凡そ生物は皆、子孫を残すために存在する。
その役割を終えたら、基本的には、死ぬ。
目的を終えたのだから、死ぬしかない。
唯一、人だけが生殖や子育てを終えた後も生き長らえる。
良い悪いではなく、そうなっている。
現代先進国では、生殖に直接関与しない人もたくさんいる。
DNAにプログラムされた目的以外のために生きている。
だから、不安になる。
だから、承認欲求が沸々と湧き出てくる。
生きてていいんだよ、と認められたくなる。
その悲しいまでに不安な感情には、男も女もない。
誰もが、認められ、愛され、必要とされたくなる。
もし満たされなければ承認欲求はますます強くなって、時として暴走する。
あてしってすごいでしょ。
僕ってがんばってるでしょ。
って。
こうなると、もうダメ。
周りはどん引き。
引かれれば引かれるほど、承認されたくなる。
承認を求めれば求めるほど、もっと引かれる。
悪魔のスパイラル。
淋しさに狂い死ぬしかなくなる。
・・・。
そういうわけだったんだね。