図のように、すべての辺の長さが同じである正四角すいA-BCDEがある。
BD=10であるとき、次の問いに答えよ。
(1)省略
(2)正四角すいA-BCDEの体積を求めよ。
(3)辺AC上にAP:PC==3:2となる点Pをとる。
(ア)Pを通り、△ABEに平行な平面で正四角すいA-BCDEを切断するとき、(以下略)
(イ)(ア)で2つに分けられた立体のうち、頂点Bを含む立体の体積を求めよ。
小学生でも解ける問題です。
因みに、洛南高等学校附属中学校では、この問題よりもっと難しい立体図形の問題が出されています。
(1)と(3)の(ア)は√が絡みますし、メインの問題を解くにあたっては不要なので、省略しています。
また、問題文の正四角すいの図も使わないので省略しています。
さて、洛南高校の問題を解いていきましょう。
(2)
正四角すいA-BCDEを2つ組み合わせた図形は正八面体となりますが、この正八面体は、一辺の長さが10の立方体の中にぴったり入ります(日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2006年第6問、大阪星光学院高等学校2024年数学第5問の解説を参照)。
したがって、正四角すいA-BCDEの体積は
10×10×1/2×10×1/3×1/2
=250/3
となります。
(3)(イ)
切断した立体を真横から見た図で考えます。
また、( )の中の数字はBEの長さを5としたときの、高さを表します。
四角すいA-BCDEと切断後の2つの立体のうち小さい方の体積を比べます。
底面積の比 (5×5):(2×2)=25:4
高さ(平均)の比 (0+5+5)/3:(3+5+5)/3=10:13
だから、
体積の比 (25×10):(4×13)=125:26
となります。
したがって、求める体積は
250/3×(125-26)/125
=66
となります。
因みに、仮に三平方の定理を知っていて、ルートの計算ができるとしても、上のように解いたほうが計算が楽になります。