【感想】 The Creepy Syndrome | 遙か宇宙の彼方へ

遙か宇宙の彼方へ

のんびりと更新していく予定です

 The Creepy Syndrome(ザ クリーピー シンドローム) の感想(レビュー)です

 かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です

 見るときに注意してください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


---------キ-------リ-------ト-------リ---------

 

【PV】

 

 

 

【感想】

 

tehmeocrrdeneypsy1

 

 オムニバス形式のホラーゲームです

 四編の物語があり、物語としては単独で繋がっていません

 また、システム など も物語によって変わります

 

 それぞれの物語はマルチエンディングでグッドエンディングとバッドエンディングがあります。一つだけ三種類あります

 そして、そのエンディングの数によって全体のエンディングが決まります

 

 だから各話は繋がっていないけど特定のエンディングの数によって全体の流れが決まります

 

 

 各話は短いので短時間でクリアできます

 

 

 《説明》

 

 サイコホラーアドベンチャーゲームです

 

 

≪操作≫

 

 左スティック:移動

 

 ◯ボタン:決定

 

 オプションボタン:ポーズメニュー

 

 

≪基本≫

 

 1.四つあるシナリオから選ぶ

 

 (1) 各シナリオごとに複数のエンディングがある

 

 2.マルチエンディングで三種類ある

 

 

 ゲーム内容について

 

 ゲームを始めるとテーブルの向こうにタバコを吸っているスーツ姿の初老の男が座っていました

 どうやらプレイヤーはセッションを受けているようです

 

 尖ったピアノ音楽が奏でられる中、初老の男が語ります

 

 男の突然の笑い声でビックリしました

 ある意味、ここが一番のビックリポイントとなりました

 

 プレイヤーが四つあるセッションから一つを選ぶことで始まります

 選ぶといきなりテレビノイズが入った後に各物語が始まります

 

 物語を終えるとまたここに戻ります

 初老の男がプレイヤーのした行為について話します

 ときには笑うこともあります

 

 わかりやすく説明すると、このセッション部分は『世にも奇妙な物語』のタモリさんのパートです

 物語の最初と最後にタモリさんが出てくると思うけど、これがこのゲームにおける『セッション』パートです

 

 

 セッションは、監視・常道の主・赤いボタン・ノクターン があります

 

 各話にはグッドエンディングとバッドエンディングがあります

 

 第一話・第二話は行動で、第三話・第四話は選択によって分岐します

 選択の方が、それまでの行動と周囲の状況から判断しやすいかと思います

 

 クリアするとセッションを選択するときにクリアしたタイトルにペケマークがついています

 緑色がグッドエンディング、赤色がバッドエンディングです

 

 私は第一話だけ赤色のペケマークでした

 

 この各話でのエンディングによって全体のエンディングが決まります

 こちらもマルチエンディングで三種類あります

 

 私は第一話だけバッドエンディング、それ以外はグッドエンディングを見たら、最終的にグッドエンディングでした

 全部同一エンディングを見ることが分岐条件ではないようです

 

 おそらく分岐の条件は各話のバッドエンディングの数によって決まるかと思います

 具体的には以下の通りです

 

 グッドエンディングは赤色のペケが一つ以下

 中間のエンディングは第二話でオルタナティブエンディング(赤色のペケがつく)、他が赤色のペケ一つです

 バッドエンディングは赤色のペケが三個以上

 

 グッドエンディングは非常に奇妙です

 中間のエンディングがエンディングと言えるものではなく、バッドエンディングが一番恐いかと思います

 

 また、バッドエンディングではスタッフクレジット中に囁き声が聞こえます

 

 

 『監視』について

 

tehmeocrrdeneypsy 2

 

【説明】

 

<操作>

 

 左スティック上(方向キー):前へ移動

 

 右スティック:ポインター(目のマーク)を動かす

 

 ◯ボタン:(目のマークを動かし色が変わったところで)調べる、取る

 

 オプションボタン:ポーズメニュー

 

<内容>

 

 1.通路をまっすぐ進み、目のマークが出たら周囲を調べる

 

tehmeocrrdeneypsy 4

 

 (1) アイテムを調べる

 (2) パズルを解く → 解錠するための暗号解読、ピースを並べ替えて絵を作る

 

 2.ハートマークは三個

 3.オプションボタンでポインターの動く速度を変更できる

0.5ずつ倍率を変更でき最大2.5

 

tehmeocrrdeneypsy 3

 

 

【感想】

 

 不明瞭な音楽にハッキリと水が滴る音、そして呼吸音が聞こえます

 

 プロローグとは違いフルボイスです

 声から女性が主人公だとわかります

 ちなみにフルボイスは第一話だけです

 

 記憶が曖昧で少しずつ何があったか思い出していきます

 

 

 悪夢がダンジョンRPGっぽい画面になっているけど前しか進むことができません

 左スティック上で前に進むけど、ちょっとだけ癖があり長押しぎみにしないと移動してくれません

 

 

 最初は狭い通路をまっすぐ進む → 女性の語り(文字のみの画面) → 通路 → 女性の語り → … と交互に切り替わりながら進行します

 やがて交互に切り替わるのではなく、通路を進んでいるときに女性の語りがウィンドウに表示されるようになります

 

 通路をまっすぐ歩き続けているとポインターが出ます

 ポイント アンド クリック アドベンチャーゲーム のようにポインターを怪しい物の前に合わせてから調べます

 

 メモ など を読んだり、アイテムを調べたり、パズルを解くことで少しずつ女性のことがわかっていきます

 

 

 ポインターが出るときは調べ、出ないときはまっすぐ進みます

 

 第一話目から重かったです

 最初はダンジョンRPGだと思っていたけど単に真っ直ぐに進むだけとわかりキョトンとしました

 

 軽い謎解き要素と徐々に真相がわかる展開はよかったです

 

 

 ゲージが出てきてセーフゾーンで止めるミニゲームが一番戸惑いました

 セーフゾーンがどれかわかりづらいです

 

tehmeocrrdeneypsy 5

 

 体力がありハートが3個あります

 行動によって下がることがあります

 たとえば、上述のセーフゾーンで止めるのを失敗するとハートを一個失います

 

 このハートは回復することがないので注意です

 

 

 グッドエンディングとバッドエンディングがあります

 

 

 『常道の主』について

 

 

tehmeocrrdeneypsy 6

 

【説明】

 

<操作>

 

 左スティック:移動

 

 ◯ボタン:捜査

 □ボタン:インタラクト

 

 オプションボタン:インベントリ

 

tehmeocrrdeneypsy 7

 

<内容>

 

 1.『捜査』ボタンは調べること

 2.細かい四角形が散りばめられているところから次の画面に移動できる

 

tehmeocrrdeneypsy 9

 

 

【感想】

 

 タイトル前に文章が表示されます

 

『監視』では、文章に続きがあるときは大きめの逆三角形マークだったけど、『常道の主』では『◯を押して続行』と表示されます

 ゲームによって変わるようです

 

 

 主人公はロドリゲス警部です

『道の子供たち』と呼ばれる教団を巡る物語です

 

 

 四作品の中では一番ゲームらしく地道に捜査していきます

 アドベンチャーゲームです

 

 一色のドット絵に一定のリズムと音程の音楽で、大きな効果音で驚かせます

 

 アイテムは赤色なので見落とすことがありません

 また、怪しい場所でボタンが表示されるので迷いにくいです

 赤色を探すのも一つの手です

 

 フラグを立てると別の場所で何かが起こるゲームで、同じ場所に戻ったときに変化が起こることがあります

 血痕が誘導するシナリオでもあります。導線が『血』です

 

tehmeocrrdeneypsy 10

 

 途中から怪物が襲ってくるようになるので逃げるしかありません

 

tehmeocrrdeneypsy 12

 

 追いつかれるとゲームオーバーとなります

 リトライは決まった場所からです

 

 怪物が襲ってくると音楽が変わります

 この怪物は別の画面に移動しても追いかけてきます

 別の画面に移動したときに奇妙な効果音が聞こえたら追いかけてこなくなりました

 

 怪物は物語が進むと別の場所にいるので消えたと思って油断しているとやられます

 

 

 建物内の二階の階段を捜査すると『上半身は腐乱している…。』と表示されます

 これは主人公のこと?遺体のこと?

 ローカライズが言葉足らずで意味不明です


 

 あちこちフィールドを移動したり軽い謎解きがあります

 敵から逃げるシーンもあるけど、最後で法則がわかるまでゲームオーバーになりました

 

 全四話の中で一番ゲームオーバーになりやすいです

 謎解きをしないとゲームオーバーになる場合があります

 

 

 この話だけエンディングが三種類あります

 エンディングの分岐条件は以下の通りです

 

 1.アーティファクトを聖杯に使用しゴーストを開放したか?

 2.儀式用の短剣を生け贄に使用したか?

 3.祭壇から別世界へ行き心臓を破壊したか?

 

 グッドエンディング:(1,2,3)=(はい,いいえ,はい)

 オルタナティブエンディング:(1,2,3)=(はい,はい,関係ない)

 バッドエンディング:(1,2,3)=(いいえ,はい,関係ない)

 

『関係ない』とは、その場面に行く前に終了するからです

 二番目の項目を実行(「はい」と選択)することでエンディングに進みます

 

 グッドエンディングで緑色のペケ、残りの二つのエンディングでは赤色のペケがつきます

 

 

 『赤いボタン』について

 

tehmeocrrdeneypsy 13

 

【説明】

 

<操作>

 

 左スティック・右スティック・方向キー:指カーソルを動かす

 

 ◯ボタン:アクションを実行

 □ボタン:(オブジェクトの上で)選択

 

 オプションボタン:ポーズメニュー → 第一話と同じ

 

 

<内容>

 

 1.指カーソルで左下のコマンド(観察・インタラクト・使う)に動かし、実行したいものに合わせて◯ボタンを押す

 2.指カーソルを物に合わせて◯ボタンを押す

 

tehmeocrrdeneypsy 15

 

 3.コマンド一覧

 

 (1) 観察:調べる

 (2) インタラクト:アイテムを取る

 

     a.手に入れたアイテムは画面右下の枠に移動する

 

 (3) 使う:アイテムを使用する

 

     a.『使う』は□ボタンでアイテムを選ぶと自動的に『使う』に変わる

     b.使い終わったアイテムは自動的に枠から消える

     c.二つのアイテムを選ぶと別のアイテムになる

     d.『使う』のやり方

 

     (a) アイテムに指カーソルを動かして□ボタンを押すとオレンジ色になる

     (b) コマンドが『使う』に変わる

     (c) そのまま指カーソルでアイテムを使用したい場所に動かし◯ボタンで使う

 

 

【感想】

 

 コンピューターと電話が置いてある机が映し出されています

 電話が鳴り続けています

 

 画像が荒く抑えられた色彩です


 最低限のものしかないグラフィックだけど、スイッチを切り替えた後に全体画面のグラフィックに反映されます

 細かいところだけどよくできています

 

 

 謎解きアドベンチャーゲームのようで、システムとしては昔のアドベンチャーゲームのようです

 

 画面左下の行動を選んでから、それを実行したい物を選ぶことで進行します

 

 

 何もわからないまま始まります

 四作品の中で一番わかりません

 

『監視』もわからないけど徐々にわかるようになります

『赤いボタン』はわからないまま作業をし、作業をしながらここがどこなのか何をしようとしているかがわかります

 しかし、何でこのようなことをしているかが不明です

 

 作業を進めていくにつれ激しさを増す怪奇現象を見るにつれ自分のやっている行為に疑問を持つようになります

 

 とりあえずコーヒーを飲んで(ゲームでできる)落ち着くことができます



 『ノクターン』について
 

tehmeocrrdeneypsy 17

 

【説明】

 

<操作>

 

 左スティック:移動

 

 ◯ボタン:インタラクト

 

 オプションボタン:ポーズメニュー

 

 

<内容>

 

 1.マークについて

 

 (1) ルーペマーク:調べる

 (2) 電球マーク(白):明かりをつける

 

tehmeocrrdeneypsy 18

 

 (3) 電球マーク(黒):明かりを消す

 (4) 手マーク:部屋を移動

 

tehmeocrrdeneypsy 19

 

 2.怪物が襲ってくるとき

 

 (1) まずは砂時計がマックスになる前に隠れる

 

tehmeocrrdeneypsy 20

 

 (2) 隠れたらゲージが出る

     ゲージの上をバーが動くのでセーフゾーン(中央部分の黒色部分)で止め怪物がいなくなるまで繰り返す

 

tehmeocrrdeneypsy 22

 

 

【感想】

 

 ドデカ効果音から始まりビックリしました

 この話での唯一のビックリポイントです

 

 

 会話中に顔アイコンが表示され、現在の目標が出ます

 横からの視点になっていて横に移動します

 

 電気をつけても主人公は不鮮明です。ドット絵となっています

 顔アイコンはハッキリとしています

 

 ホラーっぽい音楽で、四作品の中では一番ホラーな音楽です

 

 

 主人公は家でひとりぼっちの女の子です

 サイトで見た魔女の儀式を行おうとしています

 

 サイトの情報ということで怪しいです

 雰囲気としてはB級ホラーっぽいです

 

 突然ガラスが割れる音がしたり、電気が消えたりします

 ベタな展開が多いです

 

 

 魔女の儀式も奇妙なもので、家の電気をつけたり消したりというようなことをします

 

 ランタンを持って移動するけど暗いです

 

 

 後半は怪物から逃げながら部屋に戻ります

 怪物から身を隠してやり過ごすゲームで、そこまで本格的なものではなく軽く導入されている程度です

 ただ怪物がいなくなるまで繰り返すので結構長いです

 

 数はランダムです

 

 一回だけ怪物に見つかりました

 リトライはバスルームからでした

 

 

 その他・まとめ

 

 それぞれのシナリオが短く一日でクリアできるかと思います

 各話の大体のクリアまでの時間は以下の通りです

 なお、初見プレイでの話です。( )内は時間についての考えです

 

 第一話 監視    30分(もう少し短くプレイできる)

 第二話 常道の主  40分(一番時間がかかる)

 第三話 赤いボタン 30分(ウロウロしていた時間があるのでもう少し短くプレイできる)

 第四話 ノクターン 20分(一番時間が短い)

 

 

 第三話・第四話は選択によってエンディングが決まるけど、これは自分の信じているものを信じることができるかということに尽きます

 

 自分の信じているものが「正しい」ことか否かを考えることは、のめり込めばのめり込む程難しいかと思います

 このゲームでは、そこに至るまでの過程の話がなく、要するに淡白だから、決断もあっさりと決めてしまいました

 そこについて掘り下げていればもっと楽しめたかと思います

 

 

 オムニバス形式のホラーゲームは昔のテレビ番組(トワイライトゾーンやアウターリミッツ など)のようで個人的には好きです

 

 

 お勧めです

 

 

【評価】

 

 ○:四編の短編集ごとにグラフィックやシステムが変わる
 ○:各話の物語
 ×:あっさりぎみ