#2410 小浜 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

オバマ金融改革法案(あるいはボルカー・ルール)について、多くの人が論じている。


「基本的な方向性としては賛同するけれど、実現困難」という見解でおおよそ一致している。


そのとおりだと想う。


なので、わざわざコメントすることもない。


ただ、1つだけ。


どうして金融機関がハイリスク・ハイリターンなバクチに躍起になったり、モラルハザードに陥ったりするのか。


それは、やはり成功した時の、経営幹部やトレーダー個人に対する報酬が巨額だからだ。


そしてその巨額報酬の可能性に対するリスクが、きわめて限定的だからだ。


よほどのことをやらかさない限り、どんなに失敗しても解雇以上の厳しい処遇を喰らうことはない。


命までは取られないのはもちろんのこと、私有財産の提供をもとめられることも、まずない。


金融機関にとってはハイリスク・ハイリターンではあっても、経営幹部やトレーダー個人にとってはローリスク(あるいはノーリスク)・ハイリターンということになる。


このローリスク・ハイリターンの誘惑は、そう簡単に振り払えるものではない。


ここの部分、根本的なところを断ち切らない限り、どんな規制を設けたところで、彼らは間違いなく抜け道を探し出してくる。


間違いなく。