モーニング娘。が、なんでダメになったか。
ま、ここんとこ盛り返してはいるけど、全盛期には比べるべくもない。
たぶん、もともとのつんく♂のコンセプト、モーニングサービスのように、いろんなタイプの女の子がいてお得、というのは悪くなかった。
オーディションによる新規加入とベテランメンバーの卒業、という仕組みも、飽きさせないという意味ては狙いはよかった。
ただ、いずれの試みも、もっと徹底しないといけなかったのかもしれない。
さほど可愛くもない系の女の子を集めたアイドルグループは、手が届く感こそがだいじ。
モーニング娘。では、人数が少なすぎた。
ピークの頃の娘。のファンが仮に100万人しかいなかったとしても、メンバー1人あたり10万人ぐらいのファンを抱えていることになる。
後藤真希や石川梨華、矢口真里あたりはもっとファンを集めていただろう。
手の届きそうなのは、せいぜい保田圭ぐらい。
いないよりましだけど、選択肢としては不十分。
その部分の裾野が狭すぎた。
その点、AKBはすごい。
80位以内にランクインするような子でも、ファンが1万人満たなかったりする。
これなら、手が届きそうな気がするだろう。
普通、ファンを1万人も集められないようなアイドルはビジネスとしては成り立たないが、それをグループにすることで、採算ラインの上に乗せてくる。
この視点がモーニング娘。には欠けていた。
ピンでもどうにかやっていける子たちを10人ばっか一束にしても、ピンではやれないアイドルを自分自身の力で押し上げていることを実感したいヲタの支持は得られない。
ヲタが「会いに行けるアイドル」に求めているのは、会えるかどうかだけでなく、参加者意識、当事者意識なんだよ。
(続く)