長嶋ジャパンの敗北が、今の日本のプロ野球事情を如実に物語っている。
長嶋茂雄という人に、個人的に恨みがあるわけではない。
特に彼が嫌いだというわけでもない。
ただ、実績を客観的に判断して、彼が日本一優秀な野球選手であったわけでもないし、日本一優秀な監督であったわけでもないのは明白だ。
それでも彼が今でもカリスマ的存在として祭り上げられるのは、彼が、日本のプロ野球がいちばん輝いていた時代の、もっと言えば読売ジャイアンツがいちばん華やかなりし頃の象徴だからだ。
日本のプロ野球は、過去の栄光にしがみついている。
読売ジャイアンツは、過去の栄光に今でもしがみついている。
長嶋ジャパンの敗北が、今の日本のプロ野球事情を如実に物語っている。
ドリームチームとやらを結成して、ウィリアムスにビシッと押さえられる、まさに今のジャイアンツと同じじゃないか。