Anglerfish(アングラーフィッシュ) の感想(レビュー)です
かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です
見るときに注意してください
---------キ-------リ-------ト-------リ---------
【PV】
【感想】
セーラー服を着たおっさんが主人公のゲームということは大分前から知っていたけど、そのゲームが配信されたということですぐ購入しました
好奇心で
Steam の説明文に『死にたい者だけがついてきなさい』(引用。抜粋)と記載されています
この一文が重要です
不条理なホラーゲームで、死ぬと戻されループし続けます
「死」が身近にあって予測できない死が待ち受けています
たくさんあります
マルチエンディングでエンディングを見ると次の周が始まります
同じ展開はありません
シークレット以外のエンディングを見ました
グラフィック・音楽について
主人公を含めセーラー服を着たおっさん達がいることのインパクトが強すぎるます
しかし、段々気にしなくなります
死にまくるから
ダンジョンでは暗い部屋が多く、ときにはわかりづらいことがあります
もう少しだけ見やすいとよかったです
タイトル画面の音楽が『山の魔王の宮殿にて』(ペールギュントより。グリーグ)をアレンジしています
アングラーフィッシュのジュークボックスで曲を変えることができ、山の魔王の宮殿もその中の一曲となっています
ダンジョンに行くと曲が変わるのでおまけ程度です
メインではないし、そのうち単なる通過点と化します
《説明》
サバイバルホラーゲーム です
≪操作≫
左スティック:移動
R2ボタン:銃を撃つ(銃を入手後)
◯ボタン:インタラクト
□ボタン:頭変更(?)
オプションボタン:ポーズメニュー
≪基本≫
1.マルチエンディングでクリアする度に違うエンディングになる
ゲーム内容について
最初にいくつかの質問に答えます
まずは、三つのドーナツから一つを選ぶことで特別なことが三つ起こるようです
真ん中のチョコにしました
何が起こったのかはクリアした今でも不明です
次にモニターに映っているゲームを選びます
しかし、全部プレイできませんでした
そしてキャラクターを選択します
ウサギのお面を被ってセーラー服を着た中年太りのおっさんしか選べません
最後に8人から声を選びます
近くにインタラクトできるものがあるときは声が教えてくれます
しかし、ここ以外では一切気に留めませんでした
そんな余裕などありません
まだ始まってもいないのに理解不能なゲームだとわかりました
セーラー服を着たおっさんどもがアングラーフィッシュにやって来ました
女性から電話番号を多く聞き出せたら勝利というゲームが始まります
こんな風貌の人に教えてくれる奇特な人はいないだろうと思いつつも、とりあえず電話番号を聞き出そうと話しかけました
って下のSSは話しかけてないけど…
そして、おそらく12時の鐘が鳴ったら化け物がわんさかやって来て首を切られました
何事もなくアングラーフィッシュ前から始まりました
二周目の開始です
今度は入口に草刈りハサミが落ちていました
それで右端の扉に絡みついている草を刈って部屋に入るとショットガンがありました
ショットガンを入手してからダンジョンに行ってアングラーフィッシュから脱出する方法を見つけることになります
一周目でわんさか現れた化け物がいるのでショットガンで倒しながら進んでいきます
途中で死んだら、またアングラーフィッシュの外から始まります
ダンジョンも最初からになるけど、ショートカットできるようになるので徐々に探索が楽になります
死にながら少しずつ攻略方法がわかるようになります
しかし、毎回同じだと限りません
前の周にはなかったことが起こって死んだりします
なんだったら何もなくても死にます
一度探索しているから安心ということはありません
部屋によって雰囲気が変わり、基本的にルートが決まっています
しかし死ぬ度に敵が出たり、逆にいなくなったりして様子が変わります
アングラーフィッシュの様子も変化します
あまりにも死にすぎたせいか応援メッセージがあちこちに設置されて逆に戸惑ったことがあります
想定された死に方をすることが多くデベロッパーも満足するだろうって思います
死ぬと入口前の犬(周回すると変わることがあります。プレイしていくうちに気にしなくなりました)が質問してきます
それに YESかNOで答えます
単語の方に向かって潰すことで答えます
それが何を意味するかはわからないけど、突然死んだり意味不明なことが起こることもあります
何もかも信用できず油断できません
草を刈った部屋はセーフルームで、バーテンダーがいます
お話しした後にお酒を振る舞ってくれます
その内の一つを飲むことができます。飲まなくてもいいです
進行状況に応じてお酒の種類が増えるけど、飲んで後悔したことがあります
誰も信用できません
でも、死にすぎると強力な銃を貸してくれます
いつも優しくしてくれたらって思います
ダンジョンのどこかにノームが4体隠れていて、見つけるとシーッと言われます
これがノームだと気づくのに時間がかかりました
「死」のフラグかと思っていました
帽子の色でセーフルームの左側にあるランプが光ります
すべてのノームを見つけたことに数回死んでから気づいてチェストを調べるとスニーカーが出てきました
調べた分出てきます
でも、次の周でなくなりました
スニーカーは何?
ゲームを数回起動したときに突然実写映像が始まりました
鏡に主人公の姿が写っていて、ポイント アンド クリック アドベンチャーゲーム が始まり動揺しました
「なんだこれ?」って思いながらプレイし、クリアしたら何事もなくゲームが始まりました
ゲームそのものが不条理です
気になるのがダンジョンのあちこちに似つかわしくない部屋があることです
部屋名が書かれた扉に入るとダンジョンとは思えない現実の風景を垣間見ることとなります
そこでアクションをすると奇抜な格好の主人公の「普段の様子」を見ることができます
まともな姿の主人公と家族のビジョンを見ることができます
他にもあちこちにまともな姿の主人公の写真が張られています
主人公の過去も関係しているのかと思うけど、目の前に映る主人公の姿を見ると「どうしてこうなった?」とツッコミせざるを得ません
しかし、このゲーム自体何が起こるかわからず信用できないので、これらの物が主人公の過去に関するものか信用できません
感情をもてあそんでいます
シークレット以外のエンディングをすべて見てそう確信しています
シークレットで覆りそうですが…
ボス戦があります
不条理に死んでいくゲームと思っていたので予想外でした
ただ、このボス戦も攻略法がわかるまでやられました
ボス部屋は広いけど床が狭すぎて二回戦目のときに勢い余ってボスと戦う前に落下しました
バーテンダーから「本気でやってる?」みたいなことを言われたけど、主人公の姿を見て「本気でやれると思う?」と言い返してやりたくなりました
優しいのがボスと戦うとさらなるショートカットができるので再戦までが早いです
不条理系だけど煩わしさやダレることがありません
初めてボス戦に勝利した後に焦ることが起こります
セーフルームのバーテンダーにバカにされた落下死がよぎりました
今度はボス戦部屋からアングラーフィッシュまで戻ることになります
なぜかショットガンがなくなっているので敵が現れたら逃げるしかありません
ここも一筋縄にいかず、ようやくアングラーフィッシュを脱出してエンディング、スタッフクレジットとなるかと思いきや終わらないです
不条理さが増していきます
ここから先も死ぬし長いけど、ようやくエンディングを見ることができました
マルチエンディングとなっていて、クリアするごとに違うエンディングを見ます
最初のエンディング名は Playthrough 1 です
開発者の長めの会話があり2周目が始まりました
エンディングは Playthrough 1~3・シークレットエンディングがあります
Playthrough 1 を見た後を2周目(Playthrough 1 を見た後)と呼びます
ここから銃が変わります
右スティックで照準を動かして撃つという非常に扱いづらい銃に変わりました
慣れるまでダンジョンに行く前にやられてしまい絶望しました
この銃の利点は画面すべてに照準を動かせるので遠くにいる敵も攻撃できることです
ショットガンは自分のいる位置から上下左右にしか撃てないけど、2周目(Playthrough 1 を見た後)の銃は射程範囲が画面いっぱいだから照準が赤くなったらブッ放しました
また、一周目と同じ部屋でも違う展開なので違う攻略をします
一周目より難しいです
部屋名のあるエリアに目のあるミミズのような虫がいます
銃で目玉を潰し、全部潰したらアングラーフィッシュの2階にある宝箱が開きます
目玉の親分を倒すと光るので調べるとバリアが手に入ります
銃に慣れボス戦も勝利し、なんやかんやあって死んだ後に、もう質問しなくなった犬から「歌を聞く?」と尋ねられました
『イエス』と答えるとエモい歌が流れます
アングラーフィッシュが血みどろでダンジョンがエモくなっていました
不条理な世界での癒し(音楽のみ)と思っていたのに曲が終わると死にました
2周目も不条理です
何を言ってるかわからないかもしれないけど、恋をした腕がどっか行ってしまって銃が撃てなくなったことがあります
キョトンとしました
二周目のエンディングは Playthrough 2 です
このエンディングは Playthrough 1 より想像できました
そして3周目があることを示唆されます
今度はさらに難しいです
入り口にいる犬に諦めろと言われたり秘密のバーテンダーに慰めや労いの言葉よりも理不尽な扱いを受けることが多くなります
また、アングラーフィッシュのバーテンダーがボスとなって襲ってきたことがあります。強いです
最初は銃がなく地獄の旅路だったけど、ネズミが後をついてきていることに気づき、このネズミがヴァンパイアを一撃で倒したりレバーを引いてくれたり大活躍です
数回のプレイを経てニワトリガンを入手しました
一周目の銃と攻撃範囲が同じで、倒すとヴァンパイアの姿が変わり無害となります
パックマンを突然プレイさせられたり不条理さが増していきます
Playthrough 3 もようやくクリアしました
エピローグは予想できました
スタッフクレジットが最後の晩餐のオマージュだし最後まで不条理でした
モノローグが出ることがあるけど Playthrough 2・3 は正反対の展開となります
モノローグさえ信用できなくなります
その他・まとめ
死ぬことがわかっているならいいけど、死なないときでも死んでしまいます
ある意味理不尽な展開だけどイラッとすることはありませんでした
それは、このゲームが理不尽であることを私が受け入れているからです
そして、この不条理な展開を楽しみにしているからです
予測不能な展開が面白く、また、リトライが早いのもイラッとしない理由です
一周目では死にすぎると強力な銃を貸してくれます
また、周回問わずショートカットできるようになったり簡単になることがあります
不条理に死ぬけどプレイする上では親切な作りとなっています
不条理系ホラーで何が起こるかわからないです
でも怖さよりもダークなユーモアの方が強いです
主人公の格好が強すぎるのでホラーゲームとして怖さは感じないけど、主人公の中年がこの服装を着ている方がリアルで怖いです
人を選ぶゲームであり、この不条理さを受け入れることができるか、死ぬことをどう感じるかがプレイする上での指標となります
もし、一度も死なないでクリアしたいと思うなら諦めた方がいいです
死ぬから
お勧めです
【評価】
○:予測不可能な展開、物語
○:様々な「死」を見ることができる
○:ショートカットができる など 親切なシステム
×:不条理な死を受け入れられないと難しい
×:セーラー服を着た中年のおっさんのインパクト(人による)→ 私はプレイしている内に「記号」として見るようになったので気にしなくなった。ポイント アンド クリック アドベンチャーゲーム 以外で