#1318 経験 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

先月後半からしばらく、選挙のお手伝いをさせてもらっていた。

「お手伝い」ったって、地元の人脈も選挙の経験も何もないプロパンガスなんぞが戦力になるはずもなく、むしろ足手纏いになることだらけだった。

むしろこちらのほうが、サラリーマン生活からは得られない貴重な体験を、山のようにさせてもらった。

中でもいちばんの収穫は、助っ人として陣営に馳せ参じた地方議員の皆さんのとてつもない行動力を、直接肌で感じることができたことかもしれない。

読者諸兄の中には、「地方議員なんて世間知らずのクセに、ずるいことや悪いことばっかりやってるヤツ」という印象をお持ちの方も多いだろうが、全然そんなことことはなく、少なくとも生命力や忍耐力やコミュニケーション力は、ビジネスマン以上のものを感じさせてくれる人ばかりだ。(もちろん中には調子だけいい地方議員もいるのだけれど、それが誰なのかあぶり出してくれるのも、また選挙)

活動の最中から、ものすごくいい手応えを感じていた。

それと同時に、ライバル陣営を支援している政党に対して、「あの党だけには勝たせたくないから、今回はこっちに入れるよ」という声が、チラホラ耳に届いていた。

それでも劣勢が伝えられていたので、プロパンガスの感じる手応えなんてアテにならないんだろうなあ、と想っていた。

でも、昨日の投開票の結果、手応えが間違えていなかったことがわかった。

枯木も山の賑わいで参加させてもらった選挙で、候補者自身さえ予想しなかったほどのすばらしい結果が出たことは、これまで経験してきたどんな喜びとも違った種類の興奮を与えてくれた。

この感激があるからこそ、選挙に取り憑かれて止まない人たちがいるんだろうな。

プロパンガスもそんな興奮覚めやらぬまま、また今日から天職の為替ディーラーに戻ったよ。