うちわかビラか。
なんちゅうくだらんことでもめているのかと、誰もが思う。
だけど、これ、当事者たちにとっては、全然くだらなくない。
たとえば、衆議院・参議院の選挙の時に各候補者が配るビラ。
あれには1枚1枚すべて、そう何千枚に、証紙と呼ばれるシールを貼ることが義務づけられている。
とてつもない労力。
あるいは地方議員選挙の無所属候補。
証紙もへったくれもなく、ビラを配ることが完全に禁じられている。
そういうムチャクチャな公職選挙法に苦しめられながらもどうにかこうにか歯を食いしばってがんばれるのは、それが皆が守るルールだと思うから。
厳密な意味で違法と判定するかどうかはともかく、法の網をかいくぐるような手法、法の精神に背くような意識が跋扈しているのでは、正直者がバカを見る。
ズルい候補者ばかりが有利になる。
有権者が選択を誤ることになる。
だからとにもかくにも、公職選挙法を全面的に改正しないといけない。
ネット選挙解禁ぐらいじゃ、何も解決しない。