日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2006年の問題

 

今回は、日本ジュニア数学オリンピック2006年第6問を取り上げ、解説します。

立方体と正八角形の相互関係にまつわる問題ですね。
この相互関係に関する問題は中学入試で昔から出されています(灘中学校1999年算数2日目第4問など)。

 

 

 

 

 

立方体の各面の中心を結ぶと正八面体になります。

図の黄色の面に着目して、立方体の体積と正八面体の体積を比べます。
立方体ABCDEFGHと比べると、正八面体IJKLMNは、底面積が1/2倍で、高さが1倍で、柱体に対して錐体だから、その体積は1/2×1×1/3=1/6倍となります。

  

ここで、三角形IKLの重心Pについて考えます(他の面も同様)。
水色の三角形とピンク色の三角形と紫色の三角形の面積はすべて等しくなる(いわゆるベンツ切りの手法ですぐに確認できますし、三角定規の等分割(ここでは3等分)からもすぐにわかります)から、三角形IKLの面積:三角形PKLの面積=3:1となり、2つの三角形は底辺が等しいから、高さの比(IO:PO)=3:1となります。
三角形INOを抜き出して考えます。
INは立方体ABCDEFGHの一辺の長さと同じですね。
PQが正八面体の隣り合う面どうしの重心を辺で結んだ立方体(Xとします)の一辺となりますが、これはINの1/3倍となります。
立方体Xと立方体ABCDEFGHは相似で、相似比が1:3だから、体積比は(1×1×1):(3×3×3)=1:27となります。
結局、
  立方体Xの体積:正八面体IJKLMNの体積
 =1/27:1/6
 =2:9
となるから、答えは2/9倍となります。

最後に、正四面体と正六面体(立方体)と正八面体の相互関係について確認しておきます。
正八面体IJKLMNは、4点A、C、F、Hからなる立体(正四面体ACFH)の中にぴったり入ります。
正四面体ACFHの体積は、立方体ABCDEFGHの体積の1-1/2×1×1/3×4=1/3倍となるから、正八面体IJKLMNの体積は正四面体ACFHの体積の1/2倍となります。
日本数学オリンピック2002年予選第4問(正四面体と正八面体の相互関係の問題)もぜひ解いてみましょう。

 

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