GYLT(ギルト) の感想(レビュー)です
かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です
見るときに注意してください
---------キ-------リ-------ト-------リ---------
【PV】
【感想】
RiME を開発したスペインの Tequila Works による作品です
他にも、Cavalier Game Studios と共同開発の TheSexyBrutale があります
GYLT は元々 Google Stadia(グーグル ステイディア) で独占タイトルとして配信されていたけど、Google Stadia が終了するのに伴い他の機種でも配信されました
ちなみに日本では提供されずに終了しています
イジメをベースにした作品なので人によっては辛い描写があります
やり込み要素をすべて集めグッドエンディングを見ました
グラフィック・音楽について
イベントはアニメ調と普通のムービーの二種類あります
アニメ調は紙芝居のようになっています
あちこちにあるポスターとかを見るのが楽しみでした
でも、落書きも含めて気分が滅入る物の方が多いです
美術室の絵が不気味です。怪物の絵もあります
序盤はオーケストラによる雰囲気がある音楽が奏でられ、ホラーの怖さよりも幻想的に聞こえます
しかし、学校に入るとホラーっぽい音楽に変わり音で怖がらせるようになります
また、怪物を倒せるようになってからは倒している最中に音楽が盛り上がるようになりました
倒した後もすぐにフェードアウトするではなく、しばらく鳴り続けるのでちょっとだけ焦ります
スタッフクレジットでは女性ボーカルのはかない歌声による幻想的な曲です
スポティファイにサントラがあります
《説明》
パズルステルス アクションゲームです
≪操作≫
左スティック:移動
左スティック(押し込む):走る → 一度押し込むとスタミナ(画面左上の緑色のバー)が切れるまで走り続ける。もう一度押すと走るのをやめる
右スティック:カメラ
右スティック(押し込む):カメラの位置を変更 → サリーから見て右寄り・左寄り
R2ボタン:怪物を突き飛ばす→ 攻撃を中断させる
△ボタン(長押し):吸入器を使用
✕ボタン:アクション(調べる)、物を掴んで左スティックで動かす、もう一度押すと放す
◯ボタン:しゃがむ、立つ
タッチパネル:バックパック(目標・マップ、鍵、日記、アイテム)
オプションボタン:ポーションメニュー
<物を投げる>
L2ボタン(長押し)+ 左スティック:投げる方向を決める
R2ボタン:投げる
<懐中電灯>
R1ボタン:懐中電灯のオンオフ
L2ボタン(長押し):狙いをつける
R2ボタン:(中心のドットが赤色になったとき)ビームを発射(バッテリーを消費する)
✕ボタン:(背後から)攻撃
□ボタン(長押し):フラッシュ攻撃(フラッシュ装置入手後)
<消火器>
L1ボタン:装備
L2ボタン(長押し):狙いをつける
R2ボタン:スプレー
≪基本≫
1.怪物
(1) 怪物から見つかりにくくするのは以下の二点
a.しゃがむ
b.懐中電灯をオフにする
(2) オーラについて
a.白色のオーラ:怪物は警戒しているが、サリーは見つかっていない
(a) 白色のオーラの長さがドンドン短くなって黄色に変わる
b.黄色のオーラ:怪物が何かに気づき調べるために移動する
(a) 怪物が何かに気づくとその場所にサリーの影が現れる
そこを調べに来る
c.赤色のオーラ:怪物に見つかった
(3) 怪物は視覚と音で察知する
a.懐中電灯の光に寄ってくる
(4) ソーダ缶を投げて近くにいる怪物の注意を引きつけることができる
2.ソーダ缶は自動販売機から手に入れる
(1) ソーダ缶を持つと懐中電灯をしまう
a.懐中電灯を使うとソーダ缶を落とす
(a) 落としたときはそのままで拾うことができる
(2) 缶を投げるとプシューとし拾うことができない
(3) 敵の気をそらせることができる
(4) スイッチにぶつけることができる
3.懐中電灯で周囲を照らす
(1) エミリーにあげた懐中電灯を入手すると怪物を攻撃できるようになる
a.怪物には弱点があり赤色のドットになる
b.懐中電灯のビームを当て続けることで攻撃する
c.弱点は数ヶ所あり、すべて破壊すると消滅する
(2) 背後から近づいて攻撃すると一撃で倒す。ただしバッテリーを消費する
(3) ビームを発射したり攻撃するときはバッテリーを消費する
a.ゼロになるとビームを発射できない → 時間がかかるだけかも
(a) パズルのときは可能
b.懐中電灯の緑色のゲージがバッテリー量
c.バッテリーで懐中電灯の電気を補充をする
(a) バッテリー量が最大のときはバッテリーを取ることができない
(4) フラッシュ攻撃
a.周囲の怪物を気絶させる
b.使用後は少しずつバッテリーが補充される
c.連続で使用できない
4.消火器
(1) 火を消す
(2) 帯電水たまりを凍らせる
a.時間経過で溶ける
(3) モンスターを凍らせる
a.時間経過で溶ける
(a) モンスターが警戒体制になる
(4) スチームジェットを凍らせる
a.時間経過で再びスチームが噴出する
(5) 消火器を持つと懐中電灯をしまう
懐中電灯か消火器どちらか一つしか装備できない
5.吸入器で体力を回復する
(1) 最大所持数五個で画面左上の数
6.やり込み要素
(1) 鳥かごのカナリア
a.ビームを当て続けることで消える(羽ばたく?)
b.近くにいると鳥の鳴き声がする
(2) 写真(マップでの項目では)
a.黒塗りの絵で泡がグツグツ沸騰している描写
b.ビームを当て続けることでエミリーの思い出に変わる
c.近くにいるとグツグツ変な音が聞こえる
d.バックアップ → 日記で見ることができる
(3) ブラッドクォーツ
a.岩の人々(粘土のような人形)に使うと切符の断片が手に入る
(4) 日記
a.岩の人々の近くに必ず一冊あり、この日記が失われた日記かと思う
(a) 他の日記とは違い、この世界について記載されている
b.バックアップ → 日記で読むことができる
7.マルチエンディング
(1) ベストエンディングを見るために必要なこと
a.岩の人々を開放し、切符の断片を手に入れること
(a) 全部で10枚ある
b.すべての岩の人々を開放するためには、カナリアをすべて開放すること
(a) 全部で六羽いる
(b) 六羽開放させると学校中庭にある鳥かごの像が動いて地下に行くことができるようになる
そこには失われた日記二冊、岩の人々がいる
(2) クォーツレーダーを入手すると、ブラッドクォーツが近くにあると光るようになる
a.ブラッドクォーツの場所が地図に書き込まれる
b.学校外の敷地内上側にある垣根の迷路にある
ゲーム内容について
主人公サリーの従姉妹エミリーが一ヶ月の間行方不明になっています
サリーはエミリーを探すために行方不明の情報のポスターを町のあちこちに張って情報提供を呼びかけていました
しかし、いじめっ子たちから逃げている最中に崖から落ちて自転車が壊れてしまいます
ケーブルカーに乗って帰るしかなくなり乗り場へ向かうが、そこで奇妙なことが起こります
ケーブルカーを降りた場所は真っ暗で懐中電灯が落ちていました
誰もいなくなっていて、一人でベセルウッドまで帰りました
しかし、ベセルウッドは荒れ果てていて無人でした
やがて誰もいない学校でエミリーを見つけました
探索範囲は結構広いです
目的の建物とかに、さりげなく明かりがついていたりして導線ができています
切れたコードが水浸しのところに触れているとビリビリしている場所を通るときは緊張しました
どこかにある電源を切ることで回避できるけど、スイッチがどこにあるか不明なこともありました
怪物がうろついているので見つからないようにします
しゃがみ移動したり障害物やダクトに隠れたりします
ソーダ缶を投げて注意をそちらに向けている最中に通りすぎたりします
このようにステルス移動が基本です
しかし、途中から怪物を倒せるようになります
弱点にビームを発射して倒すことができます
弱点は2ヶ所以上あります
また、背後からそっと近づいて攻撃すると一撃で倒すことができます
数種類の怪物がいて、物語に応じて増えていきます
カラスの怪物は弱点を攻撃してくるときに回避するので危険です
カラスの怪物は背後から倒せないと思います(多分)
おそらくサリーだと思うけどマネキンは懐中電灯で倒すことができません
マネキンは首を180度曲げて反対を向きます
一番ホラーっぽい敵です
また、喋っていて不気味です
独り言の一部が「Trust me(私を信じて)」と言っていると思います
ステルスゲームとしては簡単な方です
隠れる場所がしっかりあるので焦らなければ大丈夫です
周囲に何があるか観察するのは大切です
また、怪物は、きちんとした法則で動いています
こちらも観察が大事です
カラスの怪物はテレポートします
一瞬消えてから向きを変えるので向きをクルッと変える動作がありません
マネキンは下を向いているのか後ろを向いているのかわからず間違えたことがありました
クルッと首の向きを変えるので、そこを確認した方がいいです
見つかったときにマネキンは遅いのでなんとかなることがあったけどカラスは無理でした
カラスの攻撃が爪だと思うけどポカポカポカポカ…と攻撃してくるのが脅威です。また、一気に距離を詰めてきます
逃げるのに集中していてよく見ていないけどテレポートしてるかもしれません
近くにダクトがあったら逃げた方が安全です
ただし、口から何かを出して攻撃してくるので気をつけた方がいいです
ダクトに隠れてカラスを倒したことがあるけど、弱点にビームを発射したらテレポートしたり口から闇の霧っぽいものを出す攻撃をしてきて意外とめんどかったです
後半になると敵の配置がイヤらしくなります
ここからは背後から倒すのを極力控え、逃げれるときは逃げました
ボス戦があります
ボスによって、戦う・ステルスで逃げる・追いつかれないよう逃げる のどれかとなり必ずしも戦って倒すわけではありません
火災を引き起こしていたバイオハザード2の G のような姿をしているボスとは戦います
燃え上がる程お怒りになっているので頭を冷やしてやるのがよさそうです
口からスポットライトが出てきてキョロキョロしながら周囲を照らしている巨大なボスがいます
照明が当たるとジリジリと燃えるようにダメージを受けます
ステルスで光の中に入らないようコッソリと逃げます
後にスポットライトと戦うことになります
映写機のマネキンがいるので、背後から映写機を停止させます
次々に投入される度にスポットライトの動きが鈍くなるけど、サリーに照明を当てようとしてくるので気をそらせるためにソーダ缶を使いました
エミリーの悲痛な声を聞きながら時計のように正確に刻む音楽とともに戦うのが気持ち的に辛いボス戦です
巨人は逃げるだけです
ただ、巨人の口視点なので見づらいです
特に序盤はすぐ左に行かないと岩に引っ掛かって即ゲームオーバーとなります
リトライまでのロードが長く、ここだけ異様に長く感じました
基本的にエミリーの跡を追っていけば安全です
しかし、サリーの方が年上なのでエミリーを抜かしてしまい違う意味で焦りました
軽いパズル要素があります
電気が通るように回線を繋げるパズル
ビームを当てると反射するかのようにビームを発射する珠を使ったパズル
特に難しいものはなく、いいアクセントとなっています
あちこちにマネキンがいます
このマネキンが、いじめを描写しています
マネキンでも結構えげつないので、人によっては堪えるかもしれません
また、エミリーの悲痛な声や台詞も人によっては精神的にくるかもしれません
迫真の演技です
サリーも所々でしゃべります
結構喋ります
声優はピッタリです
マルチエンディングです
三種類あり、通常は二種類しか見ることができません
どっちもバットエンディングです
グッドエンディングを見るには収集要素を集める必要があります
このデベロッパーの作品なので収集要素を集めることがエンディングの分岐だと思っていたので、すべて集めるのが正解でした
具体的には、すべての岩の人々にブラッドクォーツを使うことがグッドエンディングの条件となります
岩の人々にブラッドクォーツを使うと切符の断片が手に入ります
それを10枚集めることが必要です
すべて集めるとグッドエンディングを見る条件が整います
すべての岩の人々にブラッドクォーツを使うには、すべてのカナリアを開放する必要があります
だから、以下のことをする必要があります
1.すべてのカナリアを開放する
2.ブラッドクォーツをすべて集める
3.ブラッドクォーツを岩の人々に使い切符の断片を手に入れる
日記や写真は世界観やバックボーンを知るためのものです
ラストエリアに行く前に、紙芝居のようなイベントで『急がなくていい…しっかり準備するんだ。』と言われます
これが収集要素を集めグッドエンディングを見るための準備をするラストチャンスです
このように教えてくれるのはありがたいです
結構なやり残しがあったから
吸入器やバッテリーが多く配置されているのはこのためかと思います
本編だけなら余っていたので
最後に重要な選択肢があります
この選択肢で分岐します
慎重に選んだ方がいいです
その他・まとめ
マネキンによるいじめの描写、絵による描写、声優の迫真の演技によっていじめを表現しています
人によっては厳しいかと思います
ステルスゲームだけど難しくはありません
きちんと観察することが大切です
ボス戦は戦うものから逃げるものまで種類があります
こちらも観察することが大切です
マルチエンディングで、収集物を集めることがグッドエンディングの条件です
やり残しがないように教えてくれるのは親切です
お勧めです
【評価】
○:紙芝居のようなイベントのときのグラフィック、声優の演技、音楽
○:ステルス、様々な種類のボス戦
○:やり込み要素、終盤でやり残しがないように教えてくれること
×:いじめの描写は人によって堪えるかもしれない