先月15日、初飛行に成功したボーイング787。
この新型旅客機、三菱重工や富士重工、川崎重工などが開発に参加していて、日本企業の担当比率はなんと35%。
この数字は、ボーイング本体の担当割合と同じ。
特に三菱重工は、主翼を担当。
3分の1は日本製、と言っても過言ではない。
三菱重工(三菱航空機)は、自前の小型ジェット旅客機MRJの開発・製造にも取り組んでいる。
先進工業国・日本の製品ラインナップからすっぽり抜け落ちている航空機の分野が、徐々に埋められつつある。
航空機は、素材(炭素繊維系軽量素材) + エンジン + コンピューター なのだから、どう考えても日本が得意なはず。
もちろん航空機産業の発展は軍需産業との連携がきわめて重要で、その意味では日本の立場は不利。
なので、ボーイングやエアバスのような航空機メーカーがすぐに日本で育つとは想えない。
が、エンブラエルやボンバルディアに対抗するぐらいのところまでは十分に行ける可能性がある。
ってか、行かなきゃダメだろう。
で。
後発組の日系航空機メーカーが勝ち組になるためのカギは、たぶん、非石油系燃料で飛べるエンジンの開発になるんではなかろうか。