【感想】 Apocalipsis | 遙か宇宙の彼方へ

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のんびりと更新していく予定です

 Apocalipsis:The Tree of the Knowledge of Good and Evil(アポカリプシス:ザ ツリー オブ ザ ナレッジ オブ グッド アンド イーヴィル)

の感想(レビュー)です

 かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です

 見るときに注意してください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


---------キ-------リ-------ト-------リ---------

 

【PV】

 

 

 

【感想】

 

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 パブリッシャー KLABATER が同日に一気に配信したゲームの一本です。このゲームはローカライズされていません

 おそらくPSストア(日本)がレーティングに IARC を対応したからだと思います

 ちなみに、パブリッシャー KLABATER は Kaiju Wars のパブリッシャーでもあります

 

 タイトルは入りきらないのでサブタイトルを省略しています

 ちなみに、Switch版のショップでのタイトルが『アポカリプシス』と日本語表記されています

 

 

 このゲームは三本のシナリオがあります

 

 タイトル画面は固定で、Darry At The End of The World となっています。メインシナリオです

 

 そして、残りの二本はタイトルメニュー画面の左下から選びます

 

 画面左下の中央:One Night In The Woods

 一番右:The Tree of Knowledge

 

 こちらはサブシナリオで短いです

 特に、The Tree of Knowledge は最初の画面しかありません

 

 

 重々しい雰囲気の ポイント アンド クリック アドベンチャーゲーム で人を選ぶ作品です

 

 

 グラフィック・音楽について

 

 色彩が独特で、時折特別な色がつきます

 重要な物であったり何かが起こったりします

 

 物語的に「死」と無縁ではなく、あちこちに「死」が描写されています

 ショッキングな物が画面に写し出されることが多く苦手な人にはキツイです

 

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 タイトル画面から重々しい音楽で迫力があります

 明るさなど微塵もないです

 

 戦場の中を突き進むステージでは、テーマ音楽がリズミカルにアレンジしています

 

 

 《説明》

 

 ポイント アンド クリック アドベンチャーゲーム です

 

 

≪操作≫

 

 左スティック:移動

 ◯ボタン(長押し):走る

 

 □ボタン・△ボタン:アイテムを左・右に動かし選ぶ

 

 オプションボタン:ポーズメニュー

 

<カーソル>

 

 R2ボタン:カーソルを出す

 

 左スティック:カーソルを動かす

 

 ✕ボタン:(マークが表示されたとき)アクション

 

 

≪基本≫

 

 1.マークについて
 

 (1) マークが黒色のときは条件が揃っていないのでできない

 (2) 何もできないときは肩をすくめる

 (3) マークの種類

 

     a.手のマーク:アイテムを手に入れる

 

     (a) 手に入れたアイテムは画面右上に表示される

 

     b.カーソルの下が丸く放射線状にラインが出ている:調べる

     c.ギアマーク:選んだアイテムを自動的に使う

 

 

 ゲーム内容について

 

 日本語にローカライズされていません

 タイトル画面で画面左下の地球儀にアクセスすると言語を変更できます

 字幕とボイスの二つで、ボイスは英語とポルトガル語です

 

 ナレーションぐらいしか言語は出てこないので、プレイ中は支障ありません

 でも、物語がわからなくなるので翻訳した方がいいかと思います

 

 

 Darry At The End of The World からプレイしました

 こちらがメインシナリオで、残りの2編がサブシナリオです

 

 

 短いナレーションから始まります

 拡大された目がパチクリすると映像が映し出されます

 

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 字幕が出るけど文章が多すぎるので小さすぎます

 映像はいくつか切り替わるので字幕も切り替えた方がよかったのでは?と思います

 

 ナレーションの最後の単語はエコーがかかったようになります

 

 

 愛する人を亡くしたハリーが、彼女を生き返らせるために奇妙な世界へ旅立つ物語だと思います

 日本語にローカライズされていないので大雑把な理解です

 

 操作しないでいるとハリーがゴホゴホ咳き込みます

 ハリーは何らかの病気なのかもしれません

 どうすればいいか悩んでいるとゴホゴホするのはいい気分ではありません(欠点ではなく、最悪なことが起こるのではないかという予感がするという意味です)

 

 

 ポイント アンド クリック アドベンチャーゲームです

 

 自分で移動するモードとカーソルモードがあります

 私はカーソルモードにして本来の ポイント アンド クリック アドベンチャーゲーム でプレイしました

 

 怪しいところにカーソルを動かしてクリックすることで調べます

 怪しいところではマークが出るのでわかりやすいです

 

 また、調べることができるポイントでも今は条件が揃っていないので調べることができないポイントはマークが黒色になっています

 

 できないときは両手を広げて肩をすくめるポーズをします

 

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 このため詰まることがなかったです

 結構わかりやすいシステムです

 

 手に入れたアイテムは画面右上に表示されます

 アイテムを選択して怪しいポイントで使用します

 このアイテムは手に入れた部屋でしか使用せず、別の場所に持ち越すことがありません

 つまり、手に入れたアイテムを手に入れた部屋で必ず使用します

 

 ポイント アンド クリック アドベンチャーゲーム の中では簡単な方です

 しかし、アイテムの使い方や攻略法に常識が通じず、倫理的に正しい行動が正解とは限りません

 

 誰かが犠牲になろうが、最初から死んでいようが、目的を果たすためなら人の尊厳を踏みにじることを躊躇してはいけないゲームです

 

 Rusty Lake シリーズに通じるものがあります

 

 

 ミニゲームやパズルが散りばめられています

 

 大砲で建物をブッ壊すミニゲームでは砲台の高さと場所を調整します

 

 戦場の中を突き進むステージがあります

 タイミングを計りながら✕ボタンを押して前に進むミニゲームです

 

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 ✕ボタンのみというシンプルな操作です

 また、ミニゲームは小まめにチェックポイントがあります

 優しい操作に優しいシステムです

 

 難しかったのは水中に沈んだ主人公が水上まで泳ぐミニゲームです

 オクトパスの足が主人公を水中に引きずりこもうとしたり、水上から破片が落ちてきます。それらをかわしていきます

 

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 泡と泡の間が移動できるラインであることを理解したら簡単でした

 主人公だけ自由に泳ぐことができ、オクトパスや破片はライン内しか移動できません

 

 ちなみに操作は左スティック左右のみです

 これまたシンプルな操作です

 

 ミニゲームはチュートリアルがないけどわかるかと思います

 しかし、ミニゲームはゲームオーバーがあります

 

 

 パズルには定番の物が散りばめられています

 

 たとえば、水道管パズル

 

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 バベルの塔

 

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 パズルもチュートリアルがないのでルールを知っている前提です

 

 このミニゲームやパズルは上手い具合に散りばめられていて、いいアクセントになりました

 パズル好きな自分にとって充分楽しむことができ満足しました

 

 

 One Night In The Woodsではハリーの最愛の女性が主人公です

 

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 彼女が手にした魔法のランタンが重要アイテムとなります

 アイテムはその場限りだけど、魔法のランタンだけ唯一残っています

 

 こちらも重々しい物語で、魔法のランタンによって起こる出来事に絶句しました

 

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 楽器を吹くミニゲームがあります

 

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 スコアや教則本がないので適当に知らない運指を試して鳴らします

 右上のスコアで、音符の縁が白色になっていたら正解です

 

 それよりも、こんな風に楽器を持たないだろう、というツッコミをしたくなります

 一番気になるのが正解の音ではなく、こんな風に持ってどう演奏するかです

 

 

 The Tree of Knowledge は、ハリーと最愛の女性を切り替えながら進めていきます

 

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 女性は魔法のランタンを所持しています

 

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 一つの画面で終わる短編です

 

 これらの2つの物語はハリー編とどう繋がっているのかわからなかったです


 

 その他・まとめ

 

 一つだけ位置がズレるバグがありました

 

 このため遠いところからギミックを作動したり、物を取ったり置いたりします

 突然テレポートしたり空中に浮いていたりする

 

 次のステージに行くまで続いて、この場所の謎解きが長かったので奇妙な感覚にとらわれました

 

 

 One Night In The Woodsでは進行不能バグがあります

 

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 4つの聖杯(上のSS)にふさわしい物を捧げます。そうすると像が上に伸びます

 しかし、左側から二番目の聖杯にふさわしい物を捧げても像が伸びるのに何も起きません

 そして、アクセスできなくなります

 

 クリア不可かと思い試行錯誤した結果、以下の通りにプレイすると回避できました

 

 1.一番左から順番にふさわしい物を捧げる

 2.隣の画面に行き水を汲んで戻る。他のことはしない

 3.左から二番目の聖杯に水を捧げる

 

 隣の画面では、聖杯に水を捧げるまで水を汲む以外してはいけません

 

 

 ホラーゲームとあるけれども、この独特な雰囲気は人を選びます

 誰も救われることはなく、どこまでも暗く闇が深いです

 画面からおぞましく感じるかもしれないけれど、もっともおぞましいのは謎解きです

 人の尊厳を踏みにじることをしなくては解くことができないことがあり、その決断をするプレイヤーこそが一番おぞましいです

 

 未成年の方には特段の配慮をした方がいいです

 

 

 お勧めです(未成年、もしくは純粋な方や心が脆い方以外)

 

 

【評価】

 

 ○:独特なグラフィック・世界観、重々しい音楽
 ○:程よく散りばめられたパズル
 ×:バグ
 ×:おぞましい風景、攻略法がエグいことがある → 人を選ぶ