ノリノリ散歩 -18ページ目
“頬っぺがトマトのように赤い
”とは
健康的で可愛い子供(大人も
)を
形容する時によく使われる
我が家のベランダの一鉢で
苗木から栽培しているのが
写真のトマトである
赤々として、日々輝きを増している
これは、小粒のトマトがワンサカと
鈴なりに収穫できるものとは違って、
やや大きめでホド良い硬さの
“桃太郎”という品種らしい
果実は少なく、今は6個止まりである
それだけに希少価値がある
思うに、早朝に1つの赤々とした
小さな果実を発見した時の喜び
そして、日ごとに赤味を帯びて
成長していく様子は、心がワクワクする

今は梅雨時で、湿度も高く
天気も変わりやすいが、
確実に成長する完熟前のトマトの姿は
たくましく清々しい
その数日後・・・
あーぁ
残酷にもモギタテの1個が私の口の中に・・・
知人にもシェアーしてあげたいほどの
キリリとして甘酸っぱく香ばしいものであった
どんなものでも、手づくりの良さは
多少デキが悪くても
自分の贅沢品と思える愛着心にあるようだ
小さなお地蔵さんを見ると
つい近づいて見たくなる
それは小さい頃からそうである
必ずしも、キレイな身なりや
美しい顔立ちをしているワケではない
むしろ、おでこが突き出していたり
鼻が欠けていたりするのもある
しかし、どの表情も柔和である
心惹かれて近づいたら
手を合わせて
何事かをモグモグと言ったり
感謝の心を伝えたりする
お地蔵さんをよく見かけるのは
故郷や地方の山間部に多いが、
最近は都心の真ん中でも
発見することがある
先日は、東京・原宿のファッショナブルな
ブランドストリートのすぐ裏通りで見つけた
品の良い顔立ちと
お召し物が洗練されていて
そのセンスはバッチリ
しかし、クールでスマート過ぎるので
田舎育ちの私には
あのホノボノとした温かみや懐かしさが
トンと伝わってこない
それでも、このお地蔵さんは
ココを通り抜ける人たちの悩みを聞き、
救済しようとしているのだ
そう思えば、どんなお地蔵さんでも
どこにいようと
どんな姿をしようと
本当にありがたいものなのだ
山形からサクランボが届いた
小包を開けると、甘酸っぱい香りが匂いたつ
一粒一粒が完熟していて
キラリとした真っ赤な光沢が
ドーンと目に入る
その日の朝摘みのサクランボのようだ
毎日毎日、手をかけて育て
やっとこの収穫期を迎えたのであろう
例えば、日当たりが悪いと色がつかないので
葉が茂ると、日陰をつくらないために
毎日のように、手で葉のせん定をするのだという
本当に、一粒一粒育てるのは
大変なことである
人間一人一人を育てるのと
同じような愛情をかけているに違いない
私はサクランボを一粒ずつ口の中に入れ
軸を抜いて甘い果実をゆっくりと頬張る
ひと時が好きである
そして、一粒一粒のサクランボを
親しい友と分かち合って
歓談しながら食べるのは
もっと好きである



