SG9フォレスター純正オーディオのプロテイン塗装剥がし | PRYCE16写真日記

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SG9型フォレスターの(SG5型に対しての)数ある魅惑装備の一つとして、高級感あふれるプロテイン塗装によるダッシュボードがある。しかしこれは時が経つとべっとべとのねっちゃねちゃになってしまう。ダッシュボード部は7年程前に綺麗にしたのだが、使用していなかった純正オーディオは未対策。ベトベト度は更に増し、液状化している。先日カーオーディオをいじくった際、押し入れの中に眠っていたこれについ触れてしまった所、手が真っ黒になり、怒り心頭!

 

 

なので分解清掃を開始。爪8つを外すだけででフロントパネルが外せる。これで以降、本体部が黒く汚れる事がなくなった。

 

 

ねじ数本で基板が外れる。またボリューム用のつまみは上に引き抜くだけなのだが、これもべとべとなのつい怒り狂ってしまいそうだ。マイナスドライバー2本をえいっと根元に突っ込んで外すのが被害がすくない。

 

 

スイッチ類の並びが判らなくならないように分解前の最後の姿を写真を撮っておく。

 

 

導光体、CDとMDの蓋、各キーを次々と外してゆく。MDの蓋はネジだけでなく変な所に爪がかかっているので、無理にはずさず丁寧に(組立時も)。またキーも無理して爪を折ってしまうと最悪(キー欠落機程みっともないものはない)なので、ゆっくり丁寧に。また手が汚れたら都度洗わないとベトベトが伝染し、汚れていないものまで汚す事になってしまう。

 

 

その後もトントン拍子で分解出来、あっという間にパネル樹脂のみになるので、「ネチャネチャ剥離剤Nリムーバー」と水でジャブジャブ洗う。ボクは外さなかったが、窓部の透明プラスチックも外した方が、窓に小傷がつかなくて良さそうだ。

 

 

しかし組み立て時に基板を変な角度で入れたらタクトスイッチがもげてしまい、1と2のキーが効かなくなってしまった。基板は斜めに入れる必要なく、パネルと並行に真っすぐ入れれば良い。

 

 

なのでボンドでスイッチを固定した上で、切れてしまったパターンを電線で再接続。スイッチがマトリックス状に接続されている事を頭の中で描いておくと、何処と何処をつなげばよいかが推測出来る。

 

 

パネルナシの状態で火を入れて動作確認。幸いにも線1本で治った。

 

 

完成。プロテイン塗装を剥がした箇所はてっかてかの光沢となり、またCD入口上部に書かれていた「6-DISC  AUTO CHANGED CD/MD」というシルクも消えてしまい、まるで試作機のようになってしまった。キーの部分もプロテイン塗装風だが、こちらはベトベト化は起きていなかったのが幸いだった。これが乳白色になってしまったりしたらいくら正常動作するとはいってもあまりにも格好悪い。そしてフロントパネル部は大部分がキーと表示部だった為、光沢化した部分の面積はごくわずかにとどまった。50cm以上離れたら新品との区別はまったくつかないだろう。つまり運転時にはまったく違和感がない。

 

 

せっかくなので上蓋も外してみる。それにしてもこの6連装CDのメカはいつ見ても秀逸だ。本来ならCDの直径の2倍位のの奥行が必要な所だが(外付けCDチェンジャーは概ねその位の寸法だった)、それが2DINで実現された時には、星形エンジンのクランクシャフトと同じ位謎に思った。

 

 

CDを入れると飛び出てくる部分がCDプレーヤの実体だ。これにより、CDの直径プラスCDプレーヤー(?)の短辺+αの奥行で多連装化が可能となる。昔こんな形状のレコードプレーヤーがあったが、それをヒントにしたのかもしれない。

 

 

この秀逸さは百聞は一見に如かず。この動画を観れば何となくわかるだろう。

 

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