祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
僕は学生時代のある短い間、リクルートでアルバイトをしていた。
不動産屋さんを1件ずつ回って広告をもらう、営業の仕事。
バブル真っ盛りのご時世、そりゃあ楽しかった。
営業の多くはGA(月給制アルバイター)で若く、活気に溢れかえっていた。
いい会社だった。
だけど、僕が離れてわりとすぐ、リクルート事件が勃発した。
誰もが、もうこの会社は終わった、と思った。
実際、この事件を機に数年後、リクルートはダイエー傘下に入ることになった。
ところが、ところが。
時が流れて20年ちょっと。
リクルートはみごと東証1部に上場を果たすこととなった。
まさに不死鳥。
それに対して、ダイエー。
ちょっとクルマを売っただけのへんなおばさんにいじられて、経営再建失敗。
イオンに吸収され、ダイエーの看板すらも消されることがつい3週間ばかり前に発表されたばかり。
対照的だね。
ドラマだね。
なにごとも、あきらめちゃいかんということだね。