【感想】 Creaks | 遙か宇宙の彼方へ

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のんびりと更新していく予定です

 Creaks(クリークス) の感想(レビュー)です

 かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です

 見るときに注意してください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


---------キ-------リ-------ト-------リ---------

 

【PV】

 

 

 

【感想】

 

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 チェコにある Amanita Design(アマニタデザイン)による新作です

 マシナリウム以来のコンシューマー機での配信です

 

 今までのアマニタデザインのゲーム同様作り込まれた手描きのグラフィックに言語によらない物語だけど、ゲーム性が異なります

 パズルゲームのようになっていて ポイント アンド クリック アドベンチャーゲーム ではありません

 今までのゲームではミニゲームが適宜導入されていたけど、クリークスではインタラクティブな絵画という形で本編とは独立しています

 

 本編、インタラクティブな絵画両方とも楽しめました

 

 グラフィック・音楽について

 

 緻密なグラフィックです

 少しホラーめいた雰囲気とストアの説明文には書いてあるけど、アマニタデザインにかかれば怖くはなくアートに変わってしまいます

 

 Hidden Orchestra によって演奏された楽曲は、伝統的な楽器と現代楽器や民族楽器が融合したことによって独特な音色を奏でています

 不思議な世界にいるかのような音楽で良曲が多いです

 

 音楽は、Spotify で聴くこともできます。他の作品の音楽もあります

 

 ≪説明≫

 

 パズルアドベンチャーゲームです

 

 

≪操作≫

 

 左スティック(方向キー):移動

 左スティック左右+○ボタン:左右にジャンプ

 左スティック下+○ボタン:飛び降りる

 

 L2ボタン:ズーム

 

 ○ボタン:アクション

 △ボタン:スペシャルアクション

 

 オプションボタン:メニュー

 

≪基本≫

 

 1.先に進んでいくパズルゲーム

 

 (1) 主人公は、穴を飛び越えたり飛び降りたりできる。梯子や椅子 など がないと登ることができない

 (2) 床のスイッチを踏んだり、ボタンを押したり、回転レバーを回すことでギミックを動かすことができる

 (3) 回転レバー式のリモコンを手に入れると、緑色の紋様があるギミックを作動させることができるようになる。△ボタンで使用する。梯子にいるときは使用できない

 

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 2.物の幽霊について

 

 (1) 四角い犬

 

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    〔行動パターン〕

 

     1.特定の場所で眠っている

     2.主人公が近づくと起き上がって吠える。さらに近づくと追いかけて来る。目の色が赤くなる

 

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     3.追いかけて来る犬から逃げると、逃げた場所でしばらく吠えた後元の位置まで戻って眠る

     4.犬は同じ階しか移動しない。今いる階から降りたり登ったりはしない

     5.光や青いクラゲが迫って来ると後ろに一歩ずつ後退りする。壁際まで追い込まれると立ち止まる

 

    〔光に当たると〕

 

     棚になる。上に乗ることができる

 

 (2) 青いクラゲ

 

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    〔行動パターン〕

 

     1.同じ階を横に行ったり来たりしている

     2.壁・光や他のキャラの前まで来ると立ち止まって、上→下→反対と順番に見る

       このとき、上に移動できるときは上に浮かんで進み、下に移動できるときは下に進み、反対側に移動できるときは反対側に移動する

       優先順位:上→下→反対

 

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     3.進んでいるときに四角い犬がいると後ろに押しのけて進んで行く。トゲ頭の人がいるときは押しのけずに壁と同じ扱い

 

    〔光に当たると〕

 

     地球儀スタンドになる。上には乗れず横をすり抜ける

 

 (3) トゲ頭の人

 

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    〔行動パターン〕

 

     1.主人公と同じ動きをする。ただし、左右に動くときだけ真似をする

 

     (1) 一マス分の穴を横に飛び越えたら一気に2マス動く。穴から飛び降りたら一マス動く

 

     2.主人公と同じ動き(左右のみ)をしていても光の前で止まる

     3.主人公と逆方向に動く人もいる。こちらも左右のみ主人公と逆方向に真似をする

     4.青いクラゲにぶつかっても後ろに押しのけられない

 

    〔光に当たると〕

 

     コートスタンドになる。上には乗れず横をすり抜ける

 

 (4) ヤギ

 

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    〔行動パターン〕

 

     1.普段は近くにある草むらで草を食べている

     2.主人公が近づくと逃げる。壁に追い込まれたときに上下に逃げることができるときは、そちらに逃げる

     3.壁に追い込まれて逃げ場がないときに主人公が隣に行くと襲う。襲うときは目の色が赤くなる

     4.主人公が草むらの上にいるとヤギは来ない

 

    〔光に当たると〕

 

     椅子になる。上に乗ることができる

 

 (5) 放水する象の鼻

 

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    〔行動パターン〕

 

     1.光の中にいないときは青い象の鼻になる。水は出ない

     2.主人公が左右にいると主人公の方を向く。トゲ頭の人でも同じ動きをする

 

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     3.主人公・トゲ頭の人の方を向いたときに光を当てると、その位置で固定される

 

    〔光に当たると〕

 

     パイプになり水が出る

 

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 3.ステージのあちこちに絵画が飾られている

 

 (1) 初めて絵画を見つけると、画面右上に四角マークが表示される

 

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 (2) 秘密の部屋に隠されている絵画があり、隠し通路や隠しレバーを動かすことで行くことができる

 (3) 絵画を見るには○ボタン。絵画画面に切り替わったときに△ボタンを押すと紐を引く。絵画が動く

 (4) 木の板で覆われたインタラクティブな絵画がある

 

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     a.インタラクティブな絵画には様々なミニゲームがある

     b.△ボタンでゼンマイを巻く。三回巻くとミニゲームが始まる

     c.ミニゲームをクリアするとトロフィーを獲得する

 

 4.タイトルメニューに、シーンをロード(初回なし)・絵画(絵画を見てから。いつでも見ることができる)が追加される

 

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 ゲーム内容について

 

 初めてゲームを起動したときのタイトルメニュー画面から物語が始まります

 

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 自分の部屋で不思議な出来事が起こり、謎の世界へと旅立ちます

 

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 巨大な建物だということはわかるけど、わからないことだらけです

 時折ドシンドシンという大きな振動がしたり、建物の外にいる巨大な何かが見えたりします

 最初、振動したときに ハウルの動く城 かな?って思っていました

 

 それだけではなく建物の中にも誰かがいます 

 

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 このゲームにおける主人公の立ち位置のほとんどは『傍観者』です

 建物の隙間から覗き込んだり崩れ落ちた壁から外の景色を見ることで起こっていることを知っていきます

 

 言語的表現はないので、1周目ではわからないことでも2周目になるとわかることがあります

 

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 アマニタデザインの他のゲームと同じように言語的表現はありません

 また、細かくアニメーションしたり絵が細かく描かれているのもお馴染みです

 サモロスト 3 で出た笛みたいな楽器(魔法のフルート)がクリークスでも出てきました

 サモロスト 3 では、魔法のフルート が重要アイテムだったけど、アマニタデザインの世界では当たり前にあるのかもしれません

 

 関係ないけど、折り鶴があるのを見つけてビックリしました

 

 

 ゲームとしては今までのアマニタデザインとは異なります

 今までのゲームは、ポイント アンド クリック アドベンチャーゲーム がほとんどで、怪しいところをタップして調べたり、アイテムを使ったり、パズルやミニゲームのクリアを目指しながら目的を達成していくことが多かったです

 

 しかし、クリークスでは主人公を操作するアクションパズルゲームとなりました

 一つのエリアが一つのステージという感じで、ドンドン先に進むためにパズルを解いていきます

 言語によるチュートリアルはないけどルールはシンプルでわかりやすく、イベントを通して理解できるようになっています

 

 また、光を当てると物になる幽霊(勝手に命名)の特徴を理解してパズルを解いていきます

 襲われるとリトライですが、リトライまでが早いです。パズルゲームでリトライが早いのはよいことです

 

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 アクション要素はそこまで必要ではなく、パズルで悩むことの方が多いかと思います

 パズル好きなので楽しかったです

 

 一番苦労したパズルは下のSSです

 

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 トゲ頭の人が登場するエリアが一番悩みました

 

 絵画について

 

 アマニタデザインの他のゲームでは様々なミニゲームがあるけど、クリークスではパズルゲームなので本編にはありません

 しかし、インタラクティブな絵画がミニゲームとなっていて本編と独立しています

 全部で11枚あり、クリアするとトロフィーを獲得します

 

 この絵画ではマリオネット(操り人形)が登場します

 マリオネットといえば、開発会社であるアマニタデザインの国チェコの伝統文化です

 マリオネットを上映するための 国立マリオネット劇場 があるぐらい大切にしている国です

 だから、このゲームをプレイすることでチェコの文化に触れることができます

 

 チュートリアルはないので何をしたらいいかわからないことがありました

 操作も絵画によって異なります。ボタンだけ表記されます

 

 すべてのインタラクティブな絵画について説明と感想を軽く書いていきます

 

[1] ホームスウィートホーム

 

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≪ジャンル≫ アクションゲーム

≪操作方法≫ ○ボタン:ジャンプ

≪内  容≫ ジャンプして障害物を飛び越す

<感  想>

 

 簡単でした

 何をすればいいかなんとなくわかり初見クリアしました

 マリオネットのようにぎこちない動きをするので連続ジャンプを失敗するかもと思っていました

 

[2] 牧場の歌

 

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≪ジャンル≫ 覚えゲーム

≪操作方法≫ 左スティック上下:右側の音符を変える、○ボタン:弾く

≪内  容≫ 犬が喜ぶように楽器を弾く。失敗すると最初から

<感  想>

 

 犬が喜ぶのを見落としていて一番最後に回しました

 覚えゲームだとわかれば簡単でした

 

[3] ザ・ナイト

 

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≪ジャンル≫ 格闘ゲーム

≪操作方法≫ 左スティック上右下:盾を構える位置、〇ボタン:攻撃

≪内  容≫ HP3。相手のHPをゼロにした方が勝ち。相手の攻撃を盾で防ぐ

<感  想>

 

 相手の攻撃モーションを見て盾を構える位置を決め、相手が笑ったら攻撃チャンスです

 マリオネット故にゆったりしているので盾を構える時間があります

 

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 相手の動きを見ていれば楽勝です

 

[4] お茶の時間

 

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≪ジャンル≫ ステルスゲーム

≪操作方法≫ 左スティック左右:移動

≪内  容≫ ウロウロしている人に気づかれないように岩木に隠れながら一番右に進む。全3ステージ

<感  想>

 

 ステルスゲームだけど、「だるまさんが転んだ」の方がいいかも

 ステージ構成が絵画の上から順に三つというのが面白かった

 

 観察すれば難しくはないです

 

[5] ダンサー

 

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≪ジャンル≫ ダンス

≪操作方法≫ 左スティック上下左右

≪内  容≫ 原住民の踊りに合わせて真似をする。失敗すると叩かれる

<感  想>

 

 最初わからなかったけどルールがわかれば簡単でした

 原住民の手の位置で判断した方が楽です

 

[6] 夜明け

 

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≪ジャンル≫ シューティングゲーム

≪操作方法≫ 左スティック上下と左スティック左右:向かい合っている人の銃を動かす、○ボタン:撃つ

≪内  容≫ 左右から動物が襲ってくるので中央の人の所まで来るとゲームオーバー。それまでに銃で撃って倒す

<感  想>

 

 左スティックで左右に向かい合っている人の銃を操作するのが独特で苦労しました

 動物は止まって移動、止まって移動を繰り返し、ゆっくりやって来るので何とかなったけど難しかったです

 左下に操作方法が書いてあるけど見る余裕がなくて苦労しました

 

[7] グッドボーイ

 

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≪ジャンル≫ アクションゲーム

≪操作方法≫ 左スティック左右

≪内  容≫ 光に当たらないようにしながら一番右に移動する

<感  想>

 

 光に当たると物になる幽霊である四角い犬を操作します

 ライトの点滅する順番に法則があるので、それを見つけて進んでいきます

 オチが面白かったです

 

[8] 猫の帰還

 

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≪ジャンル≫ 迷路

≪操作方法≫ 左スティック:移動、○ボタン:アクション

≪内  容≫ 逃げた猫を捕まえる

<感  想>

 

 迷路を進みながら猫を探します

 ギミックを作動しながら道を作っていきます

 細かく絵画が区切られていて今いる場所しか見えないです

 

[9] 最高のマジシャン

 

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≪ジャンル≫ 輪投げ

≪操作方法≫ 左スティック左右:移動、○ボタン:ジャンプ、○ボタン(連打):飛び続ける

≪内  容≫ 女性・中年男性・牛の順で輪をくぐる。拍手でクリア

<感  想>

 

 シュールなゲームです

 ○ボタン連打で何とかなります

 とにかくシュールです… (・_・;)

 

[10] 類まれなシンガー

 

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≪ジャンル≫ 音ゲー(?)

≪操作方法≫ 左スティック上下:調整、〇ボタン:決定

≪内  容≫ 〇ボタンで客の一人に注目し、その客が喜ぶように左スティック上下で音を調整する。ブルブル震え出したときに、そのままにすると客達が耳を押さえてやり直しとなる

<感  想>

 

 これも最初わかりませんでした

 客が喜ぶように音源を調整するだけで難しくはないです

 四人分調整し完璧な音楽ができたと思ったら… ( ̄□ ̄;)

 

[11] スイマーたち

 

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≪ジャンル≫ 輪投げ

≪操作方法≫ 左スティック左右:移動、〇ボタン:ジャンプ、〇ボタン(連打):飛び続ける

≪内  容≫ 右のボード通りに輪をくぐる

<感  想>

 

 こちらも最初わかりませんでした

 ボード通りにするというか、ボードの存在に気づきませんでした

 

 

 

 インタラクティブな絵画以外にも絵画が飾られています

 こっちの方の絵画は紐を引くことでオルゴールのように動きます

 

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 こちらの絵画は秘密の部屋に飾られている物があり、秘密の部屋を見つけるイベントの後から出てきます

 

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 いくつか秘密の部屋を見つけるのが大変でした

 

 その他・まとめ

 

 トロフィーは、クリアしたときに獲得する『夜が明けた』以外は、インタラクティブな絵画をクリアすることと秘密の部屋を見つけたときです

 秘密の部屋を見つけるには観察力が問われます

 

 ゲーム性は変わったけどアマニタデザインらしさは健在です

 アクションパズルゲームの中に物語が展開されていきます

 

 絵画とインタラクティブな絵画は見るのもプレイするのも楽しかったです

 

 パズルゲーム好きな人は楽しむことができるかと思います

 ヒントはないのでパズルゲームが苦手な人は苦労するかもしれないけど詰まるような問題はなかったです

 アマニタデザインのゲームが好きな人も楽しめるかと思います(よっぽどパズルゲームが嫌いでない限り…)

 

 お勧めです

 

【評価】

 

 ○:グラフィック・音楽
 ○:シンプルなルールで徐々に難しくなるパズルゲーム

 ○:マリオネットをベースにしたインタラクティブな絵画のミニゲーム

 ○:数多くの絵画
 ×:ヒントはない