時に・・・
こんな質問をしてみる。
「日本一の飲み屋は無い。何故か?」と。
相手からは
いろんな答えが出てくるが・・・
もっとも多いのは
「一番の定義がないから」というものだ。
何をもって
一番とするのか・・・
誰にとっての一番なのか・・・
その、選択肢の数だけ、
一番は存在する。
故に、
日本一は決められないのだと・・・
なるほど!
もっともな話である。
非常に論理的
かつ模範的な回答だ。
だが、私の求めている答えとは違う。
そこで
もう一度考えて貰うのだ。
「日本一の飲み屋が存在できない、
もっと明確な理由がある。それは何か?」
皆、答えに詰まってしまうのだが・・・
実は
至って簡単な話なのである。
日本一の飲み屋が存在しない理由。
それは、
お店が潰れてしまうからだ。
誰にも文句のつけようがない飲み屋・・・
仮に・・・
そんな
飲み屋があるとしたら・・・
それは
どんなお店だろうか???
立地がよく・・・
食事も美味しく・・・
酒は最高級の吟醸から
クラフトビールや年代物のモルトを取り揃え・・・
一人当たりのスペースも広い。
使っている調度品は
職人ものの高級品で・・・
食器は目にも柔しい一流品・・・
サービスも満点で・・・
そのうえ
料金は驚くほどに安い。
そんな
夢のようなお店があるとしたら・・・
数ヵ月後には
間違いなく潰れているだろう。
全てを一番にすると、
経営は成り立たないのである。
経営とは
全ての分野で一番になることではない。
どの分野で勝って・・・
どの分野で負けるのか・・・
それを決めることが
経営なのだ。
だからこそ・・・
そこには
2つのセンスが求められる。
ひとつ目は
勝ちどころを決めるセンス。
この分野でだけは、絶対に負けない!
というポイントを決めるためには・・・
顧客と商材を
絞り込むセンスが必要だ。
そしてもうひとつ・・・
勝てない分野で、
どのように負けるのか・・・
負けてもいい、とはいえ・・・
負け方は非常に重要だ。
味で勝負しているから、
サービスはどうでもいい・・・
という訳には、いかないし、
安さで勝負していなくても・・・
価格の設定は
非常に重要なポイントだ。
つまり・・・
負け方にも
センスが問われるということなのだ。
どこで勝つのか???
そして、その他の分野で、
どう負けるのか???
この2つのセンスこそが
「チーム、会社、店舗」の
未来を左右するのだと思う。








