日銀は住専を2度殺す:1度目は日本で、2度目はアメリカで
by プロパンガス
4種類のスタイルで泳いじゃいそうな某著名レポートが、日銀が来週の決定会合で利上げを敢行するという予想を配信したらしい。
実物は見てないから、あくまでも噂だけどね。
冒頭は、その噂を耳にした時に、想わず僕の口を突いて出た言葉。
いや、ほんとにさ、まさかやらないとは想うけど、もしもこのタイミングで利上げなんかしたら、とどめの一撃、世界が終わるよ。
世界中で値のつくものは全部売りだ。
実質金利ゼロみたいな円を世界中に無尽蔵に供給することで、それこそ世界中でバブルを引き起こしてきたのが日銀の政策でしょ。
サブプライムあたりをきっかけにバブルが急速に萎んでしまいそうになっていて、あまりの急速な収縮のスピードに対応しようとECBやFEDが資金供給している。
このタイミングで、日銀がいきなりバルブを閉めるようなことしたら、そりゃあもう、全米・全欧の金融機関に死刑宣告するようなもの。
日本の金融政策を考えるに当たっては、日本の景気や物価なんてものはほんの一材料に過ぎないということをわかってもらいたい。
ノルウェーとは違うのだよ、ノルウェーとは。
もちろん、日本の中央銀行なんだから、日本の国益最優先で意思決定していただければいいんだけど、このタイミングだけはダメだ。
頼むから、空気読め。
でも、なきにしもあらずかなあ。
日銀が何か行動を起こそうとするたびに必ず邪魔立てしてきたシューチョク、彼がいない今こそが最後のチャンスに見えるかも。
組閣と党人事が固まる27日以降だと、シューチョクじゃなくても、他の誰かが同じように中央銀行の独立性を侵犯しようとする可能性があるからね。
まじ、こわいっす。