告動画も耳を塞ぎ、事前情報は(ほぼ)一切入れずに臨んだ。

 

 

スクリーン8。演目名が記されているが、うまく1枚の写真にまとめる事が出来ない。

 

 

定員148名。巨大ではないが決して小さくはないサイズ。そのほぼ最後列。今回も43mm相当の自然な画角を得られた。これより近い画角で観るのはしんどい。


 

◎あらすじ(公式サイトより引用←あらすじとしては前後の煽り部分は不要か?!)

この家、何かが、変、ですよね? 間取りには、必ず作った人の意図が存在する。 そこには、むやみに触れてはいけない人間の闇が見えることも・・・

 

 “雨男”の名前で活動する、オカルト専門の動画クリエイター・雨宮(間宮祥太朗)は、マネージャーから、引越し予定の一軒家の間取りが“変”だと相談を受ける。そこで雨宮は、自身のオカルトネタの提供者である、ミステリー愛好家の変人設計士・栗原さん(佐藤二朗)にこの間取りの不可解な点について意見を聞いてみることに…。次々と浮かび上がる奇妙な“違和感”に、栗原さんはある恐ろしい仮説を導き出す…。 そんな矢先、ある死体遺棄事件が世間を騒がせる。その現場は、なんとあの【変な家】のすぐ側だった。事件と家との関連性を疑った雨宮は、一連の疑惑を動画にして投稿することに。すると、動画を見た「宮江柚希」なる人物(川栄李奈)から、この家に心当たりがあるという連絡が入る。 柚希と合流したことで、さらに浮上する数々の謎。そして新たな間取り図。やがて二人は、事件の深部へと誘われていく―。 

 

紐解かれていく間取りの謎の先に、浮かび上がる衝撃の真実とは─。 これ以上踏み込めば取り返しのつかないことになるかもしれません。 それでも、この秘密を覗く勇気がありますか?



◎感想(ネタばれあり?!
 

最悪だった…観客が。

封切り間もないからか40人程の観客がいて、あちこちからポップコーンを齧る音が聞こえる。口を閉じずに食ってる奴も多そうだが、まあこれは仕方がないとしてもだ。ポップコーンを口に運んで汚れた手をペシペシと音を立てて払うのはやめてくれ!飲み物も最後の方で音が出るまで吸い続けるし、挙句の果てには後半でポップコーンの容器を派手に転がし、床に大量にブチまけていた。勿論そのまま退席。


それはともかく、ミステリーなのかと思っていたらホラーだったのが、別な意味で驚きだった。出だしからかなりグロい描写が多数。夢の中なのか幻想なのか別シーンなのかも判らないまま脈絡なく登場し、その説明もない、又は弱いといった感じ。

 

また劇中何度かピョコンと飛び上がった(文字通り心臓に悪い)。突然の大きな音や恐怖映像で観客を脅かすという所に意図がある為、それを期待して来たカップル等には良いが、しかしその分筋書きや台本がないがしろになってしまっている。「洗脳」という便利な用語でヒトを動かしたり、突然うまい具合に助けが来たり。最後に一人だけ行方不明のまま終わるという意図も不明。

 

ただ驚きたいだけならお化け屋敷に行けば良いのでは?等と思ってしまう。少なくともホラー映画は今後見る事はないだろう(←単にホラーが嫌いというか興味がないだけ)。


しかし、何の下調べもせずに観ると、時としてこういう楽しみ方も出来るのだと知った。
 

 

鑑賞後、原作とも言える動画を見た所、変な間取りの家について推測を行うというだけものだった。「この家は〇〇をする為のものではないか」という話を膨らませて、実際に〇〇を行ったり、何故〇〇を行う必要があるのかといった所を独自に膨らませ恐怖映画に発展させたというのが本映画の趣旨なのだろう。映画版は、まあ不快だったとか腹がたったという事はなかったが、TVで放映されても多分見る事はないだろう。これが一番の感想か。

 

書籍版では変な間取りの家の推理が多数掲載されているようなので、こちらは是非読んでみたい。また作者の「雨穴」さんの動画は、間取り以外のものも含めて非常におもしろそうだった。

 

 

 

 

 

◎後日談…小説版入手(ネタばれ注意!!

映画版の「変な家」は、大好きな「八ッ嘉村」が映画版ではホラー化(しかもダラダラと長い)して興冷めしたのと同様、(ボクは)あまり好きにはなれなかったが、反面原作には俄然興味が沸いたので、文庫版を入手。世間の評判同様、後半が別物である。手紙を含む昔語りが延々続くので確かに映像化しにくく、また読み返しの効かない映画では(もう一回観るという手もあるが)、ややこしいストーリーを簡略化する必要があるのは否めないが、それをホラー化で強引に乗り切るのも安直だ。映像ならではの表現が存分に発揮出来る前半部には尚更ホラー要素(売家内が荒れていたり何かに襲われたり蛆虫が出たり)はますます不要だ。

 

原作者が封切日にSNSで呟いた二文字から「ブチ切れいている」との憶測が飛び交っていた。この事から原作者と映画製作側との間にどんな約束事があったのか容易に推測出来る。それ程に当映画の評判はすこぶる悪い。

 

しかしそういったネガティブな思いを胸に秘めた上でもう一度観てみたいような気もしてきた。

 

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