P R U S S I A N  B L U E -6ページ目

傷だらけの手に髑髏の指輪を

何をしても何を聴いても何を観ても何を感じても満たされないのは感情が薄いからだろうか。手に作った沢山の小さな傷跡は、わたしがわたしなりにやってきた事の証だけれど、こんなものは、時が経てばすぐに治ってしまう。わたしがわたしなりの一生懸命さで励んできた営みは、所詮他人にとってはちっぽけなものでしかなく、それが相手に認識されなければ、すぐに切り捨てられるほど、この世には人が溢れている。わたしの代わりなどいくらでもいるのだから。そんな時、わたしという存在は、わたしにとって大切なものでなければならないのだと思う。誰かに認められる事がわたしが存在する理由なんかではない。そうであるのならばこの世を去ろう。わたし自身がわたしを必要としなければわたしはバラバラに壊れてしまう。そこまでやわな身体ではないけれど。きっとどんな強風でも立ち向かって歩いてゆくような女だと、認識されるかもしれないけれど、誰もそんなに強くは生きれない。新しく買った高価な指輪をあまりに小さく直しすぎた。その髑髏の指輪は血の巡りを止めるかのように指に噛り付いている。

脳細胞大波乱

ついに頭が膨れ上がってパン!破裂したので死にました。そうして生きてるあたしはとりあえずふさがってしまったピアスホールを取り戻そうと格闘の旅に出たのです。ピアッサーを使うのはあまり好きじゃない。あたしがなくしたピアスホールはピアッサーなんかじゃ開けられない場所にある。いたみを痛みで中和すると少しは痛みが減るような気がするだけで、実際は全然減らないけど、ドロドロなあたしの血液をふき取った血まみれティッシュを観察してると生きてたことを思い出す。痺れるほどの痛み 顔を歪めながら針を沈ませてゆく感覚に酔いしれながら、あたしはピアスホールを手に入れた。3度目の正直。3つ目のピアスホールは痛々しくて、人に見せると皆顔を歪ませる。醜いあたしにはお似合いの穴。これで電波飛ばすの。これで電波飛ばせる日々が帰ってくる。キャッチしたらちゃんと受信してね。あたしのゆってること解読できたら送信してね。

氷の眼差しで赤い血を

避けるくらいなら近づかないで欲しい。なんの罪も責め立てる様な事もしてやしないのに、何故そうやって急に冷たくなるのか知らない。もう、焦らして焦らして焦らしてお前なんか興味ないって冷たい目で殺してやるから。あたしは誰も好きじゃない。恋だの愛だのそうゆうことに関して。男女の関係になれば友達になれないというのなら、そんな関係いらない。面倒くさいとかゆっときながら、面倒くさい態度をとるのは誰?あたしじゃない。あんたが頭の中で妄想するあたし像。そこにあたしはいないのに。

雨の日のセンチメンタル

涙はもう出なくなった。それは喜ばしい事なのか。ただ単に泣くという行為に疲れただけのような気がする。涙は枯れない。分泌物はいつも目頭でうずいている。淋しいとか虚しいとかそんな感覚だけが背中に負ぶさっている様な気がして、これはなんだろうか。わたしはまだきつい胸の痛みを欲しているのだろうか。ぼんやり考える。あんな想いは二度としたくない。そう思いながらひと時の安堵を求めて彷徨い、みじめな肉体をぶら下げて歩き回っている。悲劇のヒロインになったつもりは毛頭ないし、わたしの言葉一つで去ってゆく者達を追う気力も体力も想いもない。ただそれだけの関係だったということだ。何かアクションを起こして後悔する事はあまりなくなった。それだけの理由も説明がつく。こんな風に人間関係を疎かにする自分がいるなんて思ってもみなかったことだけれど、「嫌われたくない」だけじゃ"わたし"は"わたし"で居られなくなることも知っているからだ。口をつぐむ事は簡単だけれど、自分に蓄積されるストレスとかの方が面倒くさい。だったら全てはっきりしていた方が楽なのだ。何も言わない事のほうが楽だと思っていた。喧嘩は体力を消耗する。けれど、わたしがゆった事を相手が受け止めるだけならば、喧嘩にさえならない。後々酷い痛みに苦しむくらいなら、浅い関係の時に物事や自分という人間を飾り立てることなく伝えて、その上でわたしを受け止めてくれる人がいればそれが一番いいと思う。「こんな筈じゃなかった」 わたしはその典型例を目の当たりにして育ってきたから、飾らない人と飾らないで関われればいいと願う。

赤い血が流れる時

殺し屋は二人居た。 あても無く彷徨う夜の街で、眠らない夜の街で二人は出会った。 偶然にして必然の出来事。 この世に存在する偶然というものは多分皆必然なのだ。
女は疲れきっていた。ただ疲れていた。 迷路を彷徨っているようなそんな気がしていた。薄暗い道を切り抜けることなど彼女には容易い事である筈なのに 迷路でさえも真っ直ぐ進んで切り開いてゆくような強い芯を持った女が道の途中で立ち止まっていた。 男は感情を押し殺す術を知っていた。もはや感情というものなど存在しないかのように。いつの間にか表情も 喪失した。彼にとって迷路とはクロスワードのようなものだった。道は彼を導き、道の流れに沿って 進めば迷路など簡単にすり抜ける事ができるのだ。その道の途中で、真っ直ぐ前を向きながら流れる 涙を拭おうともしない女が立っていた。月明かりに照らされた女の頬をつたう涙が輝いている。 いつもなら何食わぬ顔で通り過ぎていただろう男も女の美しさに目を奪われた。 それは一瞬の出来事だった。女はピストルで男の胸を撃った。 男の身体はぐらりと傾き倒れた。

続く

不味いものほど癖になる

ガキッ グシャッ バリッ ベチャッ ボキッ メリメリッ なあ、お前がくれるのかよ。一体お前はなんなんだ。種馬は食い殺す。去勢だ去勢。いや、食料はそのままおいしく頂きます。骨も残しません。カルシウムだからね。だから行方知れずのままだ。お前の腐った性根も吸収してやるよ。知ってたか?阿多死の主食は種馬なんだ。いらないものは排出物

泣かないでボクのマリア

アタシのエキセントリックな行動についての説明はいちみくろんたりともしたくない。でもってその代償として失った人のことについての説明もする気は全くないのだけれど、何か喪失感がアタシを書くという行為にいざなうのです。 それは(喪失)むしろプラスの出来事なのかもしれないけれど人生において大切なものベスト3に入るであろう「人との繋がり」をぶった切ったアタシの奇矯について。これはもしかしたら後悔とかゆうものなのかもしれない。けれど済んでしまったことは過去でしかなくて、何も取り返しなどつかないのです。だからアタシに残された選択は待つということだけなのでしょう。それは永遠かもしれない。言い訳などしたくない。責められれば困惑した顔をするしかない。アタシはまだ愛だの恋だの求めてるから、近くて遠い距離に苛立ちを覚え、そしてアタシの思考能力は真っ逆さまに落ちてゆき、細胞がプチプチと音を立てて壊れた。アタシは全く以って我慢弱い。色々な事柄が積み重なって、言葉の足りないアタシは説明が苦手。心を伝えようとしたところでその心が相手にどのように伝わるのか解らないでしょう?伝言ゲームみたいなもの。アタシの脳が判断することと相手の脳が判断することは全く異なる。限りなく近い。そのどっちかか、はたまた何か他の道があればいいと思う。むしろそれを懇願している。許してなんて言えない。けれどそんな簡単な言葉しか浮かばないのよ。それが簡潔な言葉であればいいと思う。もう言葉なんていらない。

ポー殺人事件

発狂 毛糸無駄遣い ボンボン製作 何か作り出そうと思案しても何も浮かばない 浮かぶのは眠る前 忘却 いかれたスカートでも作ってみようか 郵便局にゆかなきゃならない モデム返してない そろそろ風呂入れ 映画すらつまらない 読みかけの本ほおったらかし 虚しいは淋しい? 淋しいは虚しいのか? 淋しくない 虚しくない 塊になる 粒子の集合体 石になる とりあえず汚れ落として来いよ 

サモナクバオマエヲ処刑ニ処スル

ここは何処?ワタシはだあれ?なんぞ警官が御託を並べワタシを恐怖へ追い込もうとしている。あら、貴方の頭にやかんを乗せたらきっとおいしいお茶が飲めるのに。「喉が渇いたわ。あら、血。何故にワタシは怪我なぞしているのかしら?」茹でタコ警官がワタシを拷問にかけたのね。そうだわ、そうに違いなくってよ。だからワタシには記憶がないのよ。これじゃあ茹でタコのゆう「吐く」とゆうことさえできやしないわ。どうしてくださるの?「ワタシの記憶を返して頂戴」 「何をほざけたことを。お前は自ら頭に石をぶつけて自殺しようとしたのではないか!」なんてこと!!自分の罪をこのかよわい子羊のようなワタシに擦り付けるなんて!言語道断!「男児たるもの」などと声を高らかに謳う男の発する言葉なんてこんなものなのかしら。ワタシは茹でタコの間抜け面をまんじりと見詰めるほかございませんでした。

本当の敵は自分の分身

赤子を産んだ。未熟児だった。それでも驚異的な生命力で赤子は育っていった。わたしは安心しきっていた。赤子はすくすく育ちどんどん大きくなっていった。それにしても大きくなるのが早すぎる。顔、身体全て赤子のままなのに巨大化していっているような気がしてきた。ジャイアントベビー?否 わたしが小人化していっているのだということに気づいたころにはもう遅かった。赤子はわたしが母親だということすら忘れていた。わたしをおもちゃだと思い込んだ赤子はわたしを振り回し、わたしの全身の骨は粉々に砕けた。赤子は無邪気にわたしを玩んだ。そうしてわたしを口に含む。痛みと息苦しさに悶えながらわたしの意識は遠い何処かへ消えてった。飴玉ほどのわたしの頭を飲み込んだ赤子は泣き叫んだ。赤黒く変色してゆく赤子の顔。誰もいない部屋。